視界に入ると頭痛くなる系令嬢はもはや令嬢ではない件
「女の子のお友達ができませんの…」
「ほぉんっとみんなぁ意地悪なんですう〜王太子様もぉそぉ思いますよねぇ〜?」
やあ。
朝日に照らされたティナがいつも以上に女神様みたいに見えて、悶えてる所をフラン達に生暖かくツッコまれたエルグランドだよ。
当たり前と言えば当たり前だけど醜聞が命取りな我々。婚約者と朝から会うって今まで無かったからなぁ…抱き寄せているティナのお顔が真っ赤なので、そろそろ校舎に向かうか
いやはや……ビッチに両脇を固められて兄上がキレそうです。
完璧な王太子スマイルで受け流してるけどなんというかこう、背後にユラァ…みたいな不穏なオーラが見える
というか、そうなるのか…
まさかの兄上行っちゃうか〜第二王子で降家が決まってる俺に馴れ馴れしくするより更にダメなんだが…まあそれを理解できるならそもそもアバズレクソビッチヒロイン行動しないよなぁ…
ま、そんなことすんのはプリシラとアイシラしか居ねぇわな。にしても容姿も名前も似てやがるな
まあ、アイシラの方は一応スパルタ詰め込み淑女教育はそこそこ生きてるようで距離が近いと言えば近いが触れてはいない、ギリギリのラインを攻めているが…まあ反感買うのは必至だよな
プリシラは完全アウト。さっきから兄上の腕を掴もうとして虫か何かみたいに払いのけられているのに全然諦めねぇ…
………あいつ野生か?
最早身分がどうのって問題じゃねぇ
発情クソメス下等動物の分際で人間様の学園に来てんじゃねぇぞコラ
「やあエル、セレスティナ嬢。皆さんもおはよう」
「プリシラですぅ〜よろしくねぇ」
おーい!!
ビッチを引き連れたままこっちに来るんじゃねえええぇ!!
あ、めっちゃいい笑顔してらっしゃる!!
おい俺達を巻き込むなあぁ!!確信犯だろ兄上めえぇ!!!
「兄上おはようございます」
「ご機嫌よう、クリストファー様」
「ふえぇ〜なんでぇプリシラのことわぁ無視するんですかぁ?!」
「あ、ちょっ、まずいですわプリシラ様このお方は…」
お、アイシラは流石に学習したか…プリシラとかいうクソ雌はダメだな
「貴様のようにまるで礼儀がなっていない者に何故私達がいちいち応えてやらなければいけないのだ?
それから何故私の婚約者を睨む?水晶体を引きずりだされて潰されたいのか貴様は?」
まったく…もはや人間の女性ではなく下等なメスの、知能すらない威嚇をティナに放ちやがって殺処分されたいのか?
ティナがめっちゃ性格悪いとかなら仕方ないかもしれんが(もしそうでも俺の溺愛は不変だが)そもそもお前はさっきまで兄上に取り憑こうとしてたんだろ?
なんで違う男と寄り添ってる女の子まで威嚇対象になんの?
あ、美人だから嫉妬したか?
てめぇと違って気品や素養も溢れ出てるしなぁ?
「ふえぇ…酷いですう!!」
「酷いのは貴様の頭だな」
はい出ました「酷いです」
ビッチがすぐ言う「酷いです」
酷いのはお前の頭です
てかぶりっ子キモ!!!!
こんなのを可愛いと思う男は受精卵からやり直してまともな感性を磨け
「あ、君達。
私は弟や友人の皆さんと行動を共にすることが多いからね」
「…かしこまりました」
「えぇ〜プリシラも一緒じゃあだめなんですかあ??
クリス様ともっとお話したいですう〜」
「いい加減にしなさい!!」
「貴様不敬が過ぎるぞ!!!」
ティナと同時に口が開いたのに、なんでクソ雌はティナを睨むんだろう
「…君に愛称を許した覚えは無いんだけどねぇ?」
「今すぐ謝罪しろ売女!!
それからいい加減私の婚約者を睨むのをやめなければこの場で斬り捨てるぞ!!」
「プリシラ悪くないもおおぉん!!酷いっ!もおしらない!!」
…うわ。
クソビッチ特有のはしたない全力ダッシュでどっか行ったわ
躓いて頭を大きい石に打ち付けて脳挫傷で死ね




