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追放されし人間

「お前が悪いわけではない」


「なんで、そんなことを」


「悪いのはお前じゃないが、恨むなら自分を恨め!」


「あぁッ!なんでこんなことになったんだァ!」遡ること1週間前、僕たちは協会でスキルの神託を受けていた。


「フレア・ハーウェイ。前へ」


「水晶に手をかざしなさい」神父の指示に従うフレア。


「なんと!これは加護!陽光の加護だ!」


「なんと珍しい」「100年に1人の逸材だ!」など会場が騒がしくなった。


 調子に乗っているのかデレデレするフレア。


 その後も皆、順調にスキルや加護を受け取って行きついに僕の出番が来た。


「メオ・カロン。前へ」


「はい!」前の人と同じように水晶に手をかざす。


「君のスキルは・・・」どんなスキルでも後悔はない。自立してみせる。


「あの、神父様。僕のスキルはなんですか?」さっきから神父様が黙ってしまい加護を教えてくれない。もしかしたら凄い逸材とかで声も出ないのか?


「君に・・・否、貴様のような無能に加護など無いわ!さっさとここから出ていけ!」 


「なんだって!?」加護がないだと?そんなことあるか!?


「何をしている!?早くそいつをツマミ出せ!」神父の命令で兵士に取り押さえられる僕。


「そんな!追放なんて!ひどいだろ!?」この時の僕の考えは甘かった。後に討伐隊が編成され僕は死んだ。


「あれ?生きてるぞ」確かに僕は身体を切られて絶命したはずだ。


「どういうことだ?」一瞬、思考が停止した。


「死んで生き返るなんて、加護無しの僕に限ってそんなことありてないだろ」少し考えてみた。


「さては、あの神父。何か隠してるな」会って聞き出したいが追放されてしまったため戻ることは出来ない。


「これからどうするかな」追放されたため人の領域でいる訳にもいかない。だからといってどうしろっていうんだ。


「何かお困りですか?」悩んでいると少女に話しかけられる。僕は彼女に今まで起こったことを説明した。


「なるほど。加護がないからと追放されたんですか」


「はい」 なぜか少女は笑っている。


「あには人類が憎いですか?」


「全く恨んでないかと言われると嘘になりますけど」


「素敵ですね。あなたにはそれだけの『力』がある」


「そうかな?」


「あなた、名前は?」


「メオ・カロン」


「君は?」


「そうですね。『殲滅の魔女』とでも名乗って起きましょうか」


「カロン、着いてきなさい」 彼女の後に着いていくと家の前に辿り着く。


「魔女様、この家に入るには2人じゃせまくない?」


「これは家の形をした入り口ですよ」


「なるほど」入り口の役割をしていた所を通ると屋敷が目に写ってきた。


「ようこそ。魔女教本部へ」


「ここが魔女教か」


「さっそくですがカロンには司教たちに会っていただきます」


「私の直属の部下のようなものですね」


「司教は全員で何人いますか?」


「枢要司教。8人ですね」


「あなたは司教ではないのですか?」


「違いますよ」と否定した。そして「そろそろ時間です」と言い、鏡が複数設置されている部屋に連れてこられた。


 今ここに魔女教幹部の会議が行われる。

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