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プロローグ

この世界には知る人ぞ知る不思議な「お話」がある。


此方には「パーソナルカラー」と呼ばれる力


を持つ者が存在した。


それも1人でなく、7人居たと伝えられている。


世界が色を失ったときに現れ、


失ったものの大きさのあまり


「絶望」さえも失いつつあった時


「希望」という種を地上に


「未来」という花を人の心に咲かせてくれた


その光景を見た者はこう呟いた。


7人が揃うと本物の「虹」を見ているようだと


その「虹」が私たちに


「無限の可能性」という花を教えてくれた。


だから彼らを 


【Rainbow Flower】と讃えよう。

?「あと4人…先は長いわね。例の反応はどうかしら?レオ?」


星が輝く時間帯、フラワータワーの展望台の上、普通なら人は居ないはず場所に胸元の赤いペンダントがきらりと輝く大人びた雰囲気を持つ少女はそう問いかける


レオ「今日も有力な情報はなし。僕もフゥに頼んで探してみてるけど、今のところ反応もない。」


?「あ~!!すっごくまどろっこしいけど、フゥちゃんが駄目ならもうお手上げだー!!」


その少女が呟いた後、その背後から藍色の帽子が特徴的な少年と、黄色がかった髪が印象に受ける少女が現れ、答える。


?「…もうここには用はないわ。戻りましょう。」


?「え~、もう少しこの夜景を堪能したかったなぁ~!」


レオ「まぁまぁ、夜景なんていつでも見れるだろ?じゃあ帰ろうか。」


レオと呼ばれた少年が手を横に一閃すると、突然突風が吹き、それが止む頃には、少年少女の姿は何処にもなかった。


――――――――――――――――――――――――




♡「はぁ…遊びたいよ…」


暖かな陽が差し込むある日、小さな愚痴をこぼしたのは、桜が溶け込んだような髪を持った女の子だった。

だが、その女の子の横には点滴があり、普通の子と比べるとあまり顔色もよくない。


♡「お部屋に戻りたくない…戻るぐらいならお花さんといっしょにいたいよぉ…」


病院の中庭にある花壇のスズランを小さな手でツンツンと触りながら呟く


♡「…??あれ?お花さんの根元、光ってる?」


スズランの根元にあったのは、種の形をしているが、翡翠のような澄んだ色と輝きはとても植物の種とは思えないものだった。


♡「わぁ!すっごくキレイ!これがスズランの種なのかな?種ってこんなにキラキラなんだね!私の宝物にしよう♪お父さんにも見せてあげなきゃ!」


父「おーい!はなぁー!」


“はな”と呼ばれた女の子は走って行こうとしたが、点滴が邪魔をし走れなさそうなので、今できる全力の早歩きで向かうと、父が掛けより抱きしめる。


父「はな?どうしたんだ?そんなにニコニコして…その幸せをお父さんにも分けてくれるかい?」


はな「うん!いいよ!さっきね…」


はなはさっき拾ったものを見せながら、意気揚々と話す


父「それは良かったな!ちなみにお父さんには宝石のように見えるぞ?」


花陽「え~!!絶対に種だよ!!」


(…退院したら、絶対土に埋めて育ててあげるからね!待っててね、“スズ”!)


はなは心の中で小さな決意をする


父「もうそろそろ、戻ろうか?これ以上は、はなの身体にも良くないからな。」


はな「うぅ…はーい。」


父は持ってきていた車イスにはなを乗せ、病院内へと戻っていく。



そう、これは「ハナ」がまだ「タネ」のときのお話。

数ある作品の中から

【Rainbow Flower】


を読んでいただきありがとうございます!


投稿ペースはゆっくりですが、気長に待っていただけたら幸いです。


また、少しでも興味を持っていただけたり、面白いと


感じてもらえたら、ブックマークや☆☆☆をしていた


だけたらと思います!


季節の変わり目ですが、今日も1日素敵なことがありま


すように。

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