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天才くんとおバカちゃんの学園探偵部  作者: 優木けい
第0章:探偵部に入部しませんか?
1/1

プロローグ1.入学。

 春。快晴の青空に見届けられるかのように舞い散る桜。絵に描いたような入学日和な今日。ここ八坂学園も本日が入学式。


「えー、新入生の諸君。入学おめでとう。この3年間、勉学に励み、仲間と共に汗を流し、充実したものにして頂きたい」


 学園長の手短なあいさつが行われた。高宮憧弥もこの学園に本年度入学する一人。

 入学式は何事もなく進行していき一時間弱で終了した。


(確かD組だったよな……)


 憧弥は少しばかり不安を抱きつつも教室に入る。

 自席を見つけ着席し筆記用具をカバンから取り出し机に置く。

 憧弥の席は窓側の一番後ろの前だった。周りに知り合いがいないこの時期で憧弥の席はかなりいいポジションだった。


(真ん中じゃなくてよかった)


 憧弥が一安心した時、肩をポンポンと後ろの人に叩かれた。


「よっ、憧弥」

「翔。お前もこのクラスだったのか」


 彼の名前は赤道翔。憧弥とは幼なじみの関係である。


「よかったぁ〜、知り合いがいなくて悲しかったんだよぉ〜」


 翔は涙目になりながら憧弥にすがる。


「気持ち悪いから離れ……ろ!」


 すがってきた翔を引き離す。


「ごめんごめーん。それはさておき……」

「なんだよ……」


 少しばかり疲れた印象を与えるような声で憧弥は返す。


「憧弥は部活決めた?」

「いや、入らないつもりだけど……」

「え、一年は強制的にどこかに所属しないといけないんだぞ?」

「……そうなの?」

「そうなの」


 憧弥は部活に入らず勉強時間を確保しようと考えていため数秒黙考した。


「……翔は?」

「俺はサッカー部かねぇ〜」


 深々とした声色で質問に答える翔。翔は中学生の時もサッカー部に所属していたから高校でも。と決めていたようだ。


「ちょっと考えようかな」

「ちょっとって……〆切明日までだぞ?」

「はぁ!?今日入学したばっかだぞ?」


 憧弥は立ち上がる程に驚いた。


「まぁまぁ落ち着けって……」


 憧弥を落ち着かせた翔は彼に助言を。


「今日はホームルームで終わりだろ?だから校門前とか体育館で部活勧誘やってんだよ。参考に覗いてこいよ」

「おう、そうする」



To be continued



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