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婚約者の護衛を強化した件




「最近、全然二人きりになれませんの…」



そう言ってピトっと寄り添ってくるティナが可愛すぎて生きるのが辛いけど生きる!!ちょっとしゅんとしてるティナも女神です!



やあ。

鼻血王子のエルグランドだよ。

今は俺が領主の勉強の空き時間で、ティナもアリネーラ様に愛でられながらの王子妃教育の空き時間




いやね、その、そこらへんの女の子みたいな定番な文句が可愛いんだけど、ティナが言うと本当に特別なんすよね



彼女は普段は貴族令嬢として、次期公爵夫人として自分に厳しいからね



そんな彼女が、市井の平民の恋人みたいな可愛らしい愚痴をこそっと言ってきたらもう何がなんでも二人きりの時間作ろうってなるよな!!!



「来週なら二人とも時間取れる筈だから、デートしよっか?」

「…はい!」



パァッ!と明るくなる表情にこっちまで嬉しくてしょうがなくなる

そういえば出会った頃にくらべたら見違えるぐらい表情筋動くようになった



実はその点はアゲーラお義母様にかなり感謝された。やはり父親の愛情の注ぎ方に若干問題があったっぽい



ティナは優しすぎるところがあるので親バカ過ぎな宰相閣下の過保護暴走に、内心辛い思いをしたりしてもそれを嫌だと言えなかったんだろうなと思う。



今は同性の友人もたくさん出来たし、俺も居るから素直に笑ってくれるようになったというわけですな!!




「それに、結婚してもみんな一緒だしよかったね」

「はい!嬉しいですの!」



ティナの専属侍女のフィリーネさんは恋人がアンタレス公爵家の執事見習いの青年なのだ。

結婚してもそのままお嬢様のお世話をし続ける!!と熱意をメラメラ燃やしている。恋人の方も当然ティナ信者だから彼女の情熱に理解があるしな。



んで、俺の専属だったマリアだが、婚約者の若い男爵が優秀なため宰相補佐官に任命された。

フィリーネさんみたいにいつもいるわけじゃ無いけどアンタレス公爵家と非常勤侍女みたいな契約もしたので完全に仲間内状態なのは変わりない。お義父様的には信頼のおける人物しか屋敷に入れたくないからマリアが来てくれると助かるらしい



ちなみにマリアはこの世界の女性名で最もポピュラーなので、ガスコーニュ伯爵家の病死した愛人と被ってるのは単なる偶然だ。

前世でいうところの佐藤さんみたいな?まあ佐藤さんは名字だけど





とにかくこの可愛い婚約者を、学園でも隣で守り切るという決意を新たにした



俺がどうしてもカバーできない部分はフラン達に頼むしかないが…できれば荒事にも対応できる信頼できる令嬢を護衛に付けたいんだけどなぁ



「……今度副騎士団長に相談してみるか」



副騎士団長、エレノア様は元伯爵令嬢で今は婿を取って結婚している。お婿さんはエレノア様にベタ惚れで、剣術馬鹿の彼女に代わって領地の全てを取り仕切っているらしい



エレノア様は一言で表すと「汝が我がマスターか?」のあの人にプロテインをいっぱい投入して、思考をとってもシンプルにした感じのお方だ。ただ騎士としての信念は熱い。それこそどっかの赤いポロシャツのテニス太陽神レベルだ




ついでに言うとこの世界は女性騎士は結構一般的で、騎士の3割は女性だそうだ



主だった理由としては醜聞が命取りになる貴族の女性の身辺警護は同性の方がいいからだ。だから女性騎士はいつも一定の需要があり、その道を選ぶ女性はどの年代にもコンスタントに一定の数を保っている


まあ、オパビニアだけで15の公爵家に21の侯爵家、37の伯爵家と58の子爵家があり男爵家に至っては103もあるんだからな



まあ、エレノア様は要人警護とかではなく強靭な男達の先頭に立って紛争やら盗賊、山賊討伐で敵を豆腐のごとく斬り捨てまくって無双するタイプらしいが





というわけで後日デートでの護衛がてら見繕ってもらったら、ワルキューレ子爵家のソフィーティア嬢という子が候補に挙がった。騎士団長にもそれとなく聞いてみたら「……小さいエレノア殿です」とのこと。うん大丈夫そうだな






後日顔合わせをしたら早速ティナのファンになったようでニコニコ2人でお話しをし始めた。癒される光景なのでエレノア様としばし見守る。



「彼女は1000年に一度の逸材だ!教えた私が保証するぞ!!


それにしても、殿下はいつもセレスティナ様のことを本当に大切にお考えだな!!いい(オトコ)だ!!」


ありがとうございました!

…肩バシバシ叩くのやめてくれ!脱臼しちまうから!!


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