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転送術士候補生II  作者: よのもり せいう
12/24

その12 作戦(Part. D)


「それでは今日はお疲れ様でした。」


「お疲れ様でした。おやすみなさい…」


自由時間の後、皆で宿に戻って夕食を取れば、そこに瞼の重い少女の姿。

長距離の転移に初めての街の散策の一日を過ごせば、こうなるのも頷ける。

彼女用の個室へ背中を送れば、食堂にはルーシェとライトが残った。


「ルーシェ君は、もう少ししたら夜間警備に出ましょう。ライトはハーミアさんの護衛を頼みましたよ。」


「よろしくお願いします!」


「…うむ。」


今後の行動の確認を取った後、食後の空になったテーブルで作戦会議を始める。


「さて…今夜はまず、夜間警備の雰囲気を掴むと共に、鉱山の地形の把握をします。そしてできれば…ターゲットのいる位置を確認します。」


ターゲットとは、もちろんガイアスタンピードのことである。


「発見したら…どうします?」


「目標物を頂きましょう。」


「えっ、でもそれでは…!?」


「大丈夫、現状“いないことになっている”相手を探せば良いんですよ。」


「―っ!!」


一瞬驚きの表情を見せたルーシェは、私の職業を忘れていた、と微笑んだ。


納得した彼は、武器の手入れをしてくると言ってもう一部屋に戻る。

最後に残ったのは、私とライト。


「さて、我々も部屋に戻りましょうか。」


そう言うと、彼は少し思案していたようだったので、待ってみる。

すると一言、ちょっと頼みがある、と言った。



その12 終

 


ひとこと事項

 

・ゴルトシュタットの宿

ハーミアとライト、ルーシェ、ディアス用の3室を連泊で取っている。食事は主にジャガイモを使った料理とスープ、パン、ワインなど。


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