第2話
孤児院を作る事にしたセレーナは領地の一角に孤児院を建てた。
「あとは子供達を集めるだけね。」
「そうですね。」
そう答えるのは拾った少年だった。
「レオ、孤児に知り合いとかいるかしら?」
「はい。連れてまいります。」
そしてレオが連れてきたのはやせ細った3人の少年だった。
「ただで飯くえるんだよな?」
「お腹すいた」
「……」
三者三葉の事を言って食事を欲していた。さっそく炊き出しをする。
3人は作ってもらったサンドイッチを貪り食べた。
「ありがとう!お姉ちゃん!」
「ありがとう!」
「ども……」
「皆名前は?」
「俺ヨウキ!」
「おれはカイン」
「………リース」
「教えてくれてありがとう!今日からここで住んで欲しいんだけど、どうかな?」
「毎日飯が食えるなら、ここにいるーー!!」
「おれも!」
「…………」
「リースはどう?」
「……気が向いたら。」
「うん!そうよね!急には難しいわよね!来たいと思った時に来てくれれば大丈夫よ!」
セレーネは笑顔でそう話した。レオは執事として雇う事になったが、他の子は施設で住んで貰う事になった。
「もっとたくさんの子を引き取れないかしら?」
「セレーネ様、そんなに焦らなくても必要になれば集まってきてくれるのでは?」
「うーん、広報活動が必要かしら?」
「こうほうかつどう?」
「宣伝よ!」
「なるほど。」
領地の広報に書いて宣伝することになった。セレーネはどれぐらい集まるか楽しみだった。