公女クラウディア・ルベライト(3)
車寄せで止まった馬車からおりると案内係の家令がひとり、サフィルスの師弟を待ち構えていた。
私的な訪問とあって、大々的な出迎えはない。
家令の先導を受けて城内に踏み入れば、王侯の居城に相応しい壮麗なロカイユ様式の絢爛さに息を飲む。
歩を進めると、磨き抜かれたマルマロスの廊下に靴音だけが響く。
静かだ、とノヴァは思った。
貴族の出入りはないとあらかじめ聞かされていたが、使用人の姿も見えない。
宮廷の役割を持たされていない城とは、これほどまでに静まり返っているものなのか。
休所にもなっている取り次ぎ部屋から会見の間へ通されるも、公子の姿はない。
ちらりと斜め前に立つウィスタリアを見やるが、彼は平静なままだ。
……まあ、請われて訪問しているとはいえ、王侯貴族が魔術師風情との約束時間を守る方が稀だよな。
そんなことを考えていると、会見の間の脇の扉が開き、家令や従者たちを引き連れて年若い青年が足早に姿を現した。
ウィスタリアとノヴァは美しい貴人の登場に瞳を伏せ、軽く頭を垂れる。
仕立てのよい宮廷服を纏った青年は、公的な謁見の場ではないためか、「面を上げてください」と述べながら大仰に構えることもなくその足でウィスタリアの前までやってきた。
銀の髪に菫色の瞳、細面の美貌を持つこの青年がルベライト公国の公子であることに疑いはなかった。
「ウィスタリア・サフィルス・コランダム殿。お待たせした」
「とんでもございません。お約束通りでございます、レオハルト殿下」
ウィスタリアはお得意の人当たりの良い笑みを浮かべて答える。
「ようこそルベライト公国へ。以前お会いした時は私もほんの子供でしたから、お久しぶりと述べていいものかわかりませんが……」
レオハルト・ルベライト公子は微苦笑を浮かべた。
「10年ぶりでございますか。殿下はご立派になられました。眩いほどです」
「ありがとうございます。あなたはあまりおかわりがないようにお見受けします」
意外にも、レオハルトの発言は丁寧であり、王侯にありがちな尊大さや傲慢さが感じられない。これが公式の面談ではないからにしても、ルベライトはサフィルスに対して敬意を払っているように見える。いや、総じてルベウスへの敬意か。
どちらにせよ、コランダム家を下に見ていないことだけは確かないように思えた。
それにしても。
世の中の王子様というやつはどうしてこう、揃いも揃って美形にできてるんだ……?
ノヴァは王侯の理が不思議でならない。
アダマントの元王子グロリアの美貌については言及するまでもなく、公子レオハルトも負けてはいない。事前に得た情報によると、レオハルトは年頃でありながら身持が固く、いまだ婚約者不在の独身だという。となれば、宮廷内では彼の関心を得るべく、貴族令嬢たちがさぞや激しく火花を散らしあっていることだろう。
さらに言えば、彼にはグロリアと同じ匂いを感じる。
この手の立場と責任を弁えた人物に好意を持たれては厄介だ。……アウロラとは会わせたくないな(現実的に考えて見えることはないだろうが)。
「クラウディア公女殿下もお変わりはありませんか」
ウィスタリアが公女の名を出すと、公子の笑顔が薄ら曇る。
「ええ、妹も健やかですよ」
ふと公子の興味がノヴァに移った。
「彼が次代のサフィルス・コランダムですか」
「はい。本日は殿下へのご紹介を兼ねて私に同行させました。ノヴァ、公子様にご挨拶を」
ウィスタリアに促され、ノヴァは黙礼を深めて口を開く。
「お初にお目にかかります、レオハルト・ルベライト公子殿下。私はアウロラ・ルベウス・コランダムが義弟、ノヴァ・サフィルス・コランダムと申します。どうか、お見知り置きくださいませ」
「ノヴァ殿とおっしゃるか。こちらこそ、末長くルベライトと友好を結んでいただきたい」
にこやかに応じるレオハルトは、「どうぞ気楽に」とノヴァに声をかける。
姿勢を戻して顔をあげると、レオハルトは不躾ではない程度にノヴァの容姿を眺めた。そして、「なるほど」と頷く。
「聞きしに勝るとはまさにこのこと。次代のサフィルスも安泰ですね、ウィスタリア殿。なんとも羨ましいことだ」
「もったいないお言葉でございます、殿下」
世辞か本気か冗談か、判断のつかないレオハルトの言葉にウィスタリアは顔色を変えず軽く頭を下げて述べる。
ノヴァは表情を違えずに複雑な心境になった。
他者の目線で魔術師の能力をはかるとき、外見の特徴ほどわかりやすい指標はないらしい。特に、古い魔術師家系ほど色彩や美醜で判断されがちだ。
アダマントでは魔法学校や学園都市のおかげか、魔女や魔術師は日常的な存在となっているので殊更意識していないのだが、他国を巡ると顕著に話題として触れられる。
俺と他のサフィルス、一体何がどう違うっていうんだ。
比較をされるたびに居心地の悪さを感じる。
「早速ですが、時間が惜しい……場所を移しましょうか。サフィルス殿をご案内せよ」
レオハルトは家令に短く指示を出した。
一旦ここでサフィルスの師弟とは別れ退室する。
「公女を私の部屋に」
同時に近くの従者に耳打ちすると、彼は心得たように黙礼した。
レオハルトは別経路から私室へ向かいながら小さく息をつく。
4つ下の妹、クラウディアは年々頑なになっていく。この頃、彼女はルベライトの魔女の象徴であるブローチを手放したがらない。ブローチを遠ざけ、王侯然とした母のあり様に失望し、クラウディアは鮮明に『魔女』であろうとする。
今回のサフィルスの訪問についても、彼女は難色を示した。
『なぜサフィルスの手を借りる必要があるのです?ルベライトの秘密をいつまで彼らに晒し続けるのです?!兄上、わたくしは納得できません』
強い口調で拒絶するクラウディアを思い出してレオハルトは心を重くした。
そなたもよくわかっているはず。だが、認めたがらないのはそなたが『魔女』だからか。
先ほど見えたサフィルスの若き魔術師に告げた言葉は本音である。
羨ましいことだ。
サフィルスは家格や貴賎を問わず、一門より選ばれし者が当主となって、義姉を支える。もっとも能力のある者が誇りを持って……。
彼ほどの特徴を有する義弟を従えるアウロラ・ルベウス・コランダムとは、一体どのような女性なのか。
ルベウスは炎のように苛烈で、氷のように冷淡な魔女と聞く。
最も魔女らしい魔女。
せめて私が魔術師であればクラウディアも救われたのだろうが、とうの昔に望みは潰えた。
私は、ルベライトは……もはや、ただの人間にすぎないのだから。
※
レオハルトの私室の居間へ通されたのはウィスタリアだけで、ノヴァはしばらく時間を持て余すことになった。
「公子様との話を終えたら呼ぶよ。それまで庭を散策させてもらったらどうだい?」
などとウィスタリアから提案をされ、案内した家令も拒むことがなかったため、仕方がなく回廊から続く庭へ出た。
「……やれやれ……」
独言ながら息をつく。
貴人とのやりとりは肩が凝る。
足の向くままに庭の奥へと進んでいく。
季節の花々が咲き、よく手入れたされた庭園だ。手入れされているということは、当然のことだが使用人は存在はしていることになる。姿が見えないだけで。
壮麗な白壁の城を眺めるために振り返り、立ち止まる。
ただただ静かな城ではあるものの、今のところマスターが言っていたような秘密とやらは見えてこないな。
「一体何があるというんだか。……それにしても、」
城館よりさらに上、結界を見上げる。
「脅威を全く感じない……」
飾り、といっても差し支えがないほど薄い結界だ。
ノヴァが初めて結界というものを目にし、肌で脅威を感じたのはルベウス屋敷のそれだった。魔術回路を持たない人間には無害な代物だが(もちろん攻撃性の高い悪辣な性質の人間相手には反応するが)、何重にも重ね掛けされた結界は大魔法や数個師団の攻撃にも耐えうる強固さを誇示している。
反面、あの結界群は能書きを排した明確な殺意も含まれている。
「とくに古くなるほど凶悪なのがわかるんだ、あれは……」
とにかく、ルーン文字の並びが挑発的で、報復行為が問答無用に暴力的。
攻撃を跳ね返す意図を滲ませながら、『我、アイテールの結界に触れし者、一族郎党根切りになる覚悟があらば挑むがよい!』……と忠告らしきものが殴り書き……いや、記されている結界まである。
よほどか物騒な時世だったにせよ、ルベウスの恐怖神話はこうやって生まれていったのか……とノヴァはなんとも言えない気持ちになったものだった(それにしても、アイテールは何代目のルベウスなんだ……?)。
そう、つまり。結界とは揺るぎない術者の意志の塊。瓦解してはならぬもの。
だが頭上に広がる結界にはそのような強い意志も意識も感じてはこない。
薄いガラスのような膜に覆われた美しい城。
「……まるで、閉ざされたスノードームの世界だな」
「お前さん、うまいこと言うのぉ」
「……?!」
漏らした言葉に返答があったことに驚いて、彼は姿勢を戻す。と、数歩先に魔術師のローブを纏った中年男性が立っていた。
「……いつから、そこに」
油断していたつもりはないのだが……相手が上手ということか?
「ついさっきじゃよ」
「……あなたは?」
ノヴァはわずかに警戒心を抱いて瞳を細めると、男性は軽く腰をまげて「いやはや、邪魔してしまったかのぅ」と笑う。
外見は中年男性だが、姿勢や言葉使いがまるで老人のようだ。
「わしは一応この城で長らく王宮魔術師を任されておるサイモフェインというジジィじゃ」
魔術師であることはローブ姿で把握できるが『ジジィ』には見えない。
「お前さん、上のアレが気になるのかえ?」
「……え、ええ……まぁ……」
「ほほほ……ありゃ姫様のお遊戯じゃよ。かわいいもんじゃろ」
「ええ?……公女様が、あれを?」
ノヴァは二重に驚く。
公女自身が結界魔法を展開していたというのか。
公女は大魔女ルベライトの血を継ぐ魔女のはず。その公女が、なぜほぼ無意味な結界をこれ見よがしに張っているのか、全く理解できない。
「そんなことよりじゃ」
「そ、そんなこと……?」
「うむ。わしゃ久々にサフィルスが城を訪問していると聞いてのう、姿を現してみたんじゃよ。ほれ、ここにおると他の魔術師と話す機会がほとんどないからのぉ〜」
「……はぁ……」
そうなのか?
相手のペースに流されてノヴァは気の無い返事をした後、まだ名乗っていないことに気づき改めて挨拶をする。
「失礼いたしました、サイモフェイン殿。私はノヴァ・サフィルス・コランダムと申します」
丁寧に礼をして顔をあげると、彼は先ほどのレオハルトのようにノヴァをじっと見る。
「コランダムということは後継か。……ふむ、お前さんは自然じゃのぉ」
「……?」
「サフィルスは長らく不自然じゃったが……お前さんはかつてのサフィルスそのものじゃ。強く、美しい。ふむ、めでたいことじゃな」
「……」
またか、とノヴァは辟易した。
一体誰と、何を比較しているのか知らないが値踏みされているようで気分がいいものではない。
不満が顔に出ていたのか、「すまんすまん」とサイモフェインは手を振る。
「不愉快にさせたかのぅ」
「いえ……ですが不自然、とはどういう意味でしょうか」
「そのまんまじゃよ。サフィルスは、『サフィルス』を作り出すことに心血を注いで本質を見失っておる。……じゃが、お前さんアレじゃろ、魔術師の絶えた家からポッと出てきたんじゃろ。無知な者から鬼子じゃもらい子じゃと囃され、同族からは妬まれ、苦労したじゃろて」
「え……?」
あっさり出自を看破され、ノヴァは戸惑う。サフィルス一門でもないのに、なぜわかるのだ。
「わしの師匠の師匠が言っておった。冬の枯れ木が再び芽吹くがごとく、大魔術師サフィルスは蘇る、とな。魔術師の絶えた家系から唐突に先祖返りの赤子が生まれる。故にサフィルスは滅びぬと。お前さんを見て確信した。足掻かずとも、お前さんのような強きサフィルスは生まれ来るのじゃよ。まったく、おそるべき血の業じゃ」
「…………」
はじめて耳にする話だ。
魔術師の血が絶えた家系から再び蘇る?古のサフィルスが……?
俺が先祖返りしたのは、あらかじめ決められていたサフィルスの仕組みだったのか?……そんなことが可能なのか?
「……随分と詳しいですね」
「わしゃ今となっては字引みたいなもんじゃからな」
と自嘲気味に笑い、続ける。
「まぁ、お前さんは若い。知らんことも多いじゃろて。……いや、これはサフィルス自身が意図して忘れ去った業かもしれんの。どこにでも己が不都合を闇に葬り去ろうとする者はおるからのぉ〜」
ほほほ、とない顎髭を撫でつける素振りを見せながら笑う。
不都合を葬る、か。
この仕組みに不都合があるとしたら、それは直系一族の連中だけだ。
やりかねない、とは思う。直系一族は様々な利権……既得権益を握っている。だが、その正統性はサフィルス・コランダムの名があってこそのもの。いつの頃からか、彼らはサフィルスの当主の座を独占するべく、サイモフェインが述べたように『サフィルスらしいサフィルス』を作り出すことに躍起になった。
サフィルスの歪みの元凶、癌は彼らなのである。
現当主のウィスタリアは直系一族の出身なので、今のところ表面上は波風が立っていないが……。
俺の代になれば、話は別だ。連中はマスターの顔を立てる必要がなくなれば、俺を孤立無援にし、当主の権限を事実上無効にして潰しにかかるだろう。
彼らとの確執は根深い問題だが、弱気になって潰されるわけにはいかない。アウロラのためにも。
『サフィルスは……そうだな。いずれ使えない手足共は俺が粛清してやろうと思っている』
ふと、いつかのシアナスの言葉が脳裏をよぎって、ノヴァは軽く眉を潜めた。
さらに過去、シアナスはこうも言った。
『俺という種はお前が生まれた時……いや、それ以前から血脈に存在していたのさ。そしてお前のように『特徴的』なサフィルスの中に俺の種が宿る』
今さらのようにノヴァはこの言葉の意味が真に迫るのを感じた。
冬の枯れ木が再び芽吹くがごとく、大魔術師サフィルスは蘇る。
サイモフェインの言葉が真実であるのなら、この死と再生の仕組みを作り出したのは、おそらく……。
「それにしても、お前さん……えらく呪われとるのぉ。いやはや、火傷しそうで迂闊に近寄れんわい」
ノヴァが可能性を突き詰める前に、サイモフェインは述べる。
「はい?」
「ひー、ふー、みー……ルベウスの魔力が赤々と漲っておる。凄まじい魔力じゃのぉ」
アウロラがノヴァに与えた祝福のことを言っているのだろう。指摘されるのは稀だが。
「……わかるんですか?」
「わしは本来存在しとる階層が違うのでの、嫌でも見えるわい」
「階層が違う?」
シアナスのようなことを言う。
まさか、生者ではないのか。
「お前さんという藪は、突きすぎん方が賢明じゃな。何が出てくるかわからんからの〜」
怖い怖い、と笑って締めくくる。
「…………」
生者ではないのなら、彼に対する違和感も納得ができる。
死者が生者の肉体を依代にすることには、先のフューシャとの一件で嫌悪感があるが、構わず問いかける。
「あなたは魂だけの存在なのか」
「察しがよいのぅ。わしはむかーーしの宮廷魔術師じゃよ。この者の体を時々借りてはいるがの。この者は了承済みじゃよ」
「何か未練が?」
「いや、わしが生きていた頃、公女に頼まれてしもうてのぉ。ルベライトの行末を見守ってくれと。故に縛られておる」
「……なるほど。それだけあなたが優秀な魔術師だったということだ」
「いやいや、お前さんに比べたらわしなんて有象無象じゃわい。竜と鼠くらい違うぞい」
サイモフェインは瞳を細める。
「ご謙遜を」
「本気で言っとるよぉ。うちの姫様も、わしのような過去の幻影ではなく、お前さんのように有望な魔術師が傍におればよかったんじゃがのぉ」
やれやれ、と彼は息をつく。
その時、ノヴァの襟を飾っていたアウロラのバラが何かを感知したようにわずかに震えはじめる。
「え?」
はっとして目を落とすと同時、バラはぱっと光を放ち、ひとりでに襟から飛び出していく。
「……?!」
「ほう、花が飛んだぞい」
サイモフェインは楽しげに目を見張る。
まさかの挙動に意表を突かれつつも、ノヴァはサイモフェインに断りを入れてバラを追う。
ノヴァを導くようにバラは飛んでいく。
アウロラの髪で作られたバラだ。切り離されてもアウロラの一部。何が起こってもおかしくはない。
今朝からバラは落ち着きがなく、同行の意思を示していた。
もしかして、俺に何かをさせたいのか?
迷路のように入り組んだ花木の垣根を通り抜け、東屋もある開けた噴水場に踏み込んだ時、上質なドレスに身を包んだ銀の髪の少女が目に入る。
「……なんなの、一体何が起こって……」
震えながら戸惑う彼女の視線の先には胸元を飾る、大きな赤い石のはまったブローチが。
ブローチからは赤黒いモヤが立ち、今まさに彼女を絡めとろうと取り巻いていた。
「……まずい」
あれは瘴気の前兆、邪気だ。
古い宝石には稀にあることだが、石に宿った念や淀みが邪気を呼び寄せ、持ち主を取り込もうとする。放置すれば、いずれ瘴気に至る。
その状況の只中に出会したらしい。
貴人の住う城で魔法を使うことには抵抗がある。とはいえ、まずは邪気を払わねば彼女が危うい。
杖を取り出そうとするノヴァの視界を何かが横切る。
アウロラのバラだ。
バラは火矢と化して一直線に飛び、モヤを切り裂き、少女共々炎上させた。
ルベウス固有魔法『業火召喚』である。
「……な」
この煉獄の炎は幻。悪しきものだけを焼く浄化の火。だが、それにしたって。
やりすぎだぞ、アウロラ。
呆気にとられるノヴァの目の前で、ドレスの少女は悲鳴をあげる。
「きゃぁぁぁーーー!」
炎上に恐怖し、混乱して少女は倒れ込む。
しかし邪気が焼かれて浄化されると炎は鎮火し、自身が無傷であることを彼女は悟る。
ドレスにも焦げ跡はない。
火は、ついていない……?
そして、目の前にぽたりと落ちた一輪のバラへと、呆然と視線を落とした。
ノヴァは戸惑いながらも彼女に近寄る。
幻とはいえ、唐突に火に巻かれれば、混乱するのは当然だ。
バラをそっと拾い上げて、ノヴァは片膝をつくと気遣うように彼女に声をかける。
「……お怪我はありませんか、レディ」
彼女は長い銀の髪を揺らしてはっと顔をあげる。
大きく見開かれた瞳は赤。
ルベライトの赤だった。
連載の続き、アップでございます(今年初……だと?)。
二ヶ月くらい更新できていませんでしたが、これ結構プレッシャーです(更新途切れると目次にお知らせ出ちゃうから)。
友人に「こういうお知らせ出すのやめて欲しいよープレッシャーだよぉ」って訴えたら「お前の都合なんか読者には関係ねぇから(超解釈)」と返されたのでした。
ぐぬぬ……!!ごめんなさい!!笑
で。
ここからは物語にまーったく関係ないことなので、興味のある方だけ読んでくださればいいのですが。
アイテール大お姉様の結界の自己主張が、まるでヤンキーの壁の落書きのようで書いてて吹きました。笑
いや、多分ヤンキーです。ハンパないヤンキー。当時のアイテール大お姉様は(レディースでもあるか?笑)。
角材とか、鉄パイプとか、釘バットとか鎖とか、ヤンキーチックなアイテム片手に留部宇須初代総長とか、喧嘩上等夜露死苦とか、天上天下唯我独尊とか、そういう文言刺繍の入った特攻服をバリバリにキメてるイメージが浮かんできましたもん。ばちばちメイクで真っ赤なハイヒール履いてるの。
そう考えると、ルベウスの魔女たちは代々総長張ってるわけですね。腑に落ちました、わたしの中で(お前の中は一体どうなってんだ)。
アウロラさんは、結界群にとくに違和感持ってないです。
「こういうのがこの世界の結界なのね!」くらいの認識です(数個師団の攻撃に耐えるってのは、尋常じゃありません。ので戦争仕掛けても無駄ってことです)。
彼女は次期総長なわけですが、雰囲気的にマスコット寄りの総長って感じかもしれない。
(っていう妄想ですが、この話題、ちょっと何言ってるのかわからかったらごめんなさい。ワライ)




