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敷地に降り立ったら即害虫な件




「きゃあっ!酷いですう!!私のことを突き飛ばすなんてぇ!!」



…あ"あ"ん?

馬車降りて、ティナの手を取ってそっとエスコートして、ロータリー付近に居た令嬢達からの「きゃあぁ!!お似合いですわ〜!!」な声援に2人で微笑んで返して…腕を組んで約10歩ほど歩いたか?まだ学園着いてから30秒しか経ってねぇ!!



あんだこのクソアマ!くびり(・・・)殺されたいのか?ああ?



はい。

せっかくの女神様な婚約者とラブラブイチャイチャな入学式に速攻でケチが付いて殺意MAXなエルグランドです。

変な女がアバズレクソビッチヒロイン特有のはしたない早歩きで接近してきて俺達の前で態とらしく転びくさりましたよ、ええ。




…多分このクソ害虫的には自分がティナに突き飛ばされたことにしたいんだろうけど、俺が素早く前に出つつティナに少し下がってもらって庇った形にしてるので立ち位置的に誰もそんな風には思わないだろうな、ざまぁ



えーと…ピンクのセミロングってこたぁ…昨日の資料の…なんだっけ?……あ、エミリーとかいう辺境の男爵家のクソメスガキか?



「…なんだ貴様?

自分からはしたなく駆け寄ってきて自分で勝手に転んで何がしたいんだ?頭がイカれてるのか貴様は?…何が目的だ無礼者が!」




「まあ!…あの毒婦の同類かしら…」「嫌だわ…あの令嬢も新入生ですの?学園に居る資格があるのかしら?」「はしたないですわ!」「助け起こしてもらえるとでも思ったのかしら!なんて身の程知らずな…」「セレスティナ様を悪者にしようとしたのかもしれませんわよ!」「まあ!もしそうなら許せませんわ!!」



周囲の令嬢の皆さん素晴らしいざわざわを有難う御座います!!ちゃんと転んでる方が悪者だって周知しとかないと後々面倒だからねぇ!



そしてエミリー(仮)を守ってあげなきゃ!みたいな目で見てた童貞ボンクラ共がいる事に内心落胆と怒りと呆れが止まらない。

流石に今は「げっ!そういうことか!」な表情になって一気に汚物を見る目に変わってはいるが…令嬢達の野次がなくても自分で気付けよ無能共が!いっぺん目と脳をクレンザーで洗った方がいいんじゃねぇのか?



こういうシーンでわざと転ぶ系女の味方する奴に生きる価値あるか?無いわ!



なんにせよ王子の立場はこういう風に正しく使わなきゃね?



「ひ、酷いですっ!」

「酷いのは貴様の頭だろうが!…家名を聞いておくぞ」


「あ、はぁ〜い!!

あたしわぁエミリーですっ!!」



……何喜んでんだ?知能指数3か?

仲良くしたいから名前聞いたとでも思ってんのかこのクソガキは

つか俺が聞いたの家名なんだが。てめぇの下の名前とかサムスンの株価なみにどうでもいいわこの汚物ぶりっ子害虫が



「なんですか貴女は?殿下に対して無礼ですわ!!この方は王族なのですよ!弁えなさい!」


「…ひ、酷いですっ!学園のなかわぁびょぉどぉなはずですっ!!」

「酷いのは貴様の頭だと言っている!それに俺が聞いたのは家名だ!!貴様の下の名前などという下らぬ情報は要らん!!


それから学園の謳う平等とは、学ぶ機会・内容のことだ!身分制度が一時的に無効になる訳ではないぞ?勘違いするなクズが。これ以上不敬を重ねるなら懲罰権を行使するが?」


「そんなっ!ひどぉい!!」


クソ便所ってとりあえず「酷いっ」て言うよな。ただなぁ…ヒロイン(アバズレクソビッチ)が言う「酷い!」はなァ…



わざわざ金出して後ろにドラレコ付けて、みんなが60キロで走る道をわざと30キロで走って煽り運転を一生懸命誘発させといて「あおられました!ぼくちゃんはひがいしゃです!あおりうんてんはいけないことです!」つってネットで注目浴びて射精するタイプのキチガイと同じなんだよこのクソアマ!!死ね!!!



「エル!青筋がやばいですの!」

「…ご、ごめん…ティナを悪者にしたかったのかなぁ?とか思ったらつい…」

「も、もう!…でもありがとうございます」



「「「はぁ〜」」」



とりまお砂糖結界で、不快になった周りのご令嬢達の気分を治してと…ため息漏らされながらうっとり鑑賞されるのも高貴カップルの務めですわ





「殿下!姉様!遅くなりました!」


「おお、おはようソフィー。入学おめでとう」

「ごきげんようソフィー!入学おめでとうございます!」


「有難うございます!お二方もおめでとうございます!御喜び申し上げます!」

「それにしても、いきなりお仕事で申し訳ないですわ…」

「姉様の為ですから!というかもう、この手の女いい加減にして欲しいですよね殿下!」

「それな!」



「エミリー・ヴァン・エネマグラ!!国家反逆罪並びに王族侮辱罪、不敬罪の嫌疑で拘束する!!!」



「えぇっ?!ちょっとぉ?!なんでええぇぇ?!」

「五月蝿い!!」「黙れ!!」「大人しくしろ!!」



結局エミリー(やっぱり)はソフィーが連れてきてくれた衛兵さん達に両肩を掴まれて荷物みたいに持ってかれた。ソフィーにもアリネーラ様と騎士団長がかなり強い権限与えてるからな




国家反逆罪の疑いってのは本来ならやり過ぎだが、テレネッツァの私腹肥やし豚両親がアバズレ娘を送り込んで裏から国を牛耳る計画を立てていたという直近の揺るぎない事実があるので、念のため扱いということで皆納得するだろう




ま、とりあえず野次馬達は納得したようだ




さて入学式ですわ。

新入生代表のスピーチはもちろん王太子で入学試験トップの兄上だから俺とティナは普通に参加すりゃいいだけだから楽だ



因みに入試は少し点差ついてティナが2位、もうちょい下がって俺が3位だ。まー兄上は天才タイプだからな。

取り敢えずどうにか次期公爵家当主&次期宰相のメンツは保ったぞ。ティナと勉強会して頑張った!イチャイチャもした!



学校のお勉強だけは出来るタイプのゴミだった慇懃無礼天才クーデレ枠?のエドワードは生きてりゃ2位あたりかもしれんが、もうこの世に居ないしな。




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― 新着の感想 ―
[一言] 私はあなたの話が本当に好きでした、あなたのロマンスはとても良いです。 私はまだ新人です。 いつかあなたと同じくらい良くなることを願っています。 私はブラジルに住んでいます…
2021/03/13 16:35 退会済み
管理
[一言] ピンク髪の赤子が生まれたら殺せ!って法律が出来ても可笑しくないレベルやのお
[一言] ものすごく同意しますが、サムスンは伏字にしないとうるさいのが増えるかもとご忠告を。
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