ここで急展開をするのが王道の流儀
更新が遅くなってすみません>_<物語構成を考えていたらあっという間に時間が経ってしまい、、、これから盛り上がってくるのでとくとご覧になってください!!
「うはっ!」
見知らぬ部屋というより空間・・・に横たわっている。気分はぶっちゃけ悪い。胸辺りは何か変な感じがするし、さっき起きたことも何なのかが全く分からない。
また、この空間の辺りは、よくわからないけれども、色は白というより黒だし、赤というには青。そして、不気味で不思議で変で非現実的な空間。とにかく、自分はこんな空間知らない。でも一番分からないのは目の前の男だ。その男は椅子のようなものに座っている。よく見えないのだ。でも、その男の服装は僕の中学校の時のジャージで、そしてなによりも、見知った顔を持っていた。
「やあ、やっと目覚めたかい鳳花。」
その男は目が覚めた僕に話しかけてきた。その声は何度も聞いたことがある。
「すみません。ここはどこですか、って言いたいところだけど、まず・・・」
僕は一呼吸した。鳥肌がすごい立っている感じがする。
「あなたは僕なんですか?」
そう、僕の目の前には僕がいる。これは、とても不思議というか、怖い。僕と全くそっくりな容姿と声を持っている。でも、背丈は僕よりも低いと見える。うーん、よくわからん。
「その通り。俺は風凪鳳花。君のいわゆる二重人格だ。好きに俺のことは呼んでくれたまえ。」
脳がフリーズするとはこのことを言うのであろうか。えーっと、僕のこの天才的な頭を超高速で回してでも理解には程遠い。がしかし、まあいい。どうせ、明晰夢の類でだろう。とりあえずは夢が覚めるまでそういうことにしておこう。
「分かった、えーっと・・・花?ってよんでもいい?」
恥ずかしいという気持ちと気が悪い感じがして、何とも言えないが、とりあえずはっていうことで。
「もちろんさ。」
「というか、君も君からしたら僕が二重人格なんだから僕のことは鳳と呼んでよ。」
「ハハハッ、そうこられたか。」
へ?どうこられるつもりだったんだ?っと、このセリフを言う人に対して常々思うが、俺がおかしいだけなのか。というか、夢にしてはあまりにもできすぎているんだが。もうね、意味わからないね。
「ところでさ、これは夢なんですかね?」
考えるよりも聞いた方がいいとおもったから聞いてみたけど、どうなるんだろうな。
「夢だと思っていたのかい?」
「はい。さすがに。」
「疑い深いね。」
「そりゃ、もちろん。」
花は少しだけ口を引きつらせると一瞬宙を見て、口を開いた。
「いいだろう。俺も知っている少ない情報を教えてやろう。」
「えーっと、つまり、ここは夢ではないと。」
花は幼そうにニヤッとして口を開いた。
「いや、じきに分かるよ。」
なんやそれ。まあね、もうとりあえず情報が欲しいのでね、ぜひぜひって感じだよね。
「わかる分だけでいいから。お願いします。」
そう僕が言うと花は暗い顔をして、腕を組みはじめた。
「実はお前はもう・・・」
「ちょっちょーーーい!まってぇい!」
こういうシリアスな雰囲気に不気味な空間。そして、“実は”という枕詞。極めつけに“お前はもう“というどっかの漫画で見たことのあるフレーズ。そのあとの言葉って決まってるくね?
「え?どうした?」
「そのあとの言葉はもうすでに決まってるじゃん。だったらいう必要なくね?というロジック。純粋に何か悲しくなっちゃうし!」
「うるさい。お前はもう死んでいる。」
若干食い気味で言ってきたし、トーンがマジだし、悲しいぞい!
「はい、それで、君は死んでいるからこの世界に魂をとどめておく必要があるのです。」
「はい?」
「いやね、説明するから。いちいち口出ししないこと。」
「ラジャー!」
ま、そうだよな。人が話しているときは最後まで聞きましょうっていう心。大切だね。
「話を戻すと、この空間は今時が流れていない。つまり、君に長い時間をかけて魔力とは、魂とは何かをすべて教える。」
花は若干早口めに話すと、右手を出し、何かを始めようとした。
いや?いやいやいや?え?だって、え?ま。まりょく??????




