表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

楽しい時間

 2011年3月11日12時45分頃卒業式前日、中学校最後の授業を終え帰ろうとしているショウに私は話しかけた。

 「お疲れ、あと1日で卒業だね。心残りはない?」

 すると星が少し間を空けて答えた。

 「ない……かな?アマは?」

 星が私の名前を呼んでくれて少し頰が赤くなる。

 「私は1つだけあるよ」

 「何?」

 「星に、こ……」

 星の質問に、つい本音を漏らしそうになった。ちなみに今、言いかけたことは“星に、告白してもらう事”。でも、それは諦めた。私は明日の卒業式直後、星に告白することにした。だから今日、これだけは伝えたい。

 「星、明日卒業式の後、体育館裏に来て」

 すると星が少し照れくさそうに「いいよ」と答えた。

 すると後ろから急に肩を掴まれたので、反射的に振り返るとそこには少しニヤついた蜜柑ミカがいた。

 「なんだー、蜜柑かビックリさせないでよ。」

 そう私が言うと蜜柑が少しの悪気もなさそうに言った。

 「ごめんごめーん、まぁ細かいことは気にしない、気にしない。それより海、一緒に帰ろ。」

 「いいよ、でもちょっと待って」

 そう言って星に「また明日」と手を振って蜜柑の後についていった。


 蜜柑と帰っている途中、蜜柑が少しからかうように聞いてきた。

 「海、それで星とはどうなの?」

 「どういうこと?」

 すると蜜柑が少し意地悪そうに笑いながら言った。

 「ほら、星とは付き合ったの?」

 「つっ、付き合ってないよ!……まだ……」

 恥ずかしくて最後の方は、ほとんど声を出していなかった。でも蜜柑は、ちゃんと聴き取れていた。

 「まだ?えー、まだってことはいつか付き合うんだ〜。」

 「もう蜜柑、やめてよー。」


 蜜柑と私がいつものように話しながら帰っていると蜜柑が不思議な事を言い出した。

 「ここ数日烏カラスの姿を見てないんだ。しかも今日の午前中にトンビの行動が変だったし……。最近犬も異常に吠えてるらしいし……。絶対なんか起きるよ!」

 私は一瞬嘘だと思ったけど、大地震が起こる前とかは動物が異常行動をおこすと本で読んだことを思い出して、何か起こるかもしれないと少し怖く感じた。

 それに蜜柑の悪い予感はかなり当たるから余計に怖く感じる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ