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筆頭王国騎士団アーゼルの新たな楽しみ

例によって見切り発車中。


私は筆頭王国騎士団所属のアーゼル。


筆頭王国騎士団の

隊長をやっていたのだが、先日のダンジョンでの

失態を晒したことから、現在は騎士団の二桁番の

隊のパーティーリーダーをやっている。

まあ、悔やんでもしかたのないことだ。

今は、目の前の任務に集中しよう。


今回の任務はモンスターの生息域付近に現れた

例のダンジョンの調査だ。

この任務を知らされた時は内心で舌打ちしたものだ。

「また、例のダンジョンか。」と。

また、任務を失敗すれば、筆頭王国騎士団に私の

居場所は無くなるだろう。

全くやってられない。


さて、気を取り直すか。

今回、私達は先発隊なので事前情報無し。

マージン(余裕)を大幅にとって、すぐに

帰還するつもりだ。


「総員突入準備!」

「「「「「 は! 」」」」」


「突入!」


キィィィィィ


_______________


ダンジョンへようこそ

 このダンジョンは陣形がコンセプトになっております

 側面と背面からの攻撃にボーナスが付きます

 ご注意下さい


 平原の間:クリア条件 モンスターの殲滅

 陣形:斜線陣


「何?!」

「陣形だと?!モンスターが??」


シュワワワワーン


「??!」

「本当だ!!斜線陣を組んでいる?!」

「まじか?!」

「うろたえるな!!陣形戦だと?よーし、

 やってやろうじゃないか、、、。陣形戦を

 我ら騎士団に挑んだ事を後悔させてやろうじゃ

 ないか!シュリーン!」


私は先程までの憂鬱な気分はすでに吹き飛び、

モンスターが我ら騎士団に陣形戦を挑むという

愚の骨頂を身に染み込ませてやろうと、

燃えていた。


「は!アーゼル隊長!」

「まずは位置の確認を!!」

「は!!」


   自分達のパーティー

     ○ ○ ○ 

     ○ ○ ○







               狼

          ゴ    狼

        ゴ

      ゴ


「両翼を属性狼が、中央をゴーレム3体、こちらから

 見て左に属性狼が2体、おそらくこの属性狼が

 突破を計ってくるかと。」

「よし!鈎形陣こうけいじんで応戦する。

 何故だか解るか?トゥルゥ?」

「敵モンスターの両翼に位置する属性狼の機動力が

 我等より高いからです。」

「うむ!位置取りとしては、聖魔法使いのクラリア、

 バフ魔法使いのクララを守るように、残りの4名

 で鈎形陣を展開する。形としてはシュリーン?

 頼む。」

「は!」



    ○ ○

         ○狼狼 

           

   ○  ○  ○ゴ

   狼  ゴ  ゴ 



「よし!私が属性狼2匹を受け持つ、

 その際クララは属性狼がさらに後ろに

 回り込まないように、アースチェインを

 属性狼に撃て。」

「わかりましたアーゼル隊長!」

「聖騎士のシュリーンがゴーレム2体を受け持て。

 お前のポジションが角に位置する為、敵からの

 攻撃が集中してしまう、鈎形陣の弱点だ。

 敵モンスターからの攻撃が集中するので、

 クラリアは厚めに補助を!」

「了解です!!」

「剣士のスラトットが残りのゴーレム1体、

 トレジャーハンターのトゥルゥが残った右の

 属性狼を!!」

「あい!!」

「はい!」

「これは、戦闘というただの処理だ。

 モンスターに身の程を教えてやれ。」


「「「「「 は! 」」」」」


_________________


「では、鈎形陣を組んだまま侵攻!」


ゴァァァァァ

グルルルル


「モンスター接敵!!」

「各人、衝撃に備えろ!後ろへの突破を許すな!」


ドガガガ


「クッッ?!」


「?!シュリーンが後ろへ押し込まれている!

 各自位置を調整しろ!!」

「クララ!!」

「大地の王よ属性狼を大地に縛り付けたまえ、

 アースチェイン!!」


グルァ?!

ザッッッシュゥゥ!!


「トゥルゥ属性狼1体撃破しました!」

「よしそのまま後ろに回り込んでスラトットを

 援護しろ!」

「永続の安らぎを聖騎士に、ヒールクリティカル!」



   ○  ○

         ○狼狼 

           

      ○  ○ゴ

    ↘ ゴ  ゴ 

     ○


「大地の王よ属性狼を縛り付けたまえ、

 アースチェイン!!」


ゴァァァ?!

ガキィィィン!!


「スラトット!ゴーレム1体撃破!シュリーンの

 援護に回ります!!」




   ○ ○   ○狼狼 

           

         ○ゴ

     ↘ ↘ ゴ 

        ○ ○


「やっと来たか!!キツかったぜぇぇぇ!」


ゴァァァ?!

キィィィン!!!


「オラァ!!」


ガキィィィン!!

ゴァァァ??!


「ゴーレム2体撃破!!」


ブーーーーン


ダンジョンメッセージより通達

 属性狼2体が降伏しました

 クリア条件を満たしました

 

 おめでとうございます


 ダンジョンEXポイントを獲得しました

 経験値を獲得しました

 デラを獲得しました

 宝箱が出現しました


「やったか?!」

「そのようです!?」

「サクッと終了ですね!!!」

「ああ、みんなよくやった。深追いはやめ、

 これにて帰還する!!」

「「「「「 は! 」」」」」


ダンジョンめ、味な真似をやってくれる!!

よし、おかげで見が覚めた!!!

また、コツコツ実績を積んでかならず

筆頭王国騎士団1番隊隊長に返り咲いてやる!!


しかし、


「(このダンジョン、、意外と楽しいな、、、。)」


と、思ったのは秘密である。





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