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21 気づいたらもうクリスマス

◇◆◇◆◇◆

「今帰った」ため息をつきながら屋敷に帰った。あのあと、奥様まで追加されていじられまくった。ふざけんな。

「お帰りなさいませ」

「夕飯は何だ?」

「今日はポトフと七面鳥ですよ。

…そういえば、ロレーヌさんは…?」

「兵と共に置いてきたから今ごろ現地で兵を指揮してるんじゃないか」

「慣れない地ですから、ご無事だと良いのですが…」今度帰らせようかな。

「ご用意できておりますから、お早く」エルサがいきいきとした様子で言う。

「ああ、そうしよう。」

グラスにはシャンパンが注がれ、部屋一面が赤と緑の装飾で彩られている。

「そうか、もうクリスマスだったな。」

「では、乾杯」カチンとグラスをぶつける音が響く。テーブルには食べ切れなさそうなぐらいにたくさんのご馳走が並んでいる。話を聞いたところレイチェルと料理長渾身の作のようだ。食べながら色々と、これまであった話や本の話などをする。

「デザートにございます。」運ばれたケーキを眺めつつ、レイチェルが言う。

「旦那様の同僚の方々は、どんな感じなんですか?」

「まあ皆、根は悪くない。…問題児ばかりというイメージだと奥様に言われた事があるがな。今度舞踏会でもあれば紹介するさ」

ケーキまで食べ終え、シャンパンを飲み干す。

「そういえば今月末までならこっちにいても良いと言われたな」

「…別に、明日にでも戻って大丈夫ですよ」

「え」

「旦那様、ずっとどこかソワソワしてましたし。私は今までよりも大丈夫ですから、お気になさらず。」

「…かなわないな、おまえには…」ずっと、心のどこかでロレーヌや主のことが気にかかっていたのだ。

「明日にでも戻ろうと思う。迷惑をかけるが…」俺がそう言うとレイチェルは自分のグラスにシャンパンを並々とつぎ、一気に飲み干した。

「お、おいレイチェr「らんなさま」そして俺を床に押し倒した。

「明日ここを立たれるならくっついておきたいんですよ」そう言いながら俺に馬乗りになってペタペタといろんなところを触る。シャレにならないんだが。

「ちょ、おい」

「いいカラダしてますねー。」

「おい、聞いてるのかっ…」

◇◆◇◆◇◆

「いってらっしゃいませ。」

「………ああ。」旦那様は少し疲れた様子で答える。昨日は少しやり過ぎだったかもしれないがまあ満更でもなさそうだったしいいか。

「奥様」エルサが手招きする。

「フィオナ様からの招待状によれば、明日奥方を集めた茶会があるとか…」ふぃ、フィオナ様!?何かまずいことしたか私!?

「とにかく、何か用意しないと!」


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