アホな子
完璧でなる試運転中です。
次回、オルレアン最終話です。
「アホな子だな。」
「ああ、完璧アホな子だな。」
「アホな方が可愛いじゃないか。」
「(クヘライネンはアホな子属性か)」
「(アホな子がすきなんだ、、、。)」
「それにしても、アホな子が死んだら、ミスクリアに
なったな?」
「アホな子が死なないようにしないといけない?」
「多分そうだと思う。」
「起点ポイントってなんだろ?」
「そこからやり直すってことじゃないか?」
「どの辺から?」
「ちょっと情報が少ないから、2、3、対策を練って
やり直してみよう。」
「取り敢えず、ブルゴーニュ門の地点で、効くかどうか
分からないが、ダメ元でアホな子に
クレイジーリフレシュをかけて、少しでも冷静に
なってもらおう。」
「で、もしアホな子がこの街に来たところが
起点ポイントだったら、
サン・ルーで俺達を探してくれって言っておこう。
クペラ?」
「任せて!」
俺達は取り敢えず、ダンジョンメッセージに
YESと返した。
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ブーーーーーン
シュワワワワワーーーン
「ここは?」
「最初の地点だよ、ラン。」
「クペラ?お願いしていいか?」
「任せて?」
そう言うとクペラは、騒ぎのする方へ足早に
向かっていった。
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「ムギューー!ぷはーーー!やっと辿り着いた!
ど、どうもー、私の事覚えてるかな?」
「あ?!あなたは!村を救ってくれた?!」
「う、うん、それでね?いきなりなんだけど、
この後、多分、サン・ルー砦に行くことになると
思うから、そこに着いたら、私を少しの間
探してくれる?」
「?はあ、、、。」
「忘れないでね!お願いね!」
「ええ、わかりました?」
「あと、あなたに空の加護がありますように。
クレイジーリフレシュ!」
「これは??!」
「あはは、おまじない!おまじない!」
「そうですか!ありがとうございます!」
「それじゃ、私行くね?」
「今度、ゆっくりお話しましょう。それでは!」
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アホな子と話し終えたクペラが俺達のところに
帰ってきた。
「クペラ?どうだった?」
「うん、いちよう約束できたみたい。
あと、クレイジーリフレシュもかけといた。」
「そうか、あとは1時間待つだけだな。」
_______________
1時間後
「夜襲ーー!夜襲!夜襲ーーーーーー!!!」
「来たか、、。」
「急ご!!ラン?」
「うん!」
俺達は念の為、ブルゴーニュ門でもう一度、
クレイジーリフレシュをかけて、サン・ルー砦へと
後を追った。
_______________
白い甲冑の女性、もといアホな子がサン・ルー砦に
着くと、そこには砦の前に大勢の兵や民衆のが
「やったるぜー!!」とばかりに、みなぎっていた。
彼女が着くやいなや、みなぎっていた兵や民衆は
異常な熱気で包まれ、
そして、彼女はそのままその真ん中をつっきり、
砦に突撃。
ということはせず、辺りをキョロキョロとしだした。
「おい!行くぞ!」
「「「 ああ! 」」」
「あ?!いましたか?探しましたよ、いつぞやは
村を救って頂きありがとうございます!」
「やあ、元気そうだね。
いきなりで悪いんだけど、俺達も君に付いて行って
サン・ルー砦を攻めてもいいかい?」
「「「「「 え?! 」」」」」
「え?!いいんですか?それは心強い!
ぜひお願いします!」
「(ちょっと何勝手に決めてんのクヘライネン?!)」
「(聞いてないぞ?クヘライネン?!)」
「(いや、アホな子を守ってやらんと??)」
「「「(お前までアホになるな?!?!)」」」
「どうされました?」
「な、なんでもないのよ?大船に乗ったつもりで
いてね?」
「はい!皆さまがいれば千人力です!期待してます!」
「それでは、突撃ーーー!!」
アホな子がそう言うと、純白の旗から出た
オーラが辺り一体を包む。
それは、俺達、自軍だけでなく、サン・ルー砦までも
包みだした。その瞬間、辺り一体の兵や民衆(民兵)
の熱気が一気に沸騰し、
「お?!お?!お?!おおおおおおおーーー?!」
「いくぞ!!私に続け!!」
「ヤバい!?アホな子がまた突っ込もうとしている?!
彼女は旗しかもってない!!!
聖騎士のスーケルは彼女を矢から守れ!!
ランもアホな子の回復と強化を!
残りの4人で彼女の周りの敵を遊撃していくぞ!!
混戦になるからな?!向こうは格下だが
常にアホな子を見失うな!」
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「うぉぁぉぁ!!トリオジョーク!!!」
ガン!!ガン!!ガン!!!
俺の武器は準伝説武器のグノーバーブージ。
ダメージが敵単体で無く敵パーティー全員に乗る。
必殺技スキルもだ。
その特性を使い、敵軍をどんどん蒸発させていく。
クヘライネンも準伝説武器持ちで、俺と同じように
敵軍のパーティーを瞬間的に消し去っていく。
敵軍の兵一人一人のLVは低い。
しかし、
もしも、準伝説武器がなければ、あっという間に
俺達は、敵軍の圧倒的な数の波に
押しつぶされていただろう。
それだけ、軍と軍がぶつかり合う戦争というものは
異質で消耗も激しい。
「アホな子に、違った!
彼女に永続の癒やしを!クリティカルヒール!!」
ランもテンパっているが、頑張ってくれている。
「これが戦争というものか、、、。」
俺達は冒険者。
心のどこかで、いや、ハッキリと軍隊の兵を馬鹿に
していた。
所詮、人が相手だろ?モンスターに比べたら?と。
しかし、俺達に向かってくる敵軍の兵は、モンスター
と同等の殺気、いや狂気に包まれながら向かってくる。
ブレーキが壊れた機械みたいだ。狂ってる。
そんな中、彼女は、
「ヤバい!!アホな子が超アホな子になってる!?
どんどん突っ込んでいく!!?」
「全力だ!!とにかく全力で殲滅!」
「クペラ!俺等を多少巻き込んでもいいから
火力を上げろ!!!」
「わかった!地獄よりい出し、蒸発した霧よ!!
辺りを焦がせ!!バーン ウィズ ミスト!!
中級範囲魔法だけど、我慢してね!?」
「これ位でいい!間違ってもアホな子にあてるな!?」
彼女は怖くないんだろうか、、、?武器も無い。
持っているのは旗一本、、、。
彼女はそれでも、どんどんと敵の中央へ進んでいく。
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慌ただしい混戦を15分程だろうか?
続けていると、どうやら敵を殲滅してしまったらしい。
彼女は皆に向かって、
「あなた達の勝利です!!ここはあなた達の砦です!!」
白い甲冑を着た彼女が皆を鼓舞していった。
鼓舞された兵や民衆は、まるで彼女の子供のように
彼女の慈愛を受けてほうけた目をむけていた。
今は、彼女の旗からはオーラが出ていない。
一体、この子は何者なのだろうか?
私達はそれをくたびれた様子で眺めていた。
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その後、白い甲冑を着た彼女達は、
サン・ジャン・ル・ブラン砦、そしてオーギュスタン砦
と立て続けに敵から奪還していった。
わずか、6日でだ。
白い甲冑の彼女は言う。
「私達に休む暇はありません!次は
トゥーレル要塞です!ここは、今までの
砦とは桁が違います!でも、恐れないでください!
あなた達には私がいます!
さあ、いきましょう!!」
彼女が鼓舞すると、血が沸き立つような、声が飛び交う。
「うおおおおぉぉおおぉぉぉーーー!!!」
「ならん?!あそこはこれまでとは違うのだ!!
無理だ!やめろ!!」
中年の武将が叫ぶも、兵や民衆の声は止まらない。
そんな、中年の武将に、白い甲冑の彼女がさとすように
語りかける。
「あなたが、いくら叫んでも、彼らの声は敵軍に
届くでしょう。そして、彼らは敵軍を
打ち破るのです」
いざ、出撃の時。
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おぁぁぁぁ!!!!
前のサン・ルーでしたように、俺達も彼女に同行し
彼女の周りで遊撃していく。
しかし、彼女は止まらない。
彼女の武器は旗一つ。身を守るものではない。
皆を鼓舞する。常に前線で。
「いかん、彼女を見失った?!どこだ?!」
「あそこだ!!彼女はハシゴで壁を登っているぞ?!」
「スーケル?!」
「間に合わん?!」
その時、白い甲冑の彼女の左肩を矢が貫通していき、
その勢いで彼女は壁にかけたハシゴから
スローモーションのように落下していった。
またもや、ダンジョンメッセージが前と同じ
ことを俺達に聞いてきた。
ダンジョンメッセージより
連続クエスト4 オルレアンの間 トゥーレル要塞
ミスクリア
起点ポイントからやり直しますか?
YES or NO ?




