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HYDRA CHRYSALIS -TRANSCENDENCE- (ヒドラ・クリサリス トランセンデンス) ―人は進化を超え、存在そのものを書き換える―  作者: Nao9999


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第2話 拡張

SEASON 3 第2話になります。


世界規模で動き出したHYDRA。


人類はこの状況に対し、

最後の手段を選択しようとしています。


そして、水城にも変化が現れ始めます。

HYDRA CHRYSALIS

SEASON 3

第2話 拡張


「……もう都市単位じゃない」


VEXの声は低かった。


モニターに映るのは、世界地図。


そのほとんどが、異常反応で埋まっている。


海。

河川。

地下水。


すべてが連動している。


「完全に繋がってる……」


誰かが呟く。


「ネットワークどころじゃない」


VEXは静かに言う。


「これが“本体”」


沈黙。


人類はようやく理解した。


相手は兵器ではない。


惑星規模の存在だと。


―――


「計画を実行する」


司令官の声が響く。


「最終対抗手段――」


一瞬の間。


「“ドライゼロ”を投入する」


空気が凍る。


「それは……」


誰もが知っていた。


それが何を意味するのか。


「水を、消す装置だ」


―――


地上。


水城は海を見ていた。


広がる水。


無限の存在。


だが、その中に“意思”を感じる。


「……でかすぎるな」


小さく呟く。


その時。


空気が変わった。


乾く。


水分が、消えていく。


「……来たか」


遠く。


巨大な装置が展開されていた。


空間そのものを歪めるような存在。


ドライゼロ。


起動。


その瞬間。


水が消えた。


海の一部が、完全に消失する。


「……」


水城の目が細くなる。


「やりやがったな」


だが。


次の瞬間。


世界が震えた。


「―――ッ!!」


水が、怒った。


明確に。


今までとは違う反応。


感情のようなもの。


「……理解」


低い声が響く。


海の奥から。


「脅威、認定」


巨大な水柱が立ち上がる。


今までの比ではない。


桁が違う。


「排除、開始」


―――


VEXが歯を食いしばる。


「来る……!」


モニターが真っ赤に染まる。


反応が爆発的に増加。


「制御不能!」


だが司令官は叫ぶ。


「構うな!続けろ!」


ドライゼロが再起動する。


さらに広範囲。


水が消える。


だが――


その分、反応が増える。


「逆効果……!」


VEXが叫ぶ。


「刺激してるだけだ!」


―――


地上。


水城は動いた。


一瞬で距離を詰める。


ドライゼロの前に立つ。


「やめろ」


低い声。


だが、誰も止めない。


「撃て!!」


装置が最大出力に達する。


水が、世界から消えかける。


その瞬間。


水城の目が変わった。


完全に。


「……止まれ」


静かな声。


だがその一言で――


すべてが止まった。


水も。


装置も。


空気すら。


完全な静止。


「……なにが」


VEXが呟く。


理解できない。


だが一つだけ分かる。


「レベルが違う……」


―――


水城はゆっくりと歩く。


海へ向かって。


水が道を開ける。


完全に。


従っている。


「……ここまで来たか」


その背中は、もう人ではない。


だが、完全にHYDRAでもない。


「なら」


立ち止まる。


海の中心を見据える。


「俺が行く」


次の瞬間。


水城の体が、水に溶けた。


消えたのではない。


融合。


そのまま、海の中へと入っていく。


―――


深部。


そこに“それ”はいた。


巨大な存在。


世界そのもの。


水城が現れる。


その前に。


「……来たか」


静かに言う。


「話をしよう」


戦いではない。


最終段階へ。


すべてが、繋がる。


―――続く

第2話を読んでいただきありがとうございます。


人類の最終手段と、HYDRAの本質が

より明確に描かれてきました。


そして水城は、ついに“その先”へと踏み込みます。


次の章では、この存在の起源に迫ります。

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