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始まりの予感

力いっぱいと言いたいところですが、

続かなかったら困るので8割程の力で頑張ります。


・・・っていいのか、それで!!

というツッコミは無しの方向で。


すみません。なんかこんな調子の話です。



まだヤンデレのヤの字もないですが、

ジワジワ出していく予定です。


面白そうだなと思ったら、読んでやってください。いや、ほんとマジでお願いします。


なお、誤字脱字があったら気軽にいって下さい。



*不定期更新です。

−−ピンポーン。

家のチャイムが鳴る。



誰だろ?

私はベッドから起き上がり、玄関まで急いだ。



「どちら様でしょ・・・」

変なところで、言葉が途切れてしまった。


それも無理はないと、理解して頂きたい。


だって、

そこに居たのは・・・



「悠−−?」


「ただいま。−−りさ」


まるで昨日も会っていたかのような軽さだった。


そのため、りさの反応が少し遅れてしまった。



瞬間、体を温かいものに包まれる感覚が・・・。


「会いたかった。りさっ−−」


それは、悠、こと藤堂 悠に抱き締められる感覚だった。




「・・・・・・・って、

ちょっと待てーーー!!!!」



「りさ、どうしたの?

そんな大声なんて出して」



優しく美しい笑顔が返ってきた。黒く柔らかそうな髪に、端正な顔立ち。薄く形の整った唇。


クソっ。

相変わらず顔はいいなっ。


おっと、思わず口が悪くなってしまった。いかんいかん。

じゃなくてーー。



「なんで悠がいるの!?

3年前に両親とアメリカに行ったきりだったはずだよね?」


「うん。ーー僕だけ帰ってきたんだ」



そう言ってまたニコッと笑う悠。

笑顔エクセレーントっ。


って、また違う。



「な、なんで悠だけ?両親はーー?」



「父さんと母さんはまだ研究の途中だから。ーーーそんなことより、僕が戻ってきた理由はね・・・・・」


「ーーー?」






悠の顔が近づき、りさの耳元で囁いた。



「りさに、会いたかったから」


「・・・・・・・っ」



耳に直に息があたった。


な、何してくれとるんじゃーーー!!!!


声にならない声で大絶叫中である。



そう、いつもこうなのである。この悠という男はーー。


絶対、私をいじって遊んでるんだ。


りさはそう思うと、顔の

赤さを静めつつ、深呼吸をした。



「私以外の子にこういうことしちゃダメだよ?

本気にしちゃう子だっているんだから」



そう言って悠を見る。


ーーあれ?拗ねてる??



「・・・・しないよ。りさ以外には、するわけない」



そこまで断言・・・。

よっぽど私はからかいがいがあるということ?


首を捻ったりさに、悠は笑った。



「変わってないね、りさは。ーーいいよ、いずれわからせてあげるから」



ーーーどういうこと?


ひたすら首を捻るりさだった。



ふっと思う。

そーいえば、ここ玄関じゃん!



「ーー悠。玄関にいるのもあれだし、なか入る?」


「えっ、入っていいの?」



本当に嬉しそうな顔だ。

そういう顔は、凄くかわいい。


同い歳なのに、かわいいって・・・。



「あれ?でも、引っ越してきたばかりだったら、片付けとかあるんじゃないの?」


「あっ・・・・・・」



小さく呟くと、悠は俯いてしまった。


しまった!

どうやら、落ち込ませてしまったようだ。



「で、でもほら!私の家でいいなら、いつでも来ていいし!!」



必死でフォローだ。


すると、悠は少し顔を上げた。



「本当ーー?」



かわいいぞ、おいっ。

って、そーじゃなくて!



「ほ、本当だから。ーーねっ、元気出して?」


「うんっ!!」



な、なんだろう。

いきなり元気よすぎじゃない・・・・?


ま、まぁ、元気になったんだから、それでよしとしよう。



「じゃあ、また来るよ。りさ」


「う、うん」



それだけ言うと、悠はさっさと帰ってしまった。



嵐の様だった・・・。

りさは思った。



しかし、それは嵐がくる始まりにすぎなかった。



+++++++++++



「あぁ、終わってしまうのね。・・・私のサマーバケーション!!!」



と、明らかに昨日見たヘンテコなドラマに影響された調子でりさは言う。


確かになかには、夏休み

が終わってしまうという悲しみも含まれてはいるのだが・・・。




「ーープハっ。や、やば・・・・っ。どんだけ夏休み好きだよっ」



と、何やら笑いを必死で堪えている男子高校生発見。


あれは・・・・。



康介こうすけ)先輩!!」


高橋 康介。

その人は、りさの中学生時代の部活の先輩である。今は高校が一緒だ。


いかにも運動部という感じで、かっこよく人気はあるのだが・・・。


ちょっとお調子者なところが、残念である。



「ど、どうしてこんな所に・・・・?」


「今日は夏休みあけたばかりで、朝練も無いからな。ーーりさと一緒に行こうと思って」


「けど先輩。先輩の家から学校の方が近くないですか?」


「・・・まぁ、いいんだっ」


やや照れた様子である。


なんで・・・?


りさが顔を覗き込もうとすると、先輩は


「行くぞっ」


と言って歩き出してしまった。



変なの・・・。


と思いはしたものの、りさも後につづいて歩き出した。







+++++++++++




そーいえば、今日から転校生が来るらしい。

朝からクラスの子達が騒いでいた。



「ね、ねぇ。りさくんも気にならない?ーー転校生のこと」



セミロングな髪のかわいいクラスメイトが話しかけてきた。



「そりゃあ、気になるけど・・・」



って、ん?

今、くんって言ったよね??



「・・・いつまで、くん付けなんでしょうか?心菜ここな)さん」







やや困惑しながら、クラスメイトに問うてみる。

するとなぜか、心菜さんは赤くなった。


・・・っていうか、息が荒い??



「ーーだって、りさがかっこよくってっ」


「・・・?ふ、普通だよ私は。男装してるわけでもないし。ーーほら、スカートだって着てるし」



ひらひらと、スカートをふってみる。


何故か、心菜さんの荒い息がレベルアップした。

とあるゲームのレベルアップ音でも聞こえてきそうだ。



「・・・あたしが間違っていたわ」


「でしょっ?私がかっこいいなんて、そんなわけーーー」



りさが言い終える前に、心菜さんの声が重なる。



「かわかっこいい、だったわ」


「かわーー?」


「かわいくてかっこいいってこと」


「・・・・・っ?」



返答に困っていると、心菜さんの顔が近づいてきた。



「さらさらで綺麗な髪。整った顔立ち。優しい表情。・・・・ほんと、食べちゃいたい」



「ーーっひ」



一瞬、寒気が。なぜ??

同じ女の子なのに。



「はい、ストップ。うちのりさを毒牙にかけないでね」



間に入って、りさを庇ってくれたのは、親友の鬼原きはら) 由里ゆり)だった。



「なによ、邪魔しないでよね。鬼原 由里」


「邪魔なんて滅相もない

。ただ、親友が困ってたから助けただけ」


「ふんっ!ーー食えない奴っ」




言うだけ言って、行ってしまった。


なんだったんだろ?


りさがそう思っていると、親友こと由里が心配そうに見てきた。



「大丈夫?りさ、用心した方がいいよ。ーーりさは見ためかっこいい上に、中身かわいいから、狙われやすいんだよ」


「けど、女の子同士だよ?」



自分も充分かっこいいだろ、と思いながらりさはきいた。


そーいえばこの前、後輩の女の子からラブレターもらってなかったっけ?




「・・・・・そんなの、関係ないよ」


「ーーー?」



声が低い?

ような気が・・・。



「まぁ、とりあえず。りさは用心すること、いいね?」


「ーーはい」



迫力負けである。




皆さんもおわかりだとは思いますが、主人公はかなりの鈍ちゃんです。


いらっとされる方もいるかもしれませんが、

どうか見逃してやって下さい。


主人公も精一杯なんです。あれで!!



追伸

なんでだろう、キャラクターたちが勝手に動き出します。

ちょっとは、言うこときいてくれないかなぁ。

・・・と思う今日この頃。





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