表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

パン屋は今日も変わらず始まります!

これくらいの長さをこまごまと続けていけたら・・・足りませんよねー

薄っすらと意識が覚醒していく。自分の身体の状況を認識、身動きの出来ない状況だと言う結論になった。


なぜなら。


「むぅ・・・ん」


俺の胸の上で彼女が身動ぎする。小動物のような動きに思わず頬が緩む。頭の撫でてやると、寝ているはずのこの物体から「にひひ」という音が鳴った。


しばらく頭を撫でて遊んでいると彼女の呼吸が変わり、意識が覚醒し始めたのだと当たりが付く。


「おはよう」


まだ焦点も合わず、意識も半ばであろう顔を俺に向けてぼう、としている彼女。頬を手で包んでやると、にへら、という風な顔で挨拶を返してくれる。


「おはよーだんなはまー」


彼女を優しく俺の上から下ろすと、俺はベッドを出て服を見繕う。朝は湯を浴びて仕事をするのが日課だ。


まぁ、朝といっても日はまだ昇っていないが。


ベッドに視線をやると彼女が二度寝を始めるのが見て取れた。崩れたシーツの上で綺麗な肢体が身を捩る様に若干背中がうずくが、構わず風呂場へと足を進めた。本能の向くままは休日のみでいい。




湯から上がり、さっぱりとして一階の仕事場に降りる。


住居が二階、店が一階の一軒家。特に目立たない外観で、治安もそこそこの場所に立つ"それ〟は二十年来の愛着がある。


まずはパンの生地から。


二十年続けてきた作業を、また今日も始める。


フジベーカリーの何気ない始まりの光景だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ