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50 策の効果

めちゃくちゃお久しぶりです。書こうと思ってた矢先に体調を崩しました。

更新頻度は落ちると思いますがこれからもよろしくお願いします〜

◇◆◇◆◇◆

俺たちは城から少し離れた平地に構えてある本陣へと合流する。

「…どうしてこのようなところに陣を構えたんですかね?」ニコルが疑問を口にする。正直、早めに囲まないと援軍が来る可能性が高まるのであまりとどまらないほうが良いような気がするが。

「…やはり、まだ分からぬか」カリストロ様がひとり零す。マター殿やラウルも今ひとつ要領を得ないといった顔つきだ。

「ランドルフ、お前は分かるか。」ランドルフは軽く笑みを浮かべて頷く。

「恐らく、大まかには。」

「…何なんだ、それは?」

「その賢い頭で考えるんだな、スチュアート」

からかわれているのが少し腹立たしい。思い当たるのは、移動中に見えた山火事くらい…

「スチュアート、主の前ですよ」ニコルに囁かれ、慌ててひざまずく。

「カリストロ隊、只今到着致しました」

「ご苦労!」結局、謎は分からず仕舞いでどうにも釈然としない。主の前を辞そうとした時、

「伝令っー!」突然、高らかに声を響かせて伝令兵が一礼の後本陣へと入ってくる。

「敵は領民を受け入れ、総構えの模様!」

「でかしたっ!」主は膝を叩いて喜びながら立ち上がる。

「「「「あっ!」」」」4人の声が重なり合う。

最初からこれが目的だったのか。

「カリストロ!」

「はっ」

「直ちに出陣だ!速やかにかの根城を囲むぞ!」

「承知致しました。…皆の者進軍だ、速やかに支度をせい!」カリストロ様は鋭く下知を飛ばす。

そこからはあっという間だった。事前にハンブルク様が各隊の配置と直ぐに出陣できるよう支度をせよ、と厳命していたことが功を奏し主の命令からたった数十分ほどで全軍の配置が終了した。

臨時の軍議のようなもので、ハンブルク様が主に戦況と布陣を報告する。

「皆の者、ようやった!」子供のように笑うその顔は、心からこの人についていきたいと思わせるものだった。

「兄者、先程城方から来た何者かを捕らえたがいかがしよう?」尋ねたのは主の弟君、アーロン・サーマン様だ。俺とレイチェルの結婚を仲立ちして頂いた方でもある。

「何か持っとらんのか?」

「それが…」アーロン様は主に一つの書状らしきものを手渡す。主は一読すると、いたずらっぽく笑い立ち上がった。

「ラウル!」

「はっ!」

「この文書の返事を書いてくれんか?…奴らを期待させるだけ期待させてな。」

「…承知しました。」ラウルはしたり顔で頷く。

「スチュアート、ニコル!」

「「はっ」」

「そなたらはあちらの兵糧を予測してほしい。

…出来るか?」

「無論にございます」

「心得ております」それぞれ笑みを浮かべる。

「主、我らにも何かご命令を!」ブランが耐えかねたのか、去ろうとする主の背中に向かって声をかける。

「口を慎め、ブラン!」古参で豪傑と名高いコミナ様が一喝する。

「目くじら立てすぎじゃろ、コミナ殿。まだブランは17と若い。手柄を立てたいと思っても不思議ではない年頃だ」アーロン様がたしなめる。

「ウィズの言うとおり、若者はこのぐらいのほうが良い。そうだな…弓術大会を10日後に開こう。励めよ〜?」ウィズとはアーロン様の前の名前だ。

「ありがたき、幸せっ!」後ろに控えるアベルも顔を輝かせている。

「各々、励むよう!」そう言い残し、主は天幕の向こうへと去った。


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