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エレクトリック・ファイターズ  作者: くろくまくん


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メーカーヘルパーってなんだろう?

先輩には嫌味を言われたけども、


まぁ背に腹は代えられない。


お金がなけりゃ生活できないもんね。


僕はメーカーヘルパーとしての道を歩むことにした。

 おっちゃんに派遣会社を紹介してもらって、ヘルパーになることにした。2年でその会社を辞めることにしたのだ。


 その時の直属の上司、主任だったが、その主任は僕に言った。


「お前は逃げるんやな」


 その言葉を僕は忘れないと思った。逃げではない、僕は前に進むのだ、と。


 その主任が言う、逃げるとは、正社員のしんどい道ではなく、目先の手取りの給料が多い、ヘルパーの道を選ぶのだな、ということを言いたかったんだろう。


 なんとでも言えばいい。僕は必死に働いて、実績もあげて、それでも給料の変わらないこの会社に嫌気がさしただけなのだ。というわけで、さっそくムービーのヘルパーのおっちゃんに紹介してもらった派遣会社から、エアコンの販売の仕事を紹介してもらう。


 そして、これは後々知ることなんだが、僕が会社を辞めた次の年に、その会社は潰れた。正確に言うとよくわからん会社に吸収合併されたような感じかな。で、その会社の名前も今は聞かないからたぶん潰れていると思う。たまたまかもしれないけども、僕が辞めたタイミングは凄いタイミングだったわけだ。


 さて、僕のメーカーの販売員としての初仕事なんだけど…エアコンだったよな?あれ、エアコン??


 派遣されたお店は日本橋とは離れた、郊外店舗で、国道沿いにある割と大きな店舗だった。てか、エアコンって僕勉強してたっけ…?


 そうなのだ。僕は新入社員として入った家電量販店で、エアコンのことはほとんど教わっていなかった。


 今ではそういう会社では新入社員教育という感じで、研修やらなんやらで、ほぼ全商品を網羅するような感じだ。たぶんそうだ。だが、当時はそんなのは全くなく、勝手に学べ、自分で調べろ、教えてもらえると思うな。そんな感じだったので大型の花形商品は古株社員が牛耳っているので、まず関わることがない。


 ということは、僕なんもできない?


 まぁ今回の店舗は半年の契約だったので、気楽にサクッと仕事しよう、という感じで。一応メーカーヘルパーの仕事のことなんだけども、メーカーが派遣会社に仕事を依頼する。んで派遣会社が人を紹介する。あとは短期間やら数日のスポット採用やら、長期雇用…はあまりないんだけども。今は僕はあるメーカーに10年以上くらい雇ってもらってるんだけど、この当時はだいたい半年ごとくらいかな?色んなメーカーで、色んな店舗にいってきまーす!という感じだった。


 僕は、なんだか元々オタクの引きこもりだったはずなんだけど、初めに就職した会社でたぶんだいぶ鍛えられたので、どこでも行くし、なんでもするよ〜、スタイルになってしまったのだ。


 ま、というわけで、全然知識もないエアコンを夏の半年間販売させてもらうことになった。


 ここで問題です。


 エアコンって、たとえば4〜9月の半年間だったら、そんなにずっと売れるの??


 答えは…売れませーん!当たり前だよね。エアコンは暑いから売れる。暑くなかったら売れない。そんなもんだ。まぁ商品の入れ替え時期とかで、安いよ〜お得だよ〜とかいう時期もあるのはあるんだけど、そういう時を狙うのは情報ツウのお客さんだけだ。


 となると暑い時期っていつかな?6月の終わりくらい…から7月はまぁ暑い。んで8月は盆くらいまで?今では温暖化というかなんというか、暑い日がよくわからん異常気象なんだけど、基本はそんな感じ。ということは半年の間で忙しいのは1ヶ月半〜長くて2ヶ月だけ。更に言うと冬はほとんどヒマ。


 メーカーヘルパーの仕事って、昔はマネキンと言われてたんだって。なんでかっていうと、デパートで立ってるマネキンみたいだから。上手く言いましたね〜。どんだけヒマやねーん。


 あ、そうだ。肝心な給料のことを言ってなかったんだけども、リアルなのは言っても仕方ないからあれだけど、新入社員の時のクソ安い給料から、メーカーヘルパーになって、単純に給料は倍になりました。おぉっ、凄いやんメーカーヘルパー。


 ただ、月々の給料は多少高くても、雇用の安定だったり、福利厚生の内容とか、そういう問題はあるんだけどね。


 とりあえずそれなりに給料も多い。んで、まぁまぁの期間はヒマ。その間僕が何をしていたかと言うと…。


 昼寝をしていました。


 いい具合にね、もちろん。なんていうかその店舗の社員さんが休憩するところと別で、なんか事務員さんが作業する事務室みたいなとこがあったから、そこでくつろいでました。


 んで、そこで仕事してるパートのお姉さんに、誰か来たら起こしてくれる?という感じ。


「くろくまくん、ヨダレ垂れてるよ〜」


 と、よく教えてもらってました。優しい…w


 いや、だってヒマなんだもん。まぁでもなんかそのお店でも、みんな仲良かったななぜか。飲み会にも呼ばれたり。


 飲み会帰りに、めちゃくちゃ飲んでる社員さんが、家まで車で送ってくれたんだけどね。すっごいぶっ飛ばすんだよ。もう生きた心地がしませんでした。でも、2回くらい送ってもらったかな。


 まぁ僕のメーカーヘルパー初仕事はそんな感じで滞りなく終わり、季節は冬に移る。


 冬はどんなメーカーがあるんでしょう?


 冬は、暖房。ガスファンヒーターです。あ、メーカーバレそうだけど、まぁいっか。




初めてのメーカーヘルパーの仕事も、なんだかそれなりにこなせた僕。


きっと周りの人達が優しかったんでしょう。


徐々に。家電業界の厳しさを実感することになっていきます。ん?次くらいかな?

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