表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/49

明日からメンドーな件




対象(パッケージ)達の動きはどう?」

「カエデ、どうだ?」

対象(パッケージ)(プリシラ)が姫体質で見ていて不快、というぐらいですね。そして対象(パッケージ)(エミリー)の排除おめでとうございます。対象(パッケージ)(アリス)に関しては特筆すべき点はありません」





やあ。

ティナ達としばしの別れ。男子寮の部屋にそそくさとやって来た隠密暗殺王子エルグランドだよ。ムサシさんとカエデさんと今後の相談中だ。

因みに兄上には王家の影が10名ぐらいついてるようだ




寮の部屋は間取りは全部同じだ。簡単なキッチンのついた20畳くらいの部屋と10畳くらいのリビング的な部屋。奥の20畳がプライベートで手前の部屋は応接室というかまあ人と会うのに使う部屋って感じだな。



全体的に一人用としては広めだが、それはこの世界の居住スペースの一般的感覚が日本よりかなり大きいからで、この間取りが特別贅沢というわけではない

前世でもアメリカやカナダとか土地が広い国は家もでかいもんな




だから男爵家や平民でも広さは同じ。王族や高位貴族が毎年ポンポン入学するわけじゃ無いからでかいVIPルームを維持しとくのはたしかに金の無駄だ



まあ持ち込む家具とかのランクの差で全然違う部屋になる訳ではあるが、こういうところで特別扱いしないのは普通にいい事だと思うがな

俺もなんでもかんでも受け入れないわけじゃない



そしてヌッと現れたムサシさんとカエデさんと打ち合わせの始まりだ




今日、ティナ達とジナイーダ様、シャーロット様も仲良くなっていたし、令嬢は基本的にみんな頭がまともだし女子寮は問題無さそうか?



ただ、令息が約半分ぐらいまだ馬鹿のままなんだよな。いい加減貴族の自覚持って欲しいんだがなぁ



兎に角在学中にティナや友人達が不当に批判されて嫌な思いをしたりしない様にしなければ!!



それから毎年数名は平民の生徒が居るらしいんだが、今は学園に一人しか居ない。本来ならユニターミ商会のクソガキも入学予定者だったけど極刑に処されたし



そしてアリス殿は魔法を覚えてもらうために強制入学した生徒。要するに本人の意思じゃなく不可抗力



また魔法が授業のメインなのでティナ達より男子に混ざって授業する機会が多くなる…まあ暴走されても困るからそれは仕方ないんだが



なんつーか、定番の女神様なのか知らないがその手の話くだらねぇビッチロマンスな展開にどうしてもしたい存在が何処かに居るのかと思わず疑っちまうレベルでその手の要素が形成されるな




アリス殿に関連して警戒するべきは、令嬢が彼女に当たり前の注意とか忠告をしてるところを馬鹿な令息がいじめられてると勘違いする定番誤解ゴミクズイベントぐらいのもんか?




まあ、男と受ける授業が多いってことは逆に言えば令嬢と関わる機会は減ってるわけだし、令嬢はみんなまともなんだから童貞脳の馬鹿令息が冤罪ムーブしたら俺がブチギレ説教かませば大丈夫だろ。




「そういや対象(パッケージ)(アイシラ)は?」

「…あ〜マナー?は一応身に付けてるようですが性根は変わっておりませんよ」

「まあそうだろうな。頭の悪いロマンス小説の主人公みたいな気質は一種の病気だから、そう簡単には治らないよなぁ」

「ほんっと軽蔑しかないですよ…!!」



プンスカ怒っても声は小さいカエデさんはやっぱりプロだな





「うん、大体分かった。

じゃあカエデさんはティナを頼む。ムサシさんもカエデさんのバックアップで。念のため警戒魔法使って寝るから」


「いやいや、若様も我等にとって大事なお方、しっかり護らせて頂きますぞ」



「ありがとう」




少し照れ臭い気持ちで眠りについたが、翌日はすぐにため息を吐くハメになった



カエデがアカネになってました汗

ご指摘有難う御座います!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新ありがとうございます!!! めちゃくちゃ面白いです! いつも楽しみにしています。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ