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縦陣とルレアコーイの誤算

例によって試運転中。


俺はこのダンジョンの主、アンクだ。

 今の、筆頭王国騎士団の戦いと、さっきの冒険者

 の戦いを見ていたのだが。

 やはりというべきか、筆頭王国騎士団はモンスター

 の陣形の作戦を見抜き、しっかりと対応してきた。

 一方、冒険者のパーティーは、斜線陣の意図が

 解らず、大敗した。


 気のせいか筆頭王国騎士団のパーティーリーダー

 が満足そうな顔をして帰っていったかな?


 まあ、概ね反応は良好だ。


 しかし、冒険者に斜線陣は中々難しそうだ。

 特に初見では無理だろう。


 ということで、縦陣のフィールドを用意しよう

 と思う!


 縦陣は最前列の者が疲弊してきたら、

 後列とどんどんスイッチしていくといった

 具合だ。

                   敵 敵

          敵 敵       ゴ3↑

  敵 敵      ゴ2↑    狼  ゴ4↑ 狼

   ゴ1    狼  ゴ3↑ 狼     ゴ1↑

 狼 ゴ2 狼     ゴ4↑      ↓ゴ2

   ゴ3   ⇒  ↓ゴ1    ⇒  

   ゴ4    


 並び方はシンプル。

 ゴーレムを1列に、側面に属性狼だ。

 今回は疲弊する前にどんどんスイッチしていく。

 これなら、冒険者でも陣形の意図が解るだろう。


 側面が弱点だから、機動力のある属性狼に

 側面を守らせる。

 属性狼を倒して、どれだけ速くゴーレムの列の

 側面を突けるかがカギだ。


 1列目のゴーレムは基本相手に

 スキル:チャージタックルして、

 タックルしたら2列目のゴーレムにスイッチ。

 2列目のゴーレムもスキル:チャージタックルして

 スイッチ。


 そうやって、相手を後ろへ下げさして、

 相手の陣形が乱れたり、

 相手の後衛が狙えるような位置になったら、

 属性狼が後衛に襲いかかったりする作戦だ。


 ホントはこのタイミングでゴーレムが横陣を

 組んだり相手を包囲できればいいんだけど、

 冒険者には荷が重いかもしれない。

 縦陣からは変化しないようにしよう。


 ゴーレムはSPの続く限り、タックル!

 狼は側面を守りながら、機を見て突破。

 ちょっと荒い戦術だけど、ゴーレムのタックルが

 強烈すぎるだろう。


 あれ?これ難易度上がってない???

 まいっか!!

 

_______________


とあるパーティー


「スースラ?」

「何クレア?」

「ここのダンジョンのモンスターかなり強い

 らしいけど、ホントに入るの?」

「何?怖気づいた?」

「うん。」

「正直ね、、。だーいじょうぶよ!何か

 筆頭王国騎士団がクリアしてたみたいだし。」

「たしか、筆頭王国騎士団のLVは40位だ。」

「そういう事、LV50のあたし達なら楽勝よ。」

「そ、そうね、、。」

「ほら、入るぞーーー。」

「ほら、クレア!」

「う、うん。」


________________


ダンジョンへようこそ

 このダンジョンは陣形がコンセプトになっております

 なお、側面、背面からの攻撃にボーナスが

 ありますのでご注意下さい


 平原フィールド2:クリア条件 モンスターの殲滅

 陣形:縦陣


「平原ね。」

「平原の平地だな。」


シュワワワワーン


「モンスターが現れたぞ?!」

「こっちから近づいたら襲ってくるらしいわ。」

「それより見ろよ!聞いてた陣形の形と違うぞ。」

「ルレアコーイ?わかる?」

「あれは、縦陣の形だ、、、。いまから、

 図にしてみる。」



   自分達のパーティー

     ○ ○ ○

     ○ ○ ○




       ゴ1   

     狼 ゴ2 狼 

       ゴ3  

       ゴ4  




「見た感じまんま縦にゴーレムが並んでるわね。」

「スースラ見て!お行儀いいわね、あのゴーレム!」

「バカ言ってないで、ちゃんとルレアコーイの

 話しを聞かないと、あとで泣くことになるわよ。」

「コホンッ、えーと列の側面(横)が弱点なんだが、

 属性狼がその側面を守る寸法だろう。」

「この陣形は何が狙いなんだ?」

「うん、グリアナ、縦陣は移動速度が速く、

 突破力のある陣形なんだけど、多分、、、

 先頭のゴーレムがどんどん後ろのゴーレムと

 スイッチングしていくと思う。」


                 ○ ○ ○

         ○ ○ ○   ○ ○ ○

 ○ ○ ○   ○ ○ ○     ゴ3↑

 ○ ○ ○     ゴ2↑   狼  ゴ4↑ 狼

   ゴ1    狼  ゴ3↑狼      ゴ1↑

 狼 ゴ2 狼     ゴ4↑     ↓ゴ2

   ゴ3   ⇒   ↓ゴ1    ⇒  

   ゴ4    


「こんな感じで、先頭を交代していくんだ。」

「モンスターがスイッチングするとは、、、。」

「ああ、だから、どれだけ速く属性狼を倒して、

 ゴーレムの側面を突けるかが勝負の分かれ目に

 なってくると思う。」

「任せろ!オレの二刀流が唸るぜ!!!」

「私のダガーも黙っちゃいないんだから!!」

「ああ、タライトウにスースラも期待してるよ。」

「誰がゴーレムを受け持つの?ルレアコーイ??」

「うん、まず、ゴーレムは2人で受け持ってほしい。

 聖騎士のクレアと同じく聖騎士のグリアナ

 で頼むよ。」

「うん。」

「任せて!」

「で、属性狼なんだけど、スースラが自分達から見て

 左の属性狼を受け持って。」

「あら、私一人で?」

「うん、で、本命の右の属性狼を剣士のタライトウと

 剣士である俺2人で瞬殺して、即ゴーレムに

 側面攻撃を行う。これが、どれだけ速いかで

 勝負が決まってくると思う。」

「聖魔法使いのムッパは出来る限り後ろに

 距離をとっておいて。」

「なぜだ??」

「もし、ゴーレムにクレアとグリアナが突破されたら

 混戦になるかもしれない。」

「そんなことには、ならないよ?」

「ルレアコーイ?私達じゃ止めれないっていうの??」

「あ、いや万が一だよ、万が一、はは。」

「(クレアって結構、聖騎士にプライド持ってるから

  気を付けないと、目が怖くなっていくんだよね)」


「よ、よし、最終確認!!」


       ○(ムッパ)



   (クレア、グリアナ)

       ○○

(剣士×2)○ ゴ1 ○(スースラ) 

     狼  ゴ2 狼 

        ゴ3  

        ゴ4  





「うっし!」

「気合い入れてくよ!!」


________________


「GO!GO!GO!GO!」


ゴァァァァァ ×4

グルルルル  ×2


「突進してきたぞ!クレア、グリアナ止めろ!」

「突進なんて、先に言っとけ?!聞いてないぞ!!」

「こ、こわ、、。」


ドッッドーーン!!(ゴーレムスキル:タックルチャージ)


グリアナ:「プゲラッ?!?!」

クレア:「ぬおー?!なんじゃこいつらはー?!」


「クレア素が出ちゃってるわよ?」

「そんなこと言ったって余裕ねーーー!!

 ふんぬらば?!?!」

「(あ、クレアの素だ)」

「「「(久々だなクレアの訛りは)」」」


「ゴーレムがスイッチングしたぞ!次くるぞ!!」


ゴァァァァァ

ドッドーーーーン!(ゴーレムスキル:タックルチャージ)


グリアナ:「しっ!死ぬ?!死んでしまう!!」

クレア:「うおーー!!!じゃかしいわーー!!!」


ザッッッシュゥゥ!!

グルァァァ?!


「よし、属性狼を倒した!側面攻撃だ!」

「は、早く?!死んでしまう!」


ゴァァァ

ドッドーーーーン!(ゴーレムスキル:タックルチャージ)


グリアナ:「まてまてまてまて!

     何回タックルチャージかましてくるの!!」

クレア:「い?!い?!い?!いっとけやーーー!!!」


ガッキィィィン!

ゴ?!ァァァ


「よし、残り3体だ!!」


ザッッッシュゥゥ!

グル?!ルルルゥゥ


「こっちも属性狼倒したよ!!」

「スースラ?!挟み込め!!!」

「わかった!!」


ゴァァァ

ドッドーーーン!(ゴーレムスキル:タックルチャージ)


グリアナ:「早くしてしてしてして!!」

クレア:「もう駄目もう駄目もう駄目!!

     もう無理もう無理もう無理!!!」


ゴァァァァァァァ

ドッドーーーン!(ゴーレムスキル:タックルチャージ)


グリアナ:「もうむーーりーーーーーーぃーーー!」

クレア:「あぁっあぁっあぁっあぁぁっぁぁぁっ!!!」


ゴァァァ

ドッドーーーン!(ゴーレムスキル:タックルチャージ)


グリアナ:「んぁぁぁぁぁああ?!んぁぁあ!」

クレア:「ぅんぎぃぃぃぅんぎぃぅんぎぃぃぃ!!!!!」


ガッキィィィン

ガィィィィン

ガッッッキィィン


ゴァァァァァァァ?! ×3


「よし、終わった!!!」


「ぜーーーーーはーーー!ぜーーはーーー!」

「もーーーうーーー立ーてーなーいーーー。」


「(イったな、、、。)」

「(ああ、2人とも昇天したな、、。)」

「(放心してるわ、、、、、。)」


スースラ:「(これはあかん、、、。)

      おい!男共!!アッチ向いとけ!」


「「「 はい。 」」」


「し、死んだかと思った、、、。」

「わ、私も。ルレアコーイ先に言っといてよ、、。」


「(クレアが艶いんだが。ルレアコーイグッジョブ!)」

「(ほっぺがほんのり紅いんだが)」

「(永久保存版だな)」


スースラ:「ルレアコーイ、後で話がある、、。」


「はい、、、、、。(俺は悪くないと思うんだが、、、

   死んだか、、、)」

「「(死んだな)」」




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