第1話 戦国時代に来たけど……城が思ったより小さい
皆さんは鷺山城って知ってます?
一応山城
しかし標高60メートル位
比較として
岐阜城標高は
329メートル
岐阜城は山
鷺山城は丘
この認識でwww
惣一が最初に思ったのは、
「坂、毎日登る前提なのか」
ということだった。
目の前にあるのは城――らしい。
だが、思っていたより低い。山というより丘だ。
「……近いな」
口に出した瞬間、後ろから声が飛んできた。
「何をしておる。登れ」
振り向くと、槍を持った男が立っていた。
説明はない。選択肢もない。
惣一は黙って歩き出した。
登ってみて分かった。
低いけど、楽じゃない。
道は細く、荷を担いだ兵とすれ違うたびに立ち止まる。
息が切れる。足が重い。
(これ、段取り悪いだけで倍きつくなるな……)
そんなことを考えているうちに、城に着いた。
「惣一」
いつの間にか名前は呼ばれていた。
「倉だ。手が足りん」
「……はい」
連れて行かれた倉は、薄暗く、米俵が雑に積まれていた。
数は――分からない。
使った量も、分からない。
「米が足りん」 「いや、昨日はあった」 「誰が持ち出した?」
全員、困っている顔だけは同じだった。
惣一は少し考えて、足元に落ちていた木片を拾った。
「……使ったら、ここに印つけません?」
地面に一本、線を引く。
「一本で一俵です」
沈黙。
「それだけで、分かるので」
「……分かる?」
「減ったら、減ったって」
誰かがぽつりと言った。
「賢いな」
「いえ、面倒を減らしたいだけです」
意味は通じていなかったが、とりあえず採用された。
昼過ぎ、倉を出ると、縁側に殿がいた。
何かを描いている。
鷹――らしい。
羽の一本一本を、驚くほど丁寧に。
(この人、ここが全部なんだな)
城は小さい。
でも、世界はちゃんと収まっている。
その日、米は足りた。
理由は誰も説明できなかったが、
「足りた」
という事実だけが残った。
夕方、惣一はまた坂を下りる。
「明日も来い」
そう言われた。
断る理由は、特になかった。
惣一は丘を振り返り、小さく息をつく。
「……低い城だな」
けれど、不思議と嫌な感じはしなかった
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新たな小説の第1話
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