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兄上がご愁傷様な件




「やあエルグランド、君は幸せそうでいいね?」

「…どうしたんですか?ボヤき全開なんて兄上らしくもないですが。何かあったので?」



やあ。

婚約者溺愛系王子のエルグランドだよ。ティナと婚約してから2年の月日が経ちました!!今みんな8歳となっとります!



といっても俺達はなんも変わってない

俺は領主になるための勉強を頑張ってるのと、ティナも王族に連なる存在になるのは変わらないので王子妃としての教育を頑張っている。



2人でのんびり花を愛でたり観劇に行ったり、フランとセレナにセシリアと5人でお茶会をしたりとまったりした日常を過ごしている




ところで。

クリストファー兄上は3歳上のオパビニアの北に位置するパサート帝国の姫君のお輿入れが内々定し、それに伴って立太子した。

また、次期国王として将来の右腕左腕となる側近候補の審査も進んでいると聞いたんだが…



なんか最近いつもイライラしてんな〜と思ってたら廊下で絡まれたわ




「…そんなことあり得ないと分かっていても、君が王位に興味を示さなかったのは実は未来を予知できるから…なんてつい馬鹿なことを考えてしまうよ」


外人のアハーン?のポーズでおどけながら苦笑してみせるクリストファー兄上。おう、イケメンだからそんな仕草も様になってんなぁ



対立の構図が壊れてるから兄上とは普通に仲が良い。こうして互いに気楽にやり取りする程度にはな



「兄上がそこまで言うとなると…将来的に国王になるにあたって、かなりの不都合(・・・)がある様に聞こえますが?」



そこで兄上の侍女さんとかが少し眉を顰める…あ〜この場で話すことじゃないわな



「…今日はセレスティナ嬢は居ないのだったかな?」

「ええ、お父君と出かけるそうで」



宰相閣下がたまに「たまにはパパとデートするのおおぉ!!!」的な感じで爆発するからねぇ



「たまにはお茶会なんてどう?母上も君に会いたがってるしね」

「そうなのですか?」

「セレスティナ嬢に会うまではたまに熱い視線を投げてくれていたのに、最近はすっかりおばさん扱いで失礼しちゃうわって拗ねていたよ」

「…いやぁ、おばさん扱いはしていないと思うのですが…」



どうやら俺を逃す気は無いらしい。というわけで王太子と王妃様とお茶会だ




「…最初はあの人と喧嘩してしまったわ。やはりクリスを認めないのかって、遠回しに嫌がらせしているのかって疑ってしまって…」


えええ?!

アリネーラ様、俺が挨拶して着席し、紅茶を一口飲んだと思ったらいきなり爆弾発言かい


祖国から付いてきている忠誠心の高い使用人の皆さんも苦笑している



「…あの人選では、母上がそう思うのも無理ないですよ」

「そうよねぇ…陛下の思惑ではなくても、遠回しに諦めていない第二王子派の残党達が嫌がらせしてきているのかと思いましたわ」



「…ええと、要するに、兄上の側近候補の人選が問題だと?」


「そうですの!」



なんかアリネーラ様、俺に対して油断しすぎじゃね?いや別に揚げ足とる様なことはしないけどさ






結局アリネーラ様と兄上の愚痴を散々聞かされた。退室するとき、アリネーラ様のシンパであるノマロカリス人の使用人達に本気で労われ、謝罪されるくらいにはヘトヘトになった



まあアレだ

赤髪脳筋馬鹿チャーチル

慇懃無礼勘違い野郎エドワード

僕は不幸ですアピールがすごいアンドレは…お茶会で無駄に存在感あった奴か

侯爵家の養子で、元はどっかの子爵家で冷遇されてた庶子だとか…一応アンタレス公爵家の親戚筋にあたるらしく、魔力がめちゃ多いらしい…完全に義兄or義弟枠じゃねーか




そりゃ攻略対象的な馬鹿だもん、真面目に国王やろうとしてる兄上にとってはクソ邪魔だろう



どんまい!!




あ"あ"あ"!!

脳筋馬鹿と国王の名前被ってました!!

なので馬鹿をライオネル→チャーチルに変更

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