エピローグ 必要のない世界へ
もう、何人の自殺志願者を見てきただろうか
かつての私もそうだった
全てを失って、絶望に暮れていた
復讐だけが生きている理由だった
だが、一人手を差し伸べてくれた人がいた
無礼にも最初はその手を払いのけてしまった
だけどその人は諦めずに私を暗い闇の中から引き揚げようとしてくれた
自分がやるべきこと、自分が最期に果たしたかった事
それが終わりもう自分の人生を手放そうとしたとき
また優しく手をつかんで止めてくれた
最後まで自分というくだらない存在を助けてくれたあの人には感謝しかない
だからこそ、自分はかつてあの人がしてくれたことをしようと思ったのだ
自殺を止めるということをしようと
「だけど、必要な場面は少なくなってきましたね」
そうもう必要な時は多くない
自分という存在が居なくても
人々は助け会うことができる
助ける人は様々で、友人・家族・会社員・知らない人・もう亡くなった人
社会全体で助け合うことができるのだ
助け合うということを軽視している人もいる
だけど、そんな人でも一つ心に留めて欲しいと伝わらないのに祈る
人間は決して一人では生きていくことができない
絶対に人に頼らなければいけない
だからこそ、自分が死にたいと思ったときは人に頼ればいい
恥ずかしいことではないのだから
悪いと思うのなら、気持ちの整理と事の解決をした後で
また何か別の形にして返せばいい
それは自分だけの話ではない
親しい人や自分の手の届く範囲の人たち
そんな人が思い詰めていたならば相談に乗ってあげればいい
自殺をする人は周りが見えなくなっている
自分の気持ちを受け止められずに暴走したり押しとどめたりしている
周りの見えない人がいるならば引っ張っていってあげればいいだけだ
先進国の中でも日本の自殺率は極めて高い
近年日本の自殺死亡率は16.8%にもなっている
ざっと計算すると24万人も自殺で亡くなっている
自殺死亡率はこれからも増え続けるだろう
そこで、手を差し伸べてあげることができるか
手を差し伸べてくれる人がいるか
そこが重要だと思う
「人々が苦しまないよう、これからも観察し続けるとしましょうか」
そんな決意の響きがが果てしない夜空に残った
お疲れさまでした!
今はまだあまり読まれているわけではありませんが
自殺をテーマにした短編集でした!
さてここから私がこの作品の深いところをちょっとお話しします
生きる「R」というのは、生きる「抵抗」という意味です
Rは電流の抵抗を示す記号です。
生きるという一つの流れの抵抗という意味でつけました
私はまだ学生であまり大人の事情を知ることが少なかったので
この作品に大人が自殺したいというお話は2つしかありませんが
これはどちらも実話を元にしています。本当に怖いことです。
私は自殺をしたい、と思ったことは少ししかなく
する勇気なんてなかったです
ですが、本気でしようと思っている人はこの先の人生のことは
考えることができなくなってしまっています
この人たちを助けてあげたり、自分がならないようにするために
この小説を書きました
エピローグでも書いた通り、自殺死亡率は年々増え続けています
皆さんは、辛いことがあったらすぐに対処しましょう
立ち向かう勇気があるのなら立ち向かい、逃げたくなったらそれでもいいんです
人生は一度きり、死にたくなってからでは遅いんです
命をどうか大切に




