基地の妄想世界
よろしくお願いいたします
時間は少し遡る
暗い道路を歩く五人の影
恐怖と絶望を纏っているような集団、背中にははっきり血の臭いがする。モヒカンの男が急にしゃべりだした
『ヒュー❗こんなとこにゲーム屋ありじゃんよってみるか』暗闇より暗い漆黒と言う方が似合うゲーム屋がひっそりと目立たないようにあった
ギーとドアを開けるといらっしゃいませーという明るい声が迎えてくれた。
でぶが?という顔で尋ねた、『15歳以下限定てなんなの?エロゲーかなwそんなこと無いわなwもしかしてロリコン限定w』下品な目は笑ってない顔を浮かべた。顔立ちは綺麗な部類に入る店員が説明をしだすとサングラスとハゲが店員の手を触りだした。
『15歳以下限定の商品はハンティングゲーム限定です、まぁそれしかありませんが心震えるほど堪能できるとそうz、いえメーカーはおっしゃっておりました。15歳以下限定は無料ですので一泊7日後にご返却できれば幸いです』
五人はにたりと笑いふーん、借りるわーと言った。
『それでは貸し出しますがフルフェースのほうも五個で宜しいでしょうか?』と尋ねてきた。
五人はメンドクセェといいながら店員をかつきあげ、『お前も貸し出されるんだよっっっっw』
そう言いながら店員を捕まえると後ろ手に手錠をしてゲームとフルフェース五個をもち外に連れだした。
人気の無い暗い路地を店員をかつきあげ足早に先のアパートに走る五人の影
ガチャガチャと取り付けの悪いドアノブを開け足早に店員とフルフェースを投げ込み五人が入りドアを閉めた。
デブが額に汗を滲ませ『やばくないか、一日二人殺すとさすがに足がつくぞ』ヤバイという感じもしない顔で言う。
四本指が『かまうもんかこの女はここで1ヶ月も楽しんだらいつもの場所に埋めりゃいいその時はもう今日の殺しは誰も忘れてるだろよ』
全員が笑いそりゃそーだと合唱した。
刺青がぼそりと『せっかくだこの女の一番乗り賭けてゲームしないかハンティングゲームらしいが標的が人間というのも面白そうじゃねぇか』
全員が笑い面白そうじゃねぇかやろうやろうと合唱した。
店員を見る目がギラギラしだした。そそくさとフルフェースを全員かぶりゲームの世界に入っていった。
店員は哀れむような目をしてくすりと笑った
すとんと視覚が暗くなり次に眩い光とともに視界が開けた、五人は驚いた❗ゲームか?これ現実世界といっしょじゃん肌をつねれば痛いし風も気持ちいいように吹いている。タバコでも吸いたい気分だ、そう話していると空中に小さな黒い丸ができみるみる広がりそこからシンドバッドの冒険に出てきそうな頭にターバン服は裸にベスト其も赤ズボンはダブダブの白と赤のストライプ。綺麗に鼻髭をととのえた肉団子のような太さの男が鷹揚にしゃべりだした『ようこそマトリックスへ偉大なる創造主の作りし世界、我はここの番人ゴウヨクという、なんなりと欲しい武器に道具を言えなんなりと揃えてやろう』
五人は浮き足立ち次々と欲しい武器と道具を言い出した。一揃い言うとゴウヨクが口の中で呪文をとなえ手をパンと叩くとそれらが揃って空中から湧いて出てきた。
五人は喜びそのマッド
マックスに出てきそうな衣装を着て2000CCはあろうかと思えるバイクに跨がり颯爽とハンティングに出ていった。
後に残ったゴウヨクが小さくつぶやく(あいつらハンティングの意味聞いてやって来たのか?すべては創造主の見心、我らには考えおよばぬもの)どうでもいいかw
おじさん獅子奮迅までまだまだです