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HYDRA CHRYSALIS -TRANSCENDENCE- (ヒドラ・クリサリス トランセンデンス) ―人は進化を超え、存在そのものを書き換える―  作者: Nao9999


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最終話 進化の果て

SEASON 3 最終話になります。


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。


この物語は、ある夜に見た一つの夢から始まりました。


断片的で、意味も分からず、

ただ強烈に焼き付いた光景。


それを辿るようにして、

この物語は形になっています。

HYDRA CHRYSALIS

SEASON 3

最終話 進化の果て


静かだった。


あれほど世界を揺らしていた水は、

今はただ、そこにあるだけだった。


海は海として。

川は川として。


そして人は、人として。


境界は存在している。


だがそれは、壁ではない。


「……終わった、のか」


誰かが呟く。


だが誰も、確信は持てない。


変わったのは確かだ。


だが、それが終わりなのかは分からない。


―――


数日後。


世界は動き始めていた。


都市は復旧し、

人々は日常を取り戻そうとしている。


だが、以前とは違う。


誰もが感じている。


「何かが変わった」と。


水は、静かだ。


だが時折、

意思のような揺らぎを見せる。


それに気づく者もいれば、

気づかない者もいる。


―――


司令室。


VEXは一人、モニターを見ていた。


「……残ってる」


微弱な反応。


完全には消えていない。


「当然か」


小さく笑う。


「終わるわけないよね」


その時。


画面の一部が揺れた。


ほんの一瞬。


だが確かに。


「……いるね」


目を細める。


「見てるでしょ」


誰にともなく言う。


返事はない。


だが、否定もない。


―――


海辺。


波がゆっくりと打ち寄せる。


静かな風。


その水面に、

一瞬だけ、歪みが生まれる。


「……」


声はない。


だが、意識はある。


世界のどこにでもある存在。


境界。


それが、今の水城だった。


人ではない。


HYDRAでもない。


だが、どちらでもある。


「……悪くない」


誰にも聞こえない声。


それでも確かに、そこにある。


水が揺れる。


優しく。


穏やかに。


かつてのような侵食ではない。


ただ、存在として。


―――


その夜。


一人の人間が、夢を見る。


崩壊した街。


跳ねる水。


銃声。


そして、静かな海。


断片的な映像。


意味は分からない。


だが強烈に焼き付く。


目が覚める。


「……なんだ、今の夢」


首をかしげる。


だが、すぐに忘れる。


ただの夢だと。


―――


だが、その夢の中で。


確かに“何か”が見ていた。


水は、終わらない。


進化も、止まらない。


それは人類か。


それとも――


この世界そのものか。


答えは、まだない。


だがひとつだけ確かなことがある。


この物語は、


終わりではない。


ただ、


ここで区切られるだけだ。


―――


現代。


ニュースが流れている。


「本日、沿岸部にて原因不明の水位変動が確認されました――」


映像には、静かな海。


だがその水面が、わずかに歪む。


それを見つめる一人の男。


「……またか」


小さく呟く。


その目は、どこか知っているようだった。


―――END

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


この物語は、私が見た一つの夢から始まりました。


断片だったものが、

こうして一つの物語として形になりました。


ですが、あの夢の続きを、

私はまだ見ていません。


もしかすると――


もうどこかで、

始まっているのかもしれません。


そして、この物語はまだ終わりません。


続きは、近日公開予定です。

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