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筆頭王国騎士団の業火

見切り発車中、見切り発車中。

突如街のすぐ外にダンジョンが忽然と現れたらしい。

先発隊として我等筆頭王国騎士団の下の序列にあたる王国騎士団が調査に乗り出したが

結果は、6人パーティーの内一人が死亡。そして、ダンジョン退出と共に生き返ったという。

出現したモンスターは低LVだがパーティーを組んでいること。

ダンジョンは階層に分かれており、各階層ごとにクリア条件を達成するとクリア報酬が

得られ、なんとレアアイテムが得られたということ。

出てくるモンスターは弱いながらも、規格外のダンジョンであると思われる。

以上を突入前の記録に留めておこうと思う。


「アーゼル隊長!先発隊の報告通り門の中から異常な魔力反応があります!」

「うむ。」

先発隊の隊長ダインが言っていた通りか、、。

ダインはLVこそまだ低いが戦闘に至っては筋がいい。

そんな奴が隊員を死なせたという事実。このダンジョンは一筋縄ではないと思った方が

いいだろう。


「総員突入準備!」

「「「「「 は! 」」」」」


_____________________


第1階層


なんの変哲もないスライムを倒して終わり。

しかし、報酬は破格のレアアイテム。そして、このダンジョンメッセージ、、、。

ダインの奴めレアアイテムに欲が出て第2階層に進んだのかもしれんな。

我が隊員も恥ずかしながらレアアイテムに目が釘付けになっている。これはいけない兆候だ。

「クラウス!」

「は!何でしょうか!?」

「そのレアアイテムはここに置いていく!」

「??!っなぜでありましょうか!?」

「おそらく先発隊隊長のダインはそのレアアイテムに目が眩んで、周りが見えなくなり

 隊員を一人死亡させた。いいか?!我々は慣れ親しんだダンジョンに来ているのではない。

 ここは、初見のダンジョンだ!自身を戒める為にレアアイテムはここに置いていく!

 反論はあるか?!!」

「「「「「 ありません!! 」」」」」

「よし、これから第2階層へ進む!各員戦闘準備!」


これでいいはずだ、、。

隊員にはこうは言ったものの、この時私は言いようの無い不安に包まれていた。


_____________________


第2階層


ザシュ!!


これで5パーティーのゴブリンを倒し、クリア報酬も受け取った。

「アーゼル隊長!第3階層へ突入準備完了です!」

「うむ!」

もうレアアイテムには目もくれていないな。私は優秀な隊員を持ったものだ。


「これより事前の報告の無い第3階層に突入する!」


_______________________


第3階層


ザシュ!!!


「あっけなかったな!アーゼル隊長にかかればゴブリンライダーも一撃だ!」

「ああ、本人の前では口が裂けてもいえないが筆頭王国騎士団女性ランクキング1位だからな!

 俺達は本当についてるぜ!!」


(聞こえてるんだが、、、。恥ずかしいので聞こえないフリをしよう。)

しかし、こんなものか??

その時ダンジョンメッセージが頭の中にこだました。


ゴブリンライダーの隠し条件をクリアしました。

隠しボスへの挑戦権を獲得しました。

隠しボス:ケルベロス LV83(パーティークラス)


「「「「「「 な?!?!に?! 」」」」」」


ブーーーン


グルルガゲル!!!


「ケルベロス?!」

「不味い!総員隊列を組め!正面は私とゴーイゥが受け持つ!ケインはケルベロスの右へ!

 スナッシュは左だ!!ルリィとラルゥは決して正面と背後に回るな!」

「ゴーイゥ?!」

「言われるまでもない!!」

不味い不味い不味い!!

LV83だと??!

「隊長攻撃が弾かれます!」

「諦めるな!!私とゴーイゥで戦線を維持する。」

「ルリィ?!ケインとスナッシュに耐火バフを!炎属性反撃がケルベロスに展開中!!」

「はい!!」


その時、ケルベロスがルリィの耐火バフを嘲笑うかのように3対の首の口に炎を貯め始めた。


「いかん地獄の業火だ!!」


キュィィィィィィン   、、、!?


ゴアッッッ!!


ケルベロスが地獄の業火を吐くと同時に身がよじれる程の苦痛と体の水分が蒸発する音が

「ジュワ!」っとやけに鮮明に聴こえた気がした。


私達は地獄の業火に焼かれて死んだ、、、、、。


ダンジョンのご利用ありがとうございました

これより強制退出を行います

聞こえていないでしょうが、強制退出と共に、怪我の回復ならびに死者蘇生が行われます


ご利用ありがとうございました


________________________


シュワワワーン


「?!?!」

「おいおい?!ありゃ筆頭王国騎士団だぞ!」

「まじか!奴ら死んでるのか?」

「筆頭王国騎士団って弱いのか?」

「馬鹿言うな!全員LV40オーバーだぞ!」


カスレた意識が戻ると共に、声がいくつも聴こえてきた。

目を開けると、他の我が隊員達も目覚めている途中だった。


「ケイン、、無事か?」

「隊長、、どうなってるんですか?」

「確かに私達は死んだはずだ。おそらくこれがダインの報告にあった死んだ隊員の復活

 だろう。」

「、、、。」


さて、死んだショックも程々に、こんな公衆の面前で筆頭王国騎士団ともあろうものが

全滅という醜態を晒してしまった。私の降格だけで済めばいいが、、。

無理だろうな、やれやれ。


以上を突入後の記録として残す。


          筆頭王国騎士団隊長 アーゼル



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