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ティナがコロンブスの卵してくれて話がまとまった件




「どうしますかね…」

「俺としても、ぶち壊しにされるのは避けたいねぇ」

「私の国にも愚かな家の10や20はあるが…そういうタイプとは違うから対処法がわからぬ


申し訳ないが対策はオパビニアの皆様に丸投げさせて頂きます」

「いっそのことまたハブっちゃえばいいのよ!」

「…余計な懸念を潰すには、いっそのことそれもありかもしれません」

「私もそう思います」

「しかしそれではリスラネル国の来賓が納得するかどうか…」

「「…………」」

「…う〜ん、振り出しですわね」



やあ。



懸念がマックスで疲れてる王子のエルグランドだよ。



今は王族&宰相ファミリーで話し合い中でございます

父上はこういう席だといつも空気。母上がくっついているから幸せそうだけど。


そして珍しく母上も意見出してて、しかもそれにアリネーラ様も賛成してらっしゃる



何が懸念かと言えば兄上とトリシュ殿下の婚約披露パーティーですわ



ガスコーニュ伯爵家は当主代行であるリビエラ様と、リビエラ様の子供で跡継ぎで頭がまともな3割の貴族令息の中に入ってるインサルト殿が出席。夫人にエスコートが無いと絵面が悪いので何の権限も無くなった穀潰しの役立たず、レオンも一応出席だ。


まああの後、権限が無くなったことによって以前から腹に据えかねていた使用人達に言葉でメンタルをボコボコのボコにされ、執事長と侍女長にスパルタで「良い夫」教育されてるらしいが



で、馬鹿ビッチのアイシラは当たり前だが出席厳禁だ。表向きは病気療養中ということになる。



んで、問題は偽善者馬鹿女のアリシアの方だ。ガスコーニュはリビエラ様と御子息がまともだからいいが、あの家は両親が両方とも馬鹿で、娘が馬鹿行動馬鹿言動しても叱りもしない。周りが迷惑を被っても謝りもしない



流石に基本的に全員集合なイベントなので公爵家をハブるわけにもいかない。しかも俺とティナの時と違い国の後継者確定のパーティーだから、いろんな国から国賓や来賓が来るんだよな



んで、以前イヴィンシブル公爵家に姫を降家させた王政と協議政がミックスした感じの国、リスラネルからも来るわけだ



あからさまにイヴィンシブル公爵家を蔑ろにした席だと子孫を軽んじられたリスラネルがファビョって国際問題になるかも?ってことでみんな悩んでるというわけだ。



かといって招待して、馬鹿が馬鹿なこと言ったりやったりしたら他国の人達にこの国の品位を疑われたりする懸念があるしどうしたもんだか!!




オパビニアの貴族しか居ない席なら「あ〜あ、またあの馬鹿公爵家だよ」である程度みんな納得してくれるからいいんだが…


最悪なのはオパビニアでもリスラネルでもない国の国賓を激怒させた場合だ。この国のめでたい席が戦争のきっかけになりましたとか笑えんぞ



「あの、思ったんですけど。やはり招待状にありのままの事実を添えて、貴国を貶めたり蔑ろにする意図は無いと伝えるしかないのでは無いですか?」



全員一瞬キョトン。優秀な人間が集まってたからこそ、こっちサイドだけで全てどうにかしようと策を練り練りして頭凝り固まってたなぁ…



「…それもそうね。あちら様に判断を投げてしまえばあとはどうとでもなるわね…さすがセレスティナちゃんよ!」

「ティナ、ありがとう!」

「い、いえ。そんなに大したことを申し上げたわけではありません…」



想定される最悪の事態が大きいため、みんなでぐちゃぐちゃ考えて本質が見えなくなってたところに鶴の一声って感じだ



たしかにそれしか無いな…リスラネルだけ呼ばないわけにもいかんし



それに此方が先に誠意を見せておけば、あとから文句を言われても「先にちゃんと説明して謝っといただろああん?」と言えるからな。


それに、アリネーラ王妃陛下の祖国は大国だからリスラネルが食い下がってガタガタ言ってくる可能性も低いしな



というわけでイヴィンシブル公爵家は欠席してもらうことに



しかし

この後俺たちの誰も予想出来なかったことが起こった…!



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