愚者
暖かく見守ってください
ん?
、、、、ここはどこだ?
俺は確か図書館で部活動をしていたのに。
気づいたらここは森の中。
青々と茂る草花、都会では吸えない美味しい空気、腰ほど高く生えた草に見渡す限り木しかないこの状況。
完全に森のなかにいる。
、、、夢でもみてるのか?
「、、、!!」
?遠くで誰かが叫んでる?
、、、とりあえず近づいてみるか。
ああでも森のなかで下手に動いたらまずいか
ドオン
!?なっ何だ!?
「覚えておきなさい!!次はこうはいかないんだから!!」
「待てぇ!!にげるなーー!!」
「罰を受けなさいよ!この魔族!」
「くそ、逃がしたか」
「まあまあ、勝ったから良いじゃ無いですかこれであの町は救われますよ」
「良くないです!!魔族は全て消さないとダメなのですから!!」
「いや消すは流石に言い過ぎだろ、、、」
「魔族は逃がしたがこれでパラヤマタは救われた、ひとまずはこれで良しとしよう」
「そうですね」
「そうだな」
「うぐぐ、、、、」
?なんだこれ?
両刃の剣を持っている人間がいる。
しかもその人は素人目で見ても頑丈そうな鎧まで着ている。
、、、何だこれ。
この令和のご時世に?
こんなの絶対いいねがもらえる前に炎上して通報されて銃刀法違反で逮捕確定する。
その周りにいる人も紺色をメインに白いラインのあるパーカーのような服に黒のローブに同じ色のとんがり帽子を被った老人、そして青いマントに金の冠に間接を守るプロテクターを付けた簡素な鎧を着けた男性がいる。
お!こっちに気づいた。
そのまま近づいてきた。
「すいませーん町の方ですかー?」
「全く、すぐにでも成果を知りたいのは理解できますが周りには、気をつけて下さいな、まだ残党がいるかも知れませんからなぁ」
「その通り、神の守りがあるとはいえ、あまり軽率な行動は困ります」
「ん」
「?」
「全く、普段どんな祈りをしているのですか、強い魔物の類いはいないとはいえ、普通の魔物や動物等もいるんですからね」
「まあまあ、ネルフィそのくらいにしよう」
「その通り、無事だったのだのですからよかったではないですか」
「ん?」
「確かに、ホトルの言う通りですな終わりが良かったのだから良しとしましょう」
「あの」
「ん?」
「すみません、何の話をしてるのでしょうか?」
「、、、え?すいません町の方ではないんですか?」
「いや、、、、何て言ったらいいのかな」
「?」
「あなた方は誰でここは何処?」
「え?町の人ではないのですか?」
「いやお待ちを、、、、、そうかそういうことか!勇者どの!」
「どうしたんですか?トム老人」
「いや、先程の魔族の召還が失敗した時、実は成功していたのではないですかな、それでどこかの誰かを間違って召還してしまった」
「おや、では彼も被害者と謂うわけですね?
良かったですね、これも神の加護のお陰ですね」
「では彼はいまここがどこなのか全くわからないと」
「あっハイそうです」
「それでは私たちと一緒に冒険に行きませんか?このまま当てもなく歩きまわる訳には行かないでしょうしあちこちの町を巡ればそのうち帰る方法を見つける事が出来ると思いますから」
「え?あ、はいそうしてくれるとありがたいです」
気まぐれなので気長に待ってて下さい