大掃除完了な件
…ほう。
身体強化でドアを蹴破ると、正面玄関入ってすぐのロビーには武装した男達と見覚えのあるガキが2匹居た。そしてそいつらに守られている汚物は俺を睨む
「なっ?!何故ここにっ?!
…いつもいつもいつも私の邪魔ばかりしてっ!!
あの女共々殺してやるんだからっ!!」
ハァ?
てめぇみたいなクソドブネズミが女神様をあの女呼ばわりしてんじゃねえぞコラ
つうか邪魔ばかりしてって何様だこいつ?
手始めにピアノ線魔法で戦闘員?を全て切り刻む。
因みにピアノ線魔法は英国の巨乳の婦警さんと二丁拳銃の無敵な旦那と傭兵が居るお屋敷の執事のイメージでやってるぞ。
「ひいぃ?!」
「なっ?!魔法か?!」
「言いたいことはそれだけかクソアマ。いつも思うんだが、何故貴様のようなクソビッチは自分が一番偉いと思い込むんだ?
薄汚いクソ雌の分際で女神であるティナを殺そうとしくさってコラ!調子乗んなコラガキ!!てめぇ舐めてんのか?おまけに俺まで殺そうとしやがるとはなァ?
それから、そこのクソガキ2匹は王都立ち入り禁止の筈だが?」
いや、エドワードとアンドレもマジで何やってんだ?王都立ち入り禁止は、こっそり来てて見つかった場合重罪なんだが?
まあ、どのみち死罪だから今更といえば今更だがアリシアと関わらないで領地でのんびりしてりゃ生きていられたのに馬鹿だろ
因みに一番馬鹿だったチャーチルはほぼ監禁みたいな状態らしいから領地から出ていない
「…彼女を放っておけなかったんだっ!!」「エルグランド!!覚悟!!」
…ハァ
一応戦闘中だけどドン引きなエルグランドだよ。
いや、こいつらキモすぎだろ!!!まあたった今馬鹿みたいに突っ込んできて、自分達から勝手に肉片になったけどな
いやさ、俺にヘイトが出るのは当たり前だ。そうなるように仕向けてるんだから。
ティナと友人、他の頭がまともな令嬢達を守るために、いつもわざと俺が害虫糾弾の先頭に立ってんだから。そりゃ攻略対象みたいな男や、クソビッチ本人は気に食わないだろうよ。
ところでティナを筆頭に頭のまともな令嬢達は、てめぇらに何かしたか?俺に同調して控えめに一言二言添えてただけだろ?
馬鹿だからセットで考えてるにしても、自分たちが受けたアクションに対して怒りが強すぎるわ。しかも逆恨み…いや逆恨みですらねぇ。ただの八つ当たり…というか発狂だな最早!
「…どうしてっ!!私はっ!!間違ってないっ!!
酷いっ!!こんなの酷いっ!!!」
「あぁ?被害者ぶってんじゃねえぞクソガキコラ!!
そもそも………アイシラとか言ったか?あの伯爵家の小娘は使用人にビシバシ淑女としての再教育をされてはいるようだが、今日も暖かい飯喰って柔らかいベッドで寝て、屋敷で元気に生きてるぜ?彼女とてめぇの違いは?分からん?だからクソなんだよてめぇは。
あんな、彼女は所詮そこまでのことしかしてねぇからだろうが
てめぇがここで死ぬのは全てお前の自業自得なのに何が"酷い!"だドアホが。悲劇のヒロイン気取るのもいい加減にしろ」
「何よ!!何なのよ!!!何…」
ゴロン
アリシアの首が床に転がる。これ以上押し問答しても無駄だな。反省しないまでもせめて罪を自覚させてから殺りたかったんだがそれすら無理だったか
「はぁ…さてと、両親とかはどうなってんだ」
「こちらも終わりましたな」
「お疲れ様です若殿」
本当にいつの間にか居ますね!!
「そういや、両親はどうしてるんだ?」
「殺されておりましたな。2階は死体の山ですな」
「使用人を含めてかなり激しく争ったようです。
当主夫妻を護ろうとしていた者も居れば、そこに転がってる者共に肩入れしていた者も居たらしき状況でした」
「うわぁ…リスラネルにどう説明したもんだかなぁ」
「「それは王族の仕事です」」
「いつも思うけど、2人はかなーりイイ性格だよね?!」
そう言うと僅かに出している口元が2人とも笑った。影に生きる2人だが、家族のノリはちゃんとある。それが義実家
因みに。
一つ懸念だったのは商会の従業員の王家への反感だが、ユニターミ商会はかなりブラック体質だったようで派遣された監察官の示した労働条件に従業員達は泣いて喜んだらしい。やっぱり攻略対象()の実態なんてそんなもんだよな。
クソガキ×2に関しては"王都に居るはずがない"ので実家はお咎めなしとなります。管理責任を追求しない代わりに、行方不明なのはそのまま黙認してね!ということですね。




