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空白の記録

作者: はくさん
掲載日:2026/04/27

今回は一日で書き上げた物なので内容薄いかもぉ!それでもいいよって方はぜひご覧下さい

8月12日(火)

人間関係というものは、時に良く、時に悪く作用するだけの機構に過ぎない。私は特に意味のない繋がりを維持し、何気ない一日を繰り返している。これは、そんな私の平穏な日常を綴った日記だ。

「はぁ……毎日こんな仕事、続くんですかね? 先輩」

今喋っているのは、後輩の中村紘大。一昨年入社してきた、私の直属の部下だ。

「繁忙期だからな。そう意気込むな」

「冷たいなぁ、先輩は!」

溜息がコダマするオフィスで、私と中村くんはただカタカタとキーボードを叩き続けた。

「そういえば先輩、最近物騒ですよね。隣町の強盗事件、知ってます?」

「いや、知らないな」

「被害者全員、記憶を消されたみたいに犯人の顔を覚えてないらしいんですよ。不思議じゃないっすか?」

「人間というのは強い恐怖に直面すると、記憶の大部分を封印することがある。犯人は心理学的な『急所』に知識があるということだろう」

「……先輩、妙に詳しいっすね。人間心理とか得意なんですか?」

「無駄話が過ぎるな。いい加減仕事に精を出したらどうだ」

そんな会話をして、一日を終えた。帰路、少しだけ考え事をする。

(全員が記憶を失っている、か……。まあ、日本の警察は優秀だからすぐに解決するだろう)

8月13日(水)

今日も今日とて仕事だ。

「先輩、昨日の強盗捕まったらしいっすよ。結局、金目当ての外国人だったとか」

「そうか」

私はタン、と強くエンターキーを叩いた。

「先輩って、本当。仕事人間ですよね」

「仕事は仕事だ。遊びではない」

「わかってますよ。……あ、そういえば、今度はこの街で変な噂があるんです。夜中に念仏を唱えながら歩く幽霊が出るらしくて。肌が不自然に真っ白で、写真を撮ると発光するらしいっすよ」

「ただの疲れ果てた人間か、露出過多だろう。下らない噂に踊らされる暇があるなら仕事をしろ」

私はキーボードを叩く速度を上げ、再びエンターキーを強く叩いた。

定時を過ぎて帰路につく。(今日は仕事が順調だった。今度、彼を飲みにでも誘ってみるか)

8月14日(木)

週末。今日が終わればやっとお盆休みだ。

「中村くん、君は休みは何をするんだい?」

「実家でじいちゃんの墓参りっすね」

至極真っ当な回答で面白味がない。

「そんな先輩は何するんすか?」

「寝る。死んだように、泥のように眠る」

「つまんないっすね」

「ああ、私もそう思うよ」

私は彼を誘おうとしたが、中村くんは「酒は飲めない」と断った。そうか、残念だ。

(休みは何をしようか。この連休を充実させるためには……)

そんなことを考えながら歩いていた、その時だった。

「あの、少しいいですか」

突然声をかけられ、振り返ると警察官が立っていた。

「はい。何か?」

「通報が入ったんですよ。不審な人物が徘徊していると」

「私は今、仕事帰りで帰宅途中ですが」

「何を言っているんですか。今は夜中の午前2時ですよ」

「……え?」

どうやら私が見ていたのは夢だったらしい。私は夜の街を素足で歩く不審人物だったようだ。

ふと自分の手を見ると、爪の間には、身に覚えのない白い粉と、赤黒い汚れがびっしりと詰まっていた。身体は血の気が引き、異常なほど蒼白く染まっていた。


最後まで読んで頂きありがとうございました!(´▽`)

ホラー作品ってやっぱり難しいですね…精進します

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