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また発生した件



「無視するなんて酷いですっ!!なんでお友達になりたいのに声かけちゃ駄目なんですか?そんなのおかしいですっ!!」




あ〜うぜぇ…あぁ殺してぇ



やあ。

最近婚約者が隣にいないと禁断症状出る系王子のエルグランド12歳だよ。更に2年の月日が流れて、魔法のレパートリーは250くらいになった

俺とティナ、そしてフランにセレナ、セシリアの親友三人組はいい意味でなんにも変わらんぞ。5人とも身体はだいぶ成長したけどな


ティナ達も他の令嬢達も知性や芸術、社交に作法。みんな努力して淑女たれとしている。まあ彼女達は知り合った頃からきちんと自分を持った知性ある人間だったけどな



一方で令息達はいい意味で変化が起き始めてるか?

以前は馬鹿が9割だったけどだんだん責任の自覚が進んで馬鹿は7割ぐらいまで減ったように感じる



そして。

暫く平穏だったのに庶子で爵位はそれなりタイプの害虫(ヒロイン)が出現だ



本日はフランの実家、エルカミーノ公爵家主催のお茶会にティナとお邪魔しているわけですがねぇ…ホントどうしてこーゆーKY尻軽が涌くかな!!

…どっかに汚い水放置されてる?



ガスコーニュ伯爵家令嬢、アイシラ


伯爵のセフレだったメイドが屋敷を出ることになったけど身籠ってて最近病死して実家に引き取られた的なテンプレ女だな…ちな、愛はないけど夫人は冷遇されてるわけではないのでそこは不介入。政略結婚ならそんなの珍しくないからねぇ

そして狙ったように12歳である。いい加減にしろ世界



因みにアイシラには同い年の正妻の子で跡取りである異母兄がいるようだが…今日は姿が見えんな



そしてミルクティーブラウンの髪にミルキーブルーの瞳の見た目は可憐()なアイシラはさっきからイケメンにばかり話しかけようとしている…同性と仲良くしようとする努力が全く感じられないのでぶりっ子クソ便所確定



…そして注意した令嬢に早速アバズレヒロイン特有のKYクソビッチ発言。このままだと注意した令嬢が悪者にされる気がするので即応援護じゃボケコラ



「いい加減にしろ!目障りだ!

最低限の教育を受けていないなら社交の場に来るな!

基本的に、知っている相手でも互いに自己紹介していないのなら知らない者として振る舞うのが決まりだ!


それから下位の者から上位の者には事務的な用事がある場合を除いて話しかけてはならん!!…もちろん昔から馴染みであるとか友人であるなら関係無いがな」



「そんなっ!ひ、酷いですっ!」

「酷いのは貴様の頭だろうが!!」


もちろん、この決まりにはきちんと意味がある。権力に取り入りたい下賤な輩や身分の低いビッチに有力者が取り囲まれる事態を防ぐためだ。



「本当に貴女、いい加減にしなさい」

「相当おつむが残念なのですわね」

「…このお方は王族だ。口を慎め」

「本当に、どうして…こう、定期的に不快な尻軽が出て来ますのかしらねぇ」


そして俺に続くティナ、フラン。静かに怒るセレナ、嫌味なボヤき全開なセシリア




その手のお話でよく見るシーンですな。しかし令嬢だけが批判すると馬鹿な男共が嫉妬だ!とか見当違いなことをほざきくさってアバズレを助ける構図が生まれたりする



だが!

批判の先頭に立ってるのが王子様だと誰も口出し出来ないからきちんと正しい主張が通るぜ!身分制度万歳!!

さらにエレナ嬢の一件で令嬢達も冤罪に敏感になってるし、馬鹿女の味方をする令息は貴族の資格無し!という風潮も広まって来てるからなァ…王族の影響力万歳!!



「だいたい貴様は先程から、令息にしか話しかけていないように見えるが?


私の親友の家のお茶会ではしたなく男漁りするとはいい度胸だな尻軽女が!!」

「殿下のおっしゃる通りですわ!」「まあ!穢らわしいこと!」「身の程を弁えなさい!」「目障りですわ!!」「恥ずかしい方ですわね!」



これでもうアイシラの社交界での立場は地に落ちた…ざまぁ!!

まあ本人の振る舞いのせいだから自業自得だけどね。第二王子はいつでも悪役令嬢達の先頭に立つぜ!!



そもそも、悪役令嬢はあくまで「悪役」であって「悪」ではない。

そしてその悪役とは誰に対しての悪役か?


彼女達が悪役なのは、あくまで身の程知らずのアバズレ寝取り逆ハークソビッチ視点での話だ。



寝取りクソビに正当性なんぞ1ミクロンも無いんだから、悪役令嬢が客観的に見て善・常識人サイドであるのは当然も当然、当たり前だ




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