表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

人生の交差点 28年前の彼女

掲載日:2021/12/01


人生は、交差点を通過し、行先が変わることの繰り返しかもしれない。


行先は未来に向かっている。


車には、一人で乗っているか、同乗者がいるか、その時々で違っているかもしれない。


同乗者との話し合いで、方向が決まってくるだろう。


私は、遥か昔に、同乗者をさがしていた。


平成4年9月下旬の祝日、私はある女性とお見合いをした。


2歳年下の彼女、私は彼女に一目惚れをした。


ショートカットで、丸顔の女性、笑顔が可愛かった。


何とか、お付き合いすることが出来た。


私は、丁寧に彼女に接してきた。


しっかり者で、少し気が強く、女性的な恥じらいもある彼女。


私は、付き合い始めてから2か月後の、彼女の誕生日にプロポーズをした。


彼女から、はっきりとした返事はもらえなかった。


しかし、二人は結婚に向けて、付き合いを続けて行った。


彼女は、手編みのセーターを作ってくれるなど、結婚に向けて、私に向き合ってくれていた。


だが、春が近づいてきた3月のはじめ、雪が降る寒い日に、私は彼女の期待を裏切る行いをしてしまった。


私は、彼女を乗せた車で、交差点を直進することが出来なかった。彼女との話では、車は直進する予定だった。


彼女のいなくなった車は、右折した。


その後、私は2度の結婚をした。最初の結婚が破綻した時に、更に車は右折した。


車は最初の彼女と進んできた道を引き返す方向に進んでいた。


しかし、その道は途中で枝分かれして右向きに旋回していた。


最初の彼女と進んできた道のそばに近づいた。


歳月は28年も経っていた。


その時、私は車内から、最初の彼女を見かけた。


私は、懸命に彼女をさがした。


しかし、彼女が今いることは考えられない。私はまぼろしを見たのだ。


今、私はあての無いまま、まぼろしをさがしている。


次に見えてくる交差点で、私はどの方向に向かって進んでいくのだろう。


(完)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ