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知ってる? “運命の糸は他の糸と繋ぎ直す事ができる事を!”

作者: 七瀬
掲載日:2022/02/27






【嘘つき!】



私は思わず、その言葉が出てしまった。

私の姉と“運命の糸”の話をしていると? 急に姉がこんな事を

言い出したからだ!


『知ってる? “運命の糸は他の糸と繋ぎ直す事ができる事を!”』

『嘘つき!』

『嘘じゃないわ!』

『だって! 運命の人は運命の糸で繋がっている事が決まっているのよ!』

『糸なんて、繋ぎ直せばいいじゃない!』

『お姉ちゃんは、“夢も希望もない現実主義者なのよ!”』

『あら? 夢や希望だけじゃ結婚相手なんか見つけられないわよ!』

『それでも、夢や希望は大事だわ!』

『まあ、アンタは妄想主義者ですものね。』

『メルヘン主義者と言ってよ!』

『はいはい、分かった、分かった。』






・・・元々姉は? 子供の頃から私とは違い。

【現実主義者】だった。

夢や希望だけで、自分の願いは叶わないと信じ切っていたのだ。

ひたすら努力して何でも手に入れてきたひと



でも私は違う!

夢や希望に満ちており、メルヘン主義者の私はいつも夢心地。

願えばきっと、私の想いは届き叶うと信じているわ!

そして今日も、私は“恋の神様”にお願いするの。



『どうかお願いです神様! “私の運命の男性ひとと巡り会え

ますように! 運命の赤い糸の相手と私は出逢いたい!』






 *





・・・数日後。

私は遂に“運命の男性ひとと巡り合う事ができたわ!”

背も180センチ以上でガタイも良く顔は小顔の爽やかイケメン。

私はこの男性ひとが運命の人だと直感的に感じたの。

そして私と彼は付き合い出したわ。

これって? 間違いないって事よね。

【運命の赤い糸】で結ばれてなければ付き合ったりなんかしないと思うわ。

私は彼と【結婚】も視野に入れていたの。




でも? 姉が私の彼と1度会いたいと言うから会わせてあげたら?

何でそうなるの? 姉と彼が付き合いだしたじゃない!

しかも? はっきりと彼から私はこう言われたわ!



『済まない、俺は君のお姉さんを“本気で好きになってしまった。”

こんな事は今までで、初めての事なんだ! どうか、許してほしい!』

『・・・わ、私はどうなるの?』

『いずれは、“俺の義理の妹になると思う。”』

『バカにしないでよ! もう好きにすれば!』

『ありがとう。』

『・・・・・・』





私は彼を許した訳じゃないのに、彼は最後に私にニコッと微笑んだの。

これって? 以前姉が言っていた。

“運命の糸は他の糸と繋ぎ直す事ができる事”ってこと?


私の運命の赤い糸は彼と繋がっていたのに、お姉ちゃんが彼と繋ぎ直

したって事なの?

本当にそんな事が可能なのかな?

私は姉から大事な彼を奪われた。

しかも? “運命の赤い糸で繋がったひとだったのに...。”

そんな事、あり得るの?




・・・じゃあ、“私の運命の赤い糸で結び直された男性ひと

今何処にいるのよ!”



【ピーポーン】

『はーい!』

『ふみちゃん、元気にしてた?』

『・・・か、カズ君?』




この時、嫌な予感がしたわ!

キラキラ運命を感じるこの感じ。

子供の頃からの幼馴染のカズ君。

大人になった彼は体重100キロ以上あってメガネはいつも曇っていて

夏でも冬でも半袖短パン、夏はいつも体がベトベトしている。

こんなデブのカズ君が“私の運命の人”だと言うの!

やめてよ! 嫌よ、いや! 勘弁して!

カズ君が運命の人だと言うなら、私は一生独身でいいわ!

今の私にはムリ! いや、これから先も無理!


【ごめんなさい恋の神様! この運命の人は私には受け入れられません!】




初めて私は神様に、お願いを拒んだわ。

こんなのあり得ないじゃない!



最後までお読みいただきありがとうございます。

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