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お義父様とお出かけした件




「…戦争して潰したかったのにな」

「ですな、まったく日和見(ひよりみ)よって情けないなライは」

「まあまあ、戦争となれば色々と忙しくなりますもの、わたくしの負担も増えますし?」



やあ。

婚約者のためなら国を一つ滅ぼすぐらいなんとも思ってない系王子のエルグランドだよ


宰相閣下であるお義父様



正統派悪役令嬢進化版?的な王妃様



んで魔王?な俺の3人は高貴な身分の者しか入れない密談部屋で陛下(ちちうえ)が退室したあと平和主義が過ぎる彼にため息を吐いたところだ



調査の結果、マクシミリアンは黒だった





ティナの襲撃の絵を裏で描いていたマクシミリアンは勿論殺す




でも戦争は父上が首を縦に振らなかったわ





我が国とアリネーラ様の祖国である軍事大国ノマロカリス、トリッシュ殿下の祖国パサート帝国で連合軍組んだら味方サイドには殆ど人的被害出さずに一方的に蹂躙出来るんだがなぁ?



メガーヌを潰せばみんなで分け合ってもそれなりに味方国全部に旨みはあるんだが、父上は日和見主義のお花畑だから仕方ない



あと母上が戦争アレルギーだから!




あいつの故郷メガーヌは上質なフローライトの産地だから鉱山をぶんどったらティナに豪華なネックレスでも作ろうと思ってたんだが…ま、しょうがない(しつこい)



「では、排除はお父君と婚約者殿にまかせますわね


もっとも他の方にやらせる気など毛頭無いのでございましょう?」



大人の悪女の微笑みを深くしたアリネーラ様に、俺とお義父様は口元を僅かに釣り上げながら頷いた



側から見ると悪の大幹部というか黒幕3人組的な絵面だが気にするな!!



一応、同時並行でメガーヌには



『これこれこうだからてめーんとこの第3王子は拷問してぶっ殺すぜ!

なんか文句あんなら戦争な!まあ普通に考えたらマクシミリアン生贄にして国民を救うよな?お前の国に勝ち目ねぇし(笑)

どうしても滅びたけりゃ宣戦布告だろうが勝手にしろやww』



…的なことを他の世間話に丁寧に練り込んだ書簡を送る




文章を書くのは我らが国母アリネーラ様



どこの国でも第3王子あたりになると政略結婚の道具であったり捨て駒だったりなのでまさか開戦は無いだろう



ま、メガーヌがキレたらそれはそれで美味しいからいいけど





「さて、義父上

奴のヤサは割れているのですよね?」

「ああ、何人か子飼いの手練れも連れているようだな」



そんな会話をしつつ早足で歩いて王城を後にし、公爵家のお忍び用の地味な馬車に、地味な色調の戦闘服を着て帯剣した義父上と乗り込む

俺は暗殺者御用達の真っ黒ローブにフードを目深に被ってもろ暗殺者だ




マクシミリアンのヤサはカエデさんが調べてくれてある



王都の外れ、平民街の元店舗で2階が住居の空き家だ

現在次のオーナーの為に改装工事中だったところをオーナーを買収して隠れ家にしたようだ


成る程、工事中なら人相の悪い男が何人もウロウロしてもある程度誤魔化せるからな


この世界の職人さん見た目おっかない人多いしなぁ

ま、話せばみんな気さくでいい人だが───





「…殿下、娘を愛してくださっているのは嬉しいですが、獣になってはいけませんぞ」




…ハッ?!


数分のことだが、脳が煮えて殺戮機械(キリングマシーン)になっちまっていたようだ




落ち着け落ち着けビークール



我は八百万の代理人

祟りの地上代行者



「殿下、着きましたぞ」



いい感じに殺気を練り上げてローブの下に隠したところで目的の家に着いた



「雑魚は俺が」

「頼みましたぞ」



薄く伸ばした魔力で索敵

おしおし、この波動は獲物(マクシミリアン)だな


身体強化してドアを蹴り破り、中に素早く入る

剣を持った傭兵風?の男が3人居るが、リーチが違うので話にならない


指先からいつものピアノ線魔法を放ち、50ピースぐらいに切り分けると男達は少し時間を置いてからぐちょぐちょと、文字通り崩れ落ちた



それを見て真っ青になるマクシミリアンだが一応まだ足掻きたいらしい



「くっ!!

隠れ家がこうも簡単にバレるとはっ!!」



「てめぇ、楽には死ねねぇぞ


俺の女神の襲撃を企んだことを後悔しながらせいぜい泣き喚きのたうちまわり、命乞いをするこったな」


「…ふんっ!!」



義父上が剣の腹でチンカス皇子の頭をビンタ?したら歯茎が裂けて歯がいっぱい飛び散った


さて気を失ったマクシミリアンをふん縛って麻袋に詰めて王城に帰るとするか




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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新ありがとうございます!!! 相変わらずの魔王っぷりが半端ない系の王子ですね♪ [気になる点] 隠れ攻略キャラがお隠れ(死亡)に…(笑) [一言] 学生時代、ムカつく迷惑オレ様チャ…
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