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姪に色ボケした権力持ちロリコン老害とか産廃以下な件




「おい、ふざけてるのか?

貴様にそんな命令(・・)をする権限は無い

加えて初対面だ。個人的にお願い(・・・)を聞くような親しい間柄でも無い



…入室した時からだが貴様は王家を侮辱しているのか?貴様が顎で使える存在だとでも?


今貴様が言ったことは、殺されても文句を言う権利は無いほどの思い上がりだとまだ理解出来ないのか?」



やあ。

老害は皆殺しにした方がいいなと思う今日この頃。エルグランドだよ



つか、まだ入学初日なんだが




入学初日で学園長殺すか迷ってます。



普通に他の国でも良くて超左遷、悪けりゃ投獄。軍事国家ならその場で物理的に首が飛ぶだろうな…それに比べてこんなジジイが平気で偉い立場に居る我が国の情けなさよ…よよよ





少し巻き戻して〜




「ここか」


職員棟の学園長室に来たのでノックをして入る。

マホガニー的な重厚なデスクに白髪にボリューム髭のジジイが座っており、隣には40歳ぐらいの秘書的な人が居た。



「エルグランド・フォン・オパビニア第二王子だ。朝の件の経緯の説明に来た」

「セレスティナ・ヴァン・アンタレスですわ」

「護衛を仰せ使っている。ソフィーティア・ヴァン・ワルキューレです」



「学園長のルドルフです」

「秘書のアリオンです」



「まず朝の一件の説明をお聞きしたい」



こっちはわざわざ来てやってんのに、立ちやがらねぇぞこのクソ老害

座ったままとかナメてんのか?クソジジイが殺すぞコラ



こいつは名ばかりの子爵家当主ではあるがれっきとした貴族で、しかもいい大人だ。



公爵領の孤児院や、商店街の平民の小さい子ども達がダッシュで飛びついて来たりタメ口で話しかけてくるのとワケがちゃうぞクソジジイコラ



因みに他の貴族とかにこういうことしたら絶対ダメだよってのはきちんと言い聞かせてるし、それをちゃんと理解している賢くて可愛い子達だぞ



閑話休題



主人に対して不敬が過ぎるので騎士であるソフィーがキレそうだ。既に剣の柄に手をかけている…忠義は嬉しいけどちょい待ってね?

あ、勿論帯剣してもらってるよ?当たり前だっつの



「失礼だが、脚が悪いのか(・・・・・・)?」



殺気を少し込めつつ皮肉ってやると老害は青ざめた顔で慌てて立ち上がって礼をし直した。元気じゃねぇかコラ

菜箸耳に突っ込まれたいのかコラ



「そ、それではお願いいたします」



「ああ、まず私とティナが登校した際に───



「いくらなんでも処置が厳し過ぎるわ!!」


は?

おいババア、誰が発言を許した?



俺は片眉を釣り上げた程度だったが、ソフィーがババアを問答無用で斬り捨てようとしてティナと慌てて止めた



ソフィーは副騎士団長エレノア様曰く「堅物すぎるのも若い頃の私にそっくりだ!」らしいからな。貴族であるのに王族にあからさまに敬意を示さないのは、謀反の宣言に他ならない。今から殺し合いをしましょうと同義なんだぞ?

まあこの老害とババアにそんなつもりはねぇんだろうがな。だがそんなの関係ねぇ。学生の年齢ならまだ酌量の余地もあるが、いい大人が「そんなつもりはありません」じゃ通らねぇわボケ



まーエレノア様は今は流石に柔軟性を持っているから、王族である俺にフレンドリーに接してくれたりするわけだが。肩バンバン叩くの痛いからやめて欲しいけど



思考がどうもそれるな。目の前の色々がアホ過ぎて現実逃避気味だからか…咳払いして仕切り直しだ



ババアはソフィーの挨拶程度の殺気に当てられてマナーモードだ

ブルーベリー鬼ごっこのタンス閉じこもり少年並みにガタガタしてるわ。強い敵意を向けられたことすら無いんだろうな。どんだけ今までお花畑な環境にいたんだか。




あの男爵家(アスホール)の件は聞き及んでいると思うが、他の公になっていない案件もいくつかあってな。身の程知らずの毒婦のせいでなんの罪も無い者が殺されそうになったりしている



そういった背景もあり、王家はあの手の女に非常に敏感になっている。そもそも事前に人柄を見るよう通達した筈だが?何故あのような愚か者が入学を許されている?」



「も、申し訳ありません!」



「それからお前。何故殺されかけたかぐらいは理解しているのだろう?」



「はっはひっ!!ごめんなさい!!」



…ガキか?

まあいいやどうでも



「エネマグラ男爵家令嬢に関しては、本人が馬鹿なだけならそこまで重い処分にはならぬだろう

前例(テレネッツァ)と同類であるのかどうかの調査が済むまでは謹慎だけさせて処分は保留となる


万が一同類だったのなら両親共々、覚悟してもらうしかないがな」


「そうなのですね…」



ホッとした様子の2人。

ああ、即殺す!とかだと思ってたのか?





「あ、あのですな

このタイミングでこんな事を頼むのは心苦しいのですが、どうか皆さまにプリシラを気にかけてやって欲しいのです。


儂の姪にあたるのですが、あの子は平民から貴族になったばかりで色々と不慣れでして…」




はいこれが殺そうか迷う理由です。冒頭に戻る。



でも今日してるリボンタイはティナが刺繍してプレゼントしてくれたやつだから汚したくないんだよなぁ…殺気ぶつけたらどうやら失言を重ねたことを悟ったらしいからまあ勘弁してやるか




つか偽善者なら偽善者でアリス殿のことも気にかけてやれよ。おもっくそ身内贔屓じゃねぇか!!しかもプリシラは絶対てめぇが思ってるようなお淑やかなスケじゃねぇ!!

十中八九淫売クソアバズレのテレネッツァやらアリシアの同類だぞ?アホか?



「ま、我々は学業において手心を要求するような卑しさは一切持ち合わせていないからそこは安心しろ



だが、この体たらくでは組織防衛上の観点から一生徒としてのみ振る舞い生活するのは不可能だ。必要な時は強権を振るう可能性は大いにある



…願わくば振るう必要が無い方が良いのは此方も同じだが?」

「失礼致しました」

「…ちっ」



一応カーテシーして申し訳なさそうに退出するティナ、最後に皮肉を吐き捨てる俺、舌打ちして睨みつけながら乱暴にドアを閉めるソフィー



俺とソフィーがどう見ても悪役だが気にするな!




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― 新着の感想 ―
[一言] 躾と情操教育に不備があり過ぎるお国柄って事やな(目反らし
[良い点] そうなんだよ。まともでない感性のやつを入学させる方がおかしい。会社でも面接官に色仕掛けするやつを入社させたら採用者のクビがとぶよ。
2021/03/20 09:13 退会済み
管理
[一言] そもそもまともな貴族教育が終わっていないなら入学させるなよ!って話だよね(笑
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