《強欲》と女性たち
「ちなみにどうやって、向かえばいいのかな?」何も知らない僕は、魔女様に聞く。
「まだ説明してませんでしたね」着いてきてくださいと言われ、着いていくと魔法陣らしきものがある部屋に到着した。
「この魔法陣に入り《強欲》と唱えてください」
「分かった」僕は息を整えて深呼吸する。
「《強欲》」次の瞬間、目の前が真っ白になった。
気がつくと見知らぬ場所にいた。
「あなたは誰ですか?」部屋を出た時、女性に声を掛けられた。
「魔女様よりここに来るよう命令された者です」
「そうでしたか。では旦那様のところに案内しますね」そう言うと女性は司教のところへ案内してくれた。
「旦那様。お客様でございます」入室の許可をもらう。
「君は、あの女と一緒にいたヤツじゃないか?ボクに何の用だい?」
「あなたの元で働けと言われたので」
「分からないかなぁ。ボクは女にしか興味無いんだよ。分かる?男なんて手元に置いておきたくないんだよ」そう言われ拒否される。
「そう言われても・・」話が噛み合わない。そんな状態が続いている時。
「旦那様。福音が下りました」
「なんだって?」
「グリスト法皇国、城塞都市を攻め落とせとのことです」
「分かった。行ってくる」
「まだ話は終わってーー」僕の言葉を遮るように言ってくる。
「お前、バカなの?福音は絶対なんだよ!帰ってきたら話すからここでいるんだな」
「分かりました」
第1章完結。次からは第2章城塞都市パイオニア編。次の章ではレオニスの視点で物語が進んだりします。もちろん、カロン視点で進むこともあります!楽しんで読んで貰えたら嬉しいです!