城塞都市パイオニア
ボクは魔女教枢要司教《強欲》担当・レオニス・アルファード。
今は福音の導きにより城塞都市に来ている。
「旦那様。見えてきました」
「他に司教は来てるのかな?」
「旦那様だけだそうです」
「あの女、街1つ没落させるのがどれだけ面倒だと思ってるんだッ」
「旦那様なら出来ると思います」
「君が直接する訳じゃないのになんでそんな簡単に出来るなんて言えるんだ?ボクを見下してるのか?」
「申し訳ありませんッ」
「着いたか。君、命拾いしたね。あと少しで大事な妻を1人亡くすところだった。ボクは君たちを傷付けたくないんだ。分かってくれるだろ?」
「申し訳ありません。私が悪かったです」
「分かればいいんだ。謝ることは大事だよ」
「ありがとうこざいます」
「君はここで待っていなさい」そう言い男は竜車から出て行く。
「そこの君、あの竜車を燃やしたまえ」司教は近くの別の妻に竜車の破壊を命じる。
「早くしてくれないかな?ボクは君たちと違って暇じゃないんだ。早くしてくれ」男の指示に従い馬車を燃やして破壊する女。
「よくやった。君はボクの言うとりにしただけだ何も悪くないさ」馬車を見て口を止め、しばらくしたら話し出す。
「君がボクを見下したのがいけないんだからこの彼女やボクを恨んじゃいけないよ?」馬車の中にいるであろう妻にそう言う。
「竜車はこのまま放置しておくように。さて、中に入ろうか」
「さぁ、破滅の始まりだ」こうして《強欲》レオニス・アルファードは城塞都市を没落させるため、数人の妻達と共に都市に入った。