やはり害虫は害虫だし、なんかきな臭い件
※更新久しぶりなのでグロさの調節がガバガバですのでご注意下さいませ。
「どぼぢで…」
「いや、自分がやろうとしたこと考えてみろよ
な?当たり前だろ?」
やあ。
シリアスは絶対許さない系王子、エルグランドだよ
ん?
害虫の殺害はシリアスじゃ無いのかって?
何を言ってるんだ?スズメバチやシロアリの駆除するのと一緒だっつーの
えー、今俺は暗殺者モードで王都のハズレの森でBBQの準備をしています
これから焼くのは四肢切断したあと切り口を焼きごてで止血したダルマエミリーになります
あ、今回はお義父様も同席してます。パパンも腑煮え繰り返ってるので
いやね
暴漢雇って傷物にしようとするとか定番ビッチ行動よくもまあやってくれるわぁ…何もしてないティナに対してなぁ!!!
ま、普通に無理だけどな
その気になれば王家滅ぼせるレベルの公爵家&王家が全力で影からガードしてるのに田舎の男爵家の薄汚ぇクソアマ風情が雇ったチンピラが何かできるわけねぇだろ
「しおらしく退学受け入れたと思ったら、領地に帰ると見せかけて引き返して来てやがってまったく大した役者だなクソアマ」
「…あ…ああ…」
汚いので厚手の革手袋をはめた手でエミリーの髪を掴んで頭を持ち上げ、地面に並べたボールを見せてやる
彼女が雇ったゴロツキ共の首がゴロゴロと並べられている
その中には害虫に味方する攻略対象風馬鹿だったヘーゲルス君とカーライル君も居るぞ
「みいいいぃんな、てめぇが身の程知らずだから道連れになった哀れな猿共だなぁ?お前が殺したようなもんだなぁ?
あ、まあ取り巻きのオスが死んでもてめぇみてぇなクソ雌ドブネズミは新しいオス探すだけだから感傷なんざしねぇか」
「…あ……あ……」
つーか令息2匹は最近までプリシラの宿主だったよな?
クソ雌ドブネズミなら誰でもいいのかよ
さて、ダルマエミリーを炭火でじっくり焼き殺すかね
髪を掴んで網に乗せます
「…あ"あ"っ!!……あ"っ!!…あ"っ…!!」
しばらくは芋虫みたいにびったんびったんしてちょっとウケたが、そのうち動かなくなったので埋めた
「主から言伝を預かって参りました」
公爵家の影しか居なかった場所に、王家の影が一人やってくる
おー、ムサシさんとカエデさんと特訓したからか王家の影の気配もバッチリ判るな
主、というのは本来なら父上だがここで影さんの言う主はアリネーラ様のことだ
…父上のポンコツは死ぬまで治らないからしかたない
結果から言うと、実家には目に見えたペナルティーはしないことになった
3人とも"行方不明"だからだ
主な理由としてはテレネッツァの時と違って家族は一切関わっていないから、他の家族はまともで領民にも慕われているから、だな。
それでも色々察するように誘導して、監督責任に関しては大いに反省はしてもらうが
あとこれ以上家をプチプチ潰すのも色々問題が出るのと、学園の馬鹿偽善理念教育の毒に冒されたままの世代だから罪は本人に止める、という情状酌量を最大限盛り込んで事態の収束を図ることになったってわけだ
そして
「「ほう、あのガキが?」」
「はい
…場合によっては戦争のご覚悟をとのことでございます」
「「上等だ」」
膨れ上がる俺とお義父様の殺気に王家の影が少し震えているようだ
メガーヌ帝国第三皇子、マクシミリアン
攻略対象の隠しキャラ枠みたいな男
まあこの世界に似た乙女ゲームなんて恐らく前世に存在しないだろうというのが俺の持論だが、悪役令嬢ものに出てくる隠しキャラ枠みたいな奴がこの世界に実在するのは紛れもない事実だ
どうも、今網の上で焼け死んだゴミと彼は親しかったようなのだ
そうなるとティナ襲撃未遂事件にも一枚噛んでいる可能性が高くなる
だが相手は腐っても他国の皇族。それでも躊躇や遠慮などしないが、事実確認はしっかりせねばな




