4.秘密の本を見つけてしまいました
「・・・おーもーいー!!」
ただいま、重いヤツを運び中です。あの、山本のヤツに運べと言われた、あのおもーい段ボールを運んでおります。・・・・・1人で!!
由菜が手伝ってくれようとしてたんだけど、先生が、
「あー、そんなもん、1人で十分、十分!坂田なら持っていける!!」
だってさ。まったく、私をなんだと思っているのか・・・・はぁ。
ということで1人で運ぶこと20分。やっと理科室が見えてきました!
いやぁー頑張った、頑張った!
ガラガラー「失礼しまーす」
うーん、誰もいない・・・・・当たり前かぁ。静かなのもなかなか怖いなぁ、これを置いたら早く出よっと!
「よいしょっと・・・・よし!これにて任務完りょ・・・あれ?」
先生の机の横の・・・物置(?)が光ってる?いや、光ってるというか・・・光が漏れてるというか・・・何だろ?
気に・・・なる・・よね?あんなの見たらさぁ。誰もいないみたいだし、いいかな?ちょっと位イイよね?あんなに重いの持ってきたんだから!!
よし、いいんだよ!覗いちゃえ!
・・・・・好奇心に負けましたよ?それが何か?
物置の扉を開く。ドキドキ・・・「うわっ!すっごーい!!」
物置の中は、もう、一面本、本、本!!
本しか見えません!しかも、理科の先生らしい実験についての本から、魔法入門なんていうファンタジックなものまで・・・すごいっ!!
こんな本があるの初めて見たなぁ・・・・ずっと眺めていたいかも・・・!
私、実は実験も大好きなのですが、それと同じくらい、本も大好きなんです!だから、こんなに沢山あるともう、たまんないのです〜!!
「ふふん、いっぱいあるなぁー。1冊くらい持っていってもバレなさそう・・・・・」
とりあえず手に取った本をパラパラめくってみる。ふーん、面白いなー。
・・・・・あ、この本だけ逆さまじゃん!もー、こういうのはきっちりしないとダメじゃんー!先生も管理がなってないなぁ!
私はこういうのは気になるほうなので、早速それを片付けようとする。そこで、あることに気づいた。
「あ、これ・・・!」
「秘密の調合書」
そこにはそう書かれていた。
秘密の・・・・・?調合って実験するんだよね?混ぜるんだよね?・・・・・ってことは・・・!
「実験の本!?」
うわ、スゴイの見つけちゃった!まさかこんな所にこんなのがあるとは!いや、理科の先生してるから、実験の本くらいはあるとは思ってたけどねー、秘密の本、だなんて・・・・・!!すごいっ!!超かっこいいです!
坂田伊織、秘密の本を見つけてしまいました!
すごい本です!
だ•か•ら、
これを持って帰っちゃいます!!
ここからしばらくまた投稿できない日が続くかもしれないです・・・・ほんとにすみません┏●