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挑戦権の噂
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―主人公目線―
「ねぇねぇ。知ってる?」
『なにが?』
「最近、こんな噂が出回ってるらしいよ?」
『どんな?』
「確か、数十年に一度一人だけ神への挑戦権が与えられるんだって。しかも、異世界の!」
『ふ~ん』
「反応薄い!」
『だって、あり得ないでしょ』
「まぁ、確かにそうだけどさー。夢見たって良いじゃん!神への挑戦権ってことは、もしも神様に勝てたら何かご褒美があるかもじゃん?」
『そうかもだけど、逆にどんなご褒美があんのよ』
「うーん。やっぱり異世界を好きにできるとか?」
『まさかの神様権限』
「逆に、他にどんなのがあるのよ!」
『知らないよ。まずそんなのあるはず無いんだから考えるだけ無駄でしょ?』
「うっわー。残念すぎる程の現実主義!」