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未来のクラスメートがろくな奴居ない件




「あ、アリシア・ヴァン・イヴィンシブルですっ


本日はありがとうございますっ」




アリシア嬢は両親と同じ金髪碧眼をセミロングにしている…まあなんというか、そんなに存在感の無い令嬢だった



オドオドした挨拶にみんなが微笑む。一部冷笑な人達も居るが

6歳であれでは、マナーにうるさい家なら到底許されないからな



ちなみにティナはマナーや作法は完璧だ。頑張り屋さんだからな

以前は緊張や悪意に対する自己防衛で表情筋が動かなくなるのが難点だったが、俺が常に側にいてリラックスするように、あと批判をいちいち気にしないでドンと構えるようにいつも言っているので少しずつだが表情も出るようになってきている



さて、挨拶は身分の高い者からなのでさっさと終わらせようかね



「じゃあティナ、ご挨拶に行こうか?さっさと終わらせてお話ししようね」

「は、はい!」



普段はマナーとか作法も完璧なのに俺にはもじもじしてくれるとかティナは俺の心臓を破裂させたいのかな?!




ティナの歩く速度に合わせてトコトコとホスト席まで歩いていく



「お似合いですわ〜」

「セレスティナ様お可愛らしいですわ〜」

「目の保養ですわねぇ〜」



大人ゾーンに入ると称賛の声があちこちから漏れて耳に届く。俺達は何故か大人には人気だ




ホスト席の少し手前で待っていた義両親と合流し、御令嬢への挨拶にいく



「アリシア嬢、誕生日おめでとう

アンタレス公爵家当主、ノーチェス・ヴァン・アンタレスだ


妻のアゲーラ、娘のセレスティナ、娘の婚約者のエルグランド・フォン・オパビニア第二王子殿下だ」


「アゲーラですわ」

「セレスティナと申します」

「エルグランドだ」


「は、はい!!本日はおおこしいたた…頂き有難うございますっ!アリシアですっ!」



お義父様がまとめて紹介してくれたので面倒くさくなくて良かった!

あとアリシア嬢緊張し過ぎやで。



んーリラックスしろと思わず一言ぐらい声かけたくなる感じだが、それで俺の印象が強く残っても嫌だしなぁ…かといってティナが声かけて誤解イベントされて悪者にされたらこのお茶会を血のお茶会にするしかなくなるし…



という俺の逡巡を見事に察して下さったのがアゲーラお義母様だった



「ふふアリシア様。もっと肩の力をお抜きになった方がよろしいですわ?

まだまだ挨拶が続くのに、その様子では途中で限界が来てしまいましてよ?」


「は、はい!ありがとうございます!」



そうだな。大人の女性が親しげに忠告してあげれば一番角が立たないよな!

お義母様グッジョブ!!





「さて、向こうでお茶でもいただこう」

「はい」



義両親に挨拶して子供ゾーンに戻る。




「…ちっ…来るんじゃなかったな…アリシア……」



なんかブツブツ言ってる大商人の息子…邪魔だな〜そこどいてくれないかな〜



「すまんが、どいてくれないか?そっちのテーブルを使いたいんだが」

「は…?!ももも申し訳ありません!」

「ああ、別に気にしなくていい」

「はい!!有難うございますっ!!」



大商人の息子はデビッドというらしい。6歳で、裕福平民枠で学園に行くことも決まってるらしい



「そういえば、アリシア様とはお知り合いなのですか?」

「はい!ええと、その、まあなんというか幼馴染というやつでございまして…」



ティナがきょとんとしながら尋ねると顔が真っ赤な純情ボーイである。

あー、無難枠の攻略対象みたいな立ち位置だな。最初から好感度高いみたいな?あとお助けキャラも兼ねてるみたいな



チャチャっと説明してもらったところによると案の定、赤髪鼻垂れわんぱく小僧は騎士団長の実家の伯爵家長男6歳


自称天才()慇懃無礼クーデレメガネガキみたいな奴は優秀な文官を多く輩出してる名門侯爵家の跡取りで6歳


謎のイケメンはミックとアンドレと名乗っており、正体はよくわからないが2人とも年齢は6歳とのことだった



うわ〜

アリシアも6歳やろ〜?



なんか疲れるクラスになりそうだな。

あ、学園はエリート機関だから一学年一クラスしかないらしく、つまり確実に全員クラスメートだ



それからはひたすらティナとお話しして、お菓子をあーんしたりしてティナのファンな令嬢やご婦人にキャーキャー言われつつお顔の赤い可愛いティナを堪能しまくった。



ビッチ案件は特に起きなかった。ふう






誤字報告有難うございます!!助かります!!

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