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モノクロな世界で光る赤い月  作者: 如月弥生
【1章】獣の世界
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4話「初めてのボス戦は必殺技習得のチャンス」

 男は薄ら笑いを浮かべていた。

 しかし、標的を見据えるその目だけは、一切の油断も感じさせない。

 ヴァルに吹き飛ばされていたが、そのダメージはたいして入っていないようだ。

「異界っつったか、今お前ぇ」

 人間嫌いの獣人によるヘイト行動だとヴァルは考えていたのだろう。しかし、そうではない。男は明らかに僕の命だけを狙っている。それに、男はヴァルのことを「獣人さん」と呼んでいた。もしかすると男は獣人ですらないのだろうか。

「今時本気で『彷徨い人』なんて信じてんのかぁ?」

 呑気に話しているように見えるが、おそらく相手の行動を観察しているのだろう。話している間は他の行動が疎かになりやすい。いきなり戦闘を仕掛けてくることもないだろうし、仕掛けてきたとしても息遣いで分かる。

 しかし男はそんなヴァルの心情を全く気にした風もなく、余裕の笑みで会話に付き合っている。

「『彷徨い人』。御伽噺の登場人物だったよねー、うん。知ってるよ、私、勤勉だからねー、うん。彼がその『彷徨い人』だと言ってるわけではないんだよねー、うん」

 『彷徨い人』。昔、この獣人の世界にやってきた異界の人間の話。確かに状況は僕と一致している。

「しかし愚かしいよねー、うん。『彷徨い人』を御伽噺に閉じこめて、本当はそんな人物いなかったと信じている獣人たちはねー、うん。あー、恨めしい。奇しくもあの時と同じ仕事を任せられるなんてねー、うん」

「話長ぇしよぉ、その喋り方もさぁ、キャラ付け気にしてんとこ悪いけどやめてくんねぇか。うぜぇ」

 おい、そういうメタい話はよすんだ。

「仕方ないんだよねー、うん。こういうキャラ付けしないとさー、ぽっと出の敵キャラは覚えてもらえないからねー、うん。漫画と違って絵がないからねー、文字だけだからさー、うん、こう、読者に分かりやすくしておこうっていう工夫だったりもするわけだからさー、うん。まー、でも、確かにうざいよねー、この喋り方、うん。正直書いてて面倒臭いよねー、うん。あー、あ、ぅん。分かった、伸ばし棒はとってあげるよ、うん。この、うん、だけは取らないけどね、うん。そこだけは譲る気ないからね、うん」

 男はそう言うと、立ち止まり、肩を回したり、腕を伸ばしたりの準備運動を始める。

「話長ぇのは直ってねぇぞ」

「それは私の癖だからね、うん。直しようがないよね、うん。仕方ないよね、うん」

 男が準備運動をするのを見て、ヴァルも拳に力を入れた。つーか、いつまで「男」で通す気だよ。そろそろ名乗ってくんない。

「あー、そうだったね、うん。名前、言ってなかったね、うん。私はね、アポr――」

 男が名乗っている最中にヴァルが再び容赦なく殴り飛ばす。家がまた一軒犠牲になった。

「悪ぃ、どうせ話長ぇしよぉ。なんつったっけ、名前。アポロ?あの円錐型のチョコ?あれ美味いよなぁ、値段の割に量多いしなぁ、遠足のおやつにぴったりだよなぁ」

「アポロじゃない、アポロンだよ、うん。ちなみに私はひもQで縄跳びする派だよ、うん」

 食べ物で遊ぶとは何事か。駄菓子談議に花開かせてんじゃないよ。つーかお前ら友達いなくて一人寂しくトイレで弁当食ってる側だろ。つーかこの世界アポロもひもQもあんのかよ。

「つーかよぉ、アポロンっつったか、お前何もんだ」

 ヴァルの戦い方は格闘技一本。武器なんてもたないし、そもそも必要ないほどに火力も出せる。むしろ携えていたら、取柄である俊敏さが軽減されることにもなりかねない。以前、武器は使わないのかと聞かれた時にそう答えていたのを覚えている。

 速さは重さだ。どこかのピカピカの実を食べた黄色いサルも言っていた気がするが、自身の倍ほどの体躯を持つ魔獣を軽々と殴り飛ばしていたヴァルの攻撃が効いていないなんて、にわかには信じがたい。

「私は愛と勇気の戦士だからね、うん。生半可な攻撃じゃ致命傷は与えられないよね、うん。言うなればアン・パン・メンだね、うん」

 衣・食・住みたいに言ってんじゃねぇよ。あとなんで複数形?

「面・胴・籠手みたいなもんか」

 そういう話じゃないんだよヴァル。

「あん・ちん・まん、でも可だよね、うん」

 よくないよ。なんで平仮名だよ。こここ三兄弟だけは登場させんじゃねぇぞ。アンパン〇ンにそんなキャラ絶対登場しないぞ。

「要するになんだぁ、強く殴れば効くってことでいいんだなぁ?」

「脳筋だね、うん。でも、その通りだよね、うん。実際近接戦得意じゃないしね私、うん。本当、なんで私が遣わされたんだろうね、不思議だね、うん」

「様子見要員なんじゃねぇのかぁ?てめぇはぶっ飛ばされる前提で派遣されたんだよ、きっと」

 ヴァルとアポロン、二人の殺気が高まる。もうすぐ、ぶつかる。その気配をびんびんに感じながら、僕はどうすべきか分からないでいた。ヴァルも攻撃が効かない相手に僕が立ち向かったところで意味がない。どころか、ヴァルの足手まといになるんじゃないだろうか。いや、そもそも攻撃が効いていないんだ、ヴァルだって戦うべきじゃないんじゃないだろうか。

「ヴァル、逃げた方が……!」

「ダメだ」

 強い語気で僕の意見を否定する。煽られたから意気地になっているわけではない。ヴァルは至って冷静に。

「こいつは少なからずお前の事情を知ってんだ。帰るための情報を得られるかもしんねぇだろうが」

 急に訪れた敵であるはずの人間、そんな僕の命を守ろうとするに留まらず、まして帰る手助けまでしてくれようとは。そんな仁義のある男だとは思わなかった。

「でも、勝てるのかよ、そいつに」

「誰にナマ言ってんだてめぇ」

 事ここに至って、ヴァルはぶっきらぼうに言い放つと。

「負けねぇよ」

 三度、アポロンを殴り飛ばしに地を蹴り、肉薄する。拳を握り、構え、軸足は地を砕き、先程までとは比にならない程の圧。これにはアポロンも眉をひそめ、慟哭を見開くと、拳を避けようと顔を右に逸らす。

「そう避けるよなぁ」

 ヴァルは呟き、にやりと悪い笑みを浮かべると、拳を突き出そうとしていたモーションを止め、狙いを変える。アポロンが避けた方へ。拳は顔面に突き刺さり、アポロンは左に吹き飛んだ。今まで見たことのない威力。今まで二度顔面を狙ってきたのも、相手が無意識に避ける行動を作るため。相も変わらずの冷静さには舌を巻かされる。

「効いたよね、うん。流石に」

 声は潰れた家の瓦礫から聞こえる。近隣住民の悲鳴、怒号、それらに掻き消されながらも、アポロンの不敵な笑い声が耳に届く。まるで子供に手習いを教えているかのような、そんな余裕を感じる笑い。

「でも、君たちじゃぁ、私には勝てないんだよね、うん。何故だか分かるかな」

 アポロンは瓦礫をどけると、ダメージに耐えられないのか、そのまま木片に座る。が、にやりと笑むと。

「あぶねぇなぁ」

 ヴァルの声。少し息を切らした余裕のない声。声は不思議なことに背後から聞こえた。

「ヴァル、いつの間に……」

 そんな呑気な言葉は、ヴァルが手に握っているものを見ると紡げなくなる。

 ナイフだ。いたって普通の家庭的なナイフ。なんでナイフなんて握っているんだ。守ってくれたのか。投げられたのか?後ろから?一体どうやって。

「どういう理屈だ、これぁ」

 ナイフの刃を折り、投げ捨てながら、ヴァルは問うた。僕にはどういう理屈もくそも分からないままだが。ヴァルの動体視力なら、ナイフがどこから投げられ、どう投げられたのかも見えていたはずだ。

「言ったよね、うん。私、近接戦は苦手だって」

 言うと、アポロンが座っている木片が独りでに動き出し、そのまま彼を宙に浮かび上がらせる。一瞬の内に僕ら二人は見下ろされる形になる。そして、右手を上げると、ナイフやら、木片やら、瓦礫やらが一斉にアポロンの周りに集まり、宙に止まる。これはもしや、物を自在に操る系の能力なのだろうか。

「得意なのは遠距離戦だよね、うん。こうして座りながら戦うの、楽でいいよね、うん」

 言うと、右手を振り下ろした。途端、アポロンの武器がいくつか飛んでくる。植木鉢をたたき割り、机を片腕で薙ぎ払い、椅子をもう片方の手で受け止める。ヴァルはそうして遠距離攻撃をいなすと、掴んだ椅子をアポロンへ投げ返す。アポロンはそれを残していた別の家具をぶつけ、威力を相殺した。家具は地面に落ちると、砂埃を巻き上げる。

「攻撃返されるうちは遠距離戦じゃねぇ、中距離戦だ。覚えときなぁ」

 ぶっきらぼうな声。ヴァルの姿は消えていた。さっき家具がぶつかった拍子、アポロンの視界が遮られた一瞬の内に姿を隠したのだ。

「それに、スナイパーは近距離戦が弱ぇんだ」

 ヴァルはアポロンが浮かした瓦礫を足場に跳躍して、その背後、拳の届く位置まで移動していた。空中、上手く力を入れられない中、拳をたたき込む。

「言ったよね、生半可な攻撃は効かないって、うん」

 その言葉通り、威力の足りないヴァルの拳は、アポロンの顔面に叩き込まれてはいたものの、何か見えない力によって吸収されているように見える。なんだあれは、恐らく、体に不可視のATフィールドでも纏っているのだろう。

「知ってらぁ。俺は馬鹿じゃねぇんだ、お前と違ってよぉ」

 そうだ。あいつは脳筋に見えて実は冷静に戦略を立てるタイプだ。逃げの選択肢を選ばなかったということはつまり、きっと、既にこの戦いの勝ち筋もとっくに見えていたのだろう。

 握られていた拳はすぐに開かれ、そのままアポロンの顔を掴む。力任せに体の下まで持ってくると、足を体に乗せ、アポロンを足場に立つ姿勢になった。これなら力を籠められる。本気の一撃をたたき込める。

 すぐに足を動かし、アポロンの四肢を封じる形に。

「ツミだ」

 ヴァルの一撃を受け入れるか、能力を解いて自由落下に身を任せるか。どちらにしてもタダでは済まないだろう。

「死ぬ前に一つ答えろ。さっき言ってたことだ、覚えてるよなぁ」

 ツミの状況を利用してヴァルは情報を聞き出そうとする。やっていることは詰まる所拷問だ。

「異界ってのはなんだぁ。どうすればそこに行ける?」

 アポロンは不気味に笑った。冷徹に、見下すように、嘲笑うように。

「これで私を封じたとでも、うん」

 笑いは急激に温度を変える。勝ち誇ったように、確信を得たように、恍惚の表情の上に。

「甘いんだよね、甘すぎるんだよね、うん。本来は君たちと相性悪いはずなのに私が派遣された意味、君たちには分からないよね、うん」

 熱はヒートアップし、その痩せこけた容姿からは想像できないほどの声量で高笑いを上げる。

「あぁ、流石だね。母さんの言うとおりだったよね、うん」

 母さん?

「格の違いを思い知るといいよね、自分の弱さを知るといいよね、特に君は負ける自分を知らないんだろうね、うん」

 言うと、四肢を雁字搦めにされながら、宙に浮いていた瓦礫がアポロン目掛けて、アポロンに跨るヴァル目掛けて空を駆ける。

「腕を動かさなきゃ物を操れないと思ったのかな、うん。残念だけどその必要はないんだよね、うん」

 瓦礫が二人の体をミンチにする寸前、ヴァルは急いでアポロンの拘束を解き、地に蹴り飛ばしながら跳躍し避ける。地に叩き付けられたアポロンだが、威力が弱かったのだろう、何事もなかったかのようにすっくと立ち上がると、何事もなかったかのように話を続ける。

「ジャンプの主人公とは訳が違うんだよね。別に技名を叫ばなきゃいけなかったり、読者に分かりやすいように大仰な動作をしなきゃいけなかったりするわけじゃないんだよね、うん。意識さえあれば、私は能力を使えるんだよね、うん」

 アポロンの声はいつのまにか元の冷静さを取り戻している。

 ヴァルも軽やかに着地をすると、再度構えをとる。危機に追い込まれ動悸が激しくなったのだろう、一度二度深呼吸をして呼吸も整え、握る拳をより一層強く握りしめた。

「負けを知らねぇだぁ?」

 恐らくアポロンの長い話を聞いていなかったのだろう。ヴァルは小さく、だが確かな憤りを言葉に込めて呟くと、前に立つ敵に鋭く睨みつける。

 聞こえていたのかいなかったのか、アポロンは一笑に付すと、同時に瓦礫を何個も飛ばしてくる。体以上に大きい物ばかり。それを正面から側面から背後から、獣人の特異な身体能力でなければ避け切れないであろう。いや、並の獣人では避け切れない。人一倍鍛えてきたヴァルだからこそ、紙一重で避けれているのだ。

 避けたりいなしたり、いくつか切り傷や打撲が体に浮かび上がるも、ヴァルは至って冷静に、ただ倒すべき敵だけは確実に視界に捉えながら。

「確かにそうだなぁ、俺ぁもう、負けは見ねぇ!」

 叫び、背後から襲い来るナイフを振り向きもせず掴み。左右側面から来る廃家具を右手左足で吹き飛ばす。正面から飛来する樽をさっき掴んだナイフで切り崩すと、もう一つ樽に隠れて投げられた木箱を頭突きで破壊する。これらをほんの一秒の間にこなすと、地を蹴り、驚異的な速さでアポロンの目の前まで移動する。それを読んでいたのか、アポロンはヴァルの到達地点頭上から木柱を落としたが、ヴァルの挽肉はそこに出来上がってはいない。さっき肉薄した勢いのまま、アポロンの背後まで回り込み、立ち止まった勢いを遠心力に変え、体を回転させアポロンを横っ飛びに蹴飛ばした。

 重い一撃。横なぎにされた体はくの字に折れ曲がり、吐いた血反吐が瓦礫を汚す。流石の一撃にATフィールドも耐えられなかったようだ。

「格の違いを思い知ったかよぉ。じゃぁ、さっさと吐け、異界の行き方をよぉ」

 瓦礫に背をかけ地に座るアポロン。ヴァルは近づくと、頭に足を乗せる。

「まだ、吐けないよねぇ、うん。ゲロならいくらでも、吐いてあげるけどねぇ、げほっ、うん」

 相当ダメージが大きいようだ。これなら僕が近づいても問題ない。そう判断し、僕もヴァルの元へ駆け寄った。

「吐いてあげるっていうか、ちょっとねぇ……吐きたいよねぇ、まじで我慢できないよねゴボぉゲボゲロrrrr――」

「まじで吐いてんじゃねぇよてめぇ!汚いだろうがぁ!」

 思わず叫んでしまうくらいには勢いのある吐瀉だった。飛び退かなければどうなっていたことか。

 そんな僕らにはお構いなしで、アポロンはすっくと立ち上がると、まるで怪我などしていないかのような立ち振る舞いで歩き出す。

「あぁ、吐いてすっきりしたよねぇ、うん。ここに来る前変なアフロに貰ったハンバーガーが全部戻っちゃったよねぇ、うん。私、ああいうジャンクフード食べないようにしてるから、胃が受け付けなかったんだろうね、うん。いくらお腹が空いていたからって、変なアフロからの貰い物なんて食べるんじゃなかったよね、うん」

 もしかしてドナルドにあったの?あいつ毒入りのハンバーガー配ってんの?怖すぎかよ。

「あぁ、そうだ、格の違い、教えてあげようと思ったんだけどね、うん。思ったより君、強いからね、うん。教えられそうにないよね、うん」

「潔いなぁ。正直ビビってるぜ俺もよぉ。あんだけ手応えあって立ち上がられるのぁ初めてだ」

 アポロンは靴が汚れるのもお構いなしに、べちゃべちゃと歩き距離をとると。

「あと、異界の行き方ね、うん。また会ったなら、その時は連れて行ってあげてもいいよね、うん。死体でよければだけどね、うん」

「そんなこと言わずによぉ、今連れてってくれやぁ」

 ヴァルは言うと拳を構えた。が、アポロンは戦う素振りを見せようとしない。

「残念だけどね、時間切れだだよね、うん。流石に暴れすぎたよね、うん」

 暴れすぎた。近隣の住宅は悉く破壊され、住人は避難しているが、怪我人どころか下手すりゃ死人が出ていてもおかしくない。そしてそんな事態だ。衛兵が笛を鳴らしながら走ってくる姿が遠くに確認できた。

「まったく、君と違って劣等なようだね、衛兵は。まあ、こんだけ時間をくれたんだ、感謝もしないとね、うん」

 ヴァルは物足りない、決着をつけたいという顔をしているが、面倒ごとは起こしたくない。手遅れかもしれないが。せめて顔がばれる前に逃げなくては。幸いなことにアポロンも同じ考えのようだし。

「ヴァル、逃げよ――」

「お礼といってはなんだけどね、これ片づけついでに君たちと衛兵にプレゼントするよね、うん。上手く活用してくれると嬉しいよね、うん」

 アポロンは言うと、空に向かって指をさす。

 空。言われて見上げると、そこにはまだアポロンの能力がかかったままの瓦礫が空を隠していた。

「けっ、クソみてぇなプレゼントだなぁ。逃げるぞ、シグレぇ」

 一足先に走り出すヴァルの背中を追う。と同時に瓦礫が能力から解かれ、一斉に自由落下を始めた。

 瓦礫の雨から命からがら逃げている最中、何かを忘れているような気がした。

 何を忘れているのだろう。そんな疑問に答える声が、後ろから。

「……って――」

 何だろう。声が聞こえた。気になって後ろを振り向く。

 その正体は。

「待って、置いてかないでええぇぇーー!!」

「ぎゃあああぁぁぁーー!!」

 僕らがここまで運んできた死体。死体の少女が僕の首に飛びついてきた。

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