愛情
夏休み前には決めなければならない。
いくつか人気がありそうな店をチョイスして、履歴書を数枚用意した。面談の場所は所謂チェーン店のカフェが多かった。
今の店に決めたのは、とにかく人気があったことと、コンパニオンに対しての待遇がお金だけではなかったことだ。
また特段詮索されることもなかった。18歳で顔写真付きの免許証があり、履歴だけ学校に通っていないテイを装えば、本当にすんなりだった。学校には通わず、自分自身には夢があり、友人の会社でアルバイトをしている。学校に通っていないことと夢があるというのは嘘だけれども、アルバイトしているのは本当のことだ。これも事前に用意していた念の為の作戦だ。
「今日から体験入店できますけど、どうされますか?」
数年ずっと覚悟を決めていたので、私は即答でお願いしますと伝えた。
離別した私の父親の愛情が歪んでいると知ったのは、中学2年生くらいのことだったか。
気持ち悪いと思いながらも求められるのが嬉しかったし、何より嫌われたくなかった。
私が愛情に飢えていると自覚したのは、高校1年生の秋頃、初めての彼氏と、初めてデートした時だった。
食べ歩きをしながらショッピングをして、映画を見て食事をした。ありきたりの時間が楽しかったけれども、私の一言で一気に空気が変わったのを鮮明に覚えている。
「ホテル行くでしょ?」
当たり前のように普通に、初デートで私からそう言った。
その時初めて普通ではないのだと気付いた瞬間だった。彼氏の顔は、背後から脅されたように目を見開いていた。
結局ホテルには行かず、その後何を話したか覚えていない。
ただ、その出来事から、私は「ヤリマン」ということになったようだ。
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業界未経験!美少女が入店!
初めまして!
今日からお世話になる「ちはや」です!
エッチなことは大好きですが、まだプレイに自身がないので、優しく教えてくれたら嬉しいな。
よろしくお願いします!