ダンジョンのイベントを開催します
み、見切り発車中です。
ここ最近はパーティーの絆クラッシュを怖いもの見たさも相まり、ずっとダンジョン内の
様子を眺めていた為、新しい階層を作るのを一旦中止していた。
しかし、そろそろ作ろうと思ってきたため、ダンジョン内の様子を眺めるのは切り上げた。
ここ最近では、ダンジョンに冒険者が殺到し、何周も周回してスキル(初級)の獲得を
目指していて、クリアするパーティーもそこそこいる。
それとは対照的に何回も全滅するパーティーもいて、その場合、俺に多くの経験値が
入ってきて、遂には俺のLVも20に到達しダンジョン生成スキルもLV5になった。
それもあって、新しい階層を作ろうとしたのだが、、少しどころでなく気になる能力が
ダンジョン生成スキルに追加された。
国家間クエスト(ダンジョンポイント集計)
抽選クジ(ダンジョンポイント消費)
まず、抽選クジ。
これは、バカ高いダンジョンポイントを消費してクジを何個でも獲得して、抽選日に
当たったクジと高価なレアアイテムを交換できる。
レアアイテムと言ったがはっきり言って準伝説級の武具や永続交換のあるアイテムばかり
である。ヤバい、、しかし。
国家間クエスト。これの方がヤバそうな雰囲気がする。
国家間クエスト
期限を授けて、期限内にその国に所属した者が稼いだダンジョンポイントの合計を
ダンジョンが設置されてある国家間で競う。
報酬は自国領主要都市の来年度に産まれた赤子の中から1人だけ、報酬のスキルを授かる。
1位報酬:精霊神の加護を授かる
2位報酬:魔法神を授かる
3位報酬:剣神を授かる
まず、国家間で競わせるのがヤバいと思う。これって勝手に国家間の序列を発表するから
不敬罪にあたると思う。しかし、俺は魔王、、あまり考えてもしょうがない。
そして、もっと問題なのが報酬内容だ。
現在、アスタシア王国とニドベド連合国、ザスカ帝国の都市の出口のすぐそばに、
ダンジョンの門を設置してある。
今回の国家間クエストはこの3国が争うわけだが、各国各々事情がある。
まず、ザスカ帝国。ザスカ帝国の紋章には剣のモチーフが施されており剣士の地位
がとても高い。剣は帝国の象徴なのである。そして初代皇帝は剣神のスキルを所持
しており、剣神のスキルにはとんでもない意味が含まれていることになる。
もちろん、3位の剣神を狙いたくなるだろう。本音では、、、。
しかし、国の名前に帝国と付いているだけあって、3位に甘んじるということは
とても許容できるものではないであろう。それが、どこぞやの他人が勝手にランクづけ
したものであっても、、。
これで国内で意見が分かれるのではないかと思う。代々皇帝を慕うものは剣神のスキルを。
そうでないものは己の利益を天秤にかけて、どちらかを主張してくるだろう。
次に、ニドベド連合国。ここは単純だ。精霊神を祀る宗教が主流で、連合国の理念にも
なっている。精霊術が盛んでレベルを問わなければ国の人口の10割、全ての人がこの
精霊術を使える程だ。そして、ここからが問題で精霊神の加護を持った者は宗教のシンボル的な
役割を果たし、布教活動で国中を巡り人々に施しのようなものをして回る。
通常、精霊神の加護持ちはニドベド連合国にしか現れないのだが、どういうわけか
今回の報酬にある。何故か???
シンボル的な精霊神の加護を持った者が今回の国家間クエストで他国に現れるかも
しれないのである。説明するまでもなく連合国にとっては帝国以上に国家の基盤を揺るがす
事態だと思う。
で、アスタシア王国はというと、他の2国に比べてオープンな国である。1位、2位に
こだわるでもなく宗教を国家の柱にするでもなく、冒険者の流入は自由で、そのくせ
国力は他の2国と比べて頭一つ抜け出している。1位か2位をとるのは確実だろう。
しかし、他の2国はこれをよしとしない。
自分でやっといて何だけどどうなるんだろう??
「もしもしダンジョンメッセージさん?」
「はい、魔王さま」
「国家間クエストの報酬を、1位:精霊神の加護で2位:魔法神、それと3位:剣神にしようと
思うんだけどどうかな?」
「とてもいい案だと愚考します。国家間の競争心や焦りを丁度よく煽るかたちになると考えます。」
「よ〜し、それでお願い!」
「承りました。」
「発表は3日後の午後0:00!ダンジョンに入ったパーティー達に伝えていこう。
開催は1ヶ月後から1週間開催。」
「わかりました。そのようにアップデートしておきます。」
「新しい階層も国家間クエスト用に作らないといけないから、それは後で詰めよう!
抽選クジはダンジョンポイントが被るからまた今度開催!」
「はい、魔王さまのおおせのままに。」
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1週間後 帝国のとある密室で
「トルアよ、此度の件、、どう思う?」
「普通ならば頭のおかしい妄言ですまされるのですが、部下に確認させた所、例のダンジョン
からのダンジョンメッセージが頭に響いてきて、同じ内容が確認できたとのこと。
そして、これまでのダンジョンの報酬で自国領内での限定的なスキルですが実際に
獲得できている事。、、おそらく現実のものになるかと。」
「ふむ。俺と同じ考えか、、。トルアよ、、、俺はいやザスカ帝国は剣神を狙おうと
思っておる。」
「?!しかし、3位に甘んじることになりますぞ。」
「周りの連中が黙っておらぬだろうな。」
「まったくうるさい連中です。ザキアィン様はどういう反応を示すでしょう?」
「間違いなく狂ったように反対するだろうな。帝国には俺とザキアィンしか、
剣神持ちがおらん。トルアよ?ザキアィンをどう思う?」
「、、、。」
「ザキアィンは野心が強すぎる。俺が長生きし過ぎれば暗殺も平気で企てるだろう。
それでいて、いろんなものに感化されやすい。この前なぞ街道治安維持キャンペーン
なるものに感化されておった。あんなもの異性にカッコをつけたいただの見立ちたがり
がカッコイイところを見せるためだけに企画立案したものだぞ。すこし頭のまわる者
ならわかるはずだ、、。それを真正直に治安維持の為とかいって支援金を寄付しておった。
アホだ、、、。そんな者に次期皇帝を渡さねばならぬ俺の気持ちが解るか?」
「、、、、、。」
「栄えある尊敬する先代より受け継いだこの帝国をあのアホな息子に
渡さねばならぬ気持ちが、、、。」
「陛下、落ち着いて下さい。」
「ああ、そうだな。」
「このままではザキアィンが次期皇帝の椅子に座るだろう、、、。
しかし、、。」
「?!まさか?!」
「そのまさかだ。剣神を狙う。そして産まれてくる剣神持ちを次期皇帝として育てる。」
「道は厳しいかと。」
「やり遂げてみせるさ。この帝国を我が子よりも愛しておる。でだな?」
「はい???」
「俺も参加しようと思っている!」
「ナニニ?」
「国家間クエストだ!」
「(うん、この人の方がアホだよな)陛下、、、勘弁して下さい。」
「こんな楽しいイベントを逃してたまるか?!!」
「(もうホント勘弁して)お戯れを。」
「トルアは俺のパーティーな!他のパーティーには渡さん!!」
「リーダーは勿論陛下ですか?」
「ああ、久々に腕が鳴るぞ!!」
「(本音はそれか?!いや帝国のことも心配しているだろうが、、。
もうどうにでもなれかな、はは、、、。)」
余談だが、剣神を持っている為意味は無いのだが、皇帝が自分もスキル(初級)の
コンボ(小)を取りたいと言いだし、リーダーのスキル(初級)だけ出現率10分の1に
引っ掛かり、トルア他、皇帝以外のパーティーメンバーが何十周も付き合わされ、
挙げ句のはてに、剣神を持っている為取得出来ないと知って泣きを見たらしい。




