表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/50

43 結果

遅れてすみません!!(土下座)

ニコルがコップを持ち上げる。

「1と、3…!?」

「セカンドゲーム、スチュアート殿の勝利!」

4…ということは、やはりこれで正しかった。

「ば、馬鹿な…」

「どうしたオクタ、ファイナルゲームで勝てば良い話ではないのか?」

「そ、それもそうだな。俺は常に勝ち続ける…そうでなくては。」

「準備は良うございますか?…ファイナルゲーム、開始いたします。」

ニコルは同じようにコップへ2個サイコロを入れ、今度は八の字を描くように振る。

「!?」奴が小さく息を吸う音が聞こえた。…気付かれたか。

「先攻、オクタ様。」

奴は長い事考えた末、ゆっくりと口を開く。

「……5で」

「後攻、スチュアート殿。」八の字ということは、恐らく……

「……4」

「………後悔はございませんね」

「「……ああ」」

いくらか間が空き、ニコルが息を吸う。

「…ショーダウン!!」―祈るような、奮起させるような声。

そっとコップを持ち上げると――

「1と―」

「3…」

「…………ファイナルゲーム、スチュアート殿の勝利!」

「俺が…負けた…?」奴はこめかみを押さえ、椅子から派手にずり落ちる。

「どうかなさいましたか、オクタ様。」

「…戦う前に、一つ良いか」奴はニコルに助け起こされ、身体についた雪を軽く払う。

「何故、狙った目を出せた?」

「…私の固有魔法は、「相手を賭けに誘い込めたら、少しだけ有利にすることができる」というもの。攻撃ができないこの空間は固有魔法ではないし、必ず狙った目が出るとは限らない。…あれは完全に運としか言えません」

「…言い過ぎだ、ニコル」

「口が滑りました。…さあ、約束はきちんと守っていただきましょう。

――こちらとしても逃がすつもりは毛頭ありまへんよ?」

「望むところだ」奴らは俺たちをぐるりと取り囲み剣を抜く。

さっきのせいで皆、切先が震えているが逃げるような素振りは無い。

「ニコル、どうする」

「好きにどうぞ」

「皆のもの、かかれ!!」奴の号令で近衛兵たちは一斉に押し寄せてくる。

「『鉄槌は下される(マリウス・カーデット)』」

周りの動きがゆっくりと――いや、自分の身体が軽くなるような感覚で、いつもより速く動ける。剣の届かない間合いに入って思い切り近くにいた奴の頭を蹴り、続けて腹を殴り剣を奪う。

ニコルはというと、敵の斬撃を軽くかわし木に登って長弓で敵を次々に射抜く。いつもより遅く見えるから少し面白い。

「脇見している余裕がお有りのようだな」

「!?」奴の声。咄嗟に振り向いて拳を振り上げる。

「ぐはっ…」拳は奴の頭部に当たり、奴は盛大にふっ飛ばされる。このまま、一気に片付けて―?

身体が動かない。腹部に激痛が走り、膝から崩れ落ちる。口の中に、鉄の味が広がり純白の雪の上へと鮮血が染み渡る。

「スチュアート!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ