Interlude-omowaku
あけましておめでとうございます!
今年も執筆活動に励んでいきますので、よろしくお願いします!
「・・・まったく、サルビアは何をしているのだ。」
灰色と白色の島縞模様のシャツと、黒いスーツとズボン.
それらを覆うように、もさもさとした紺色の毛で作られたマントを羽織った、大柄の男は、眉間にしわを寄せ、こめかみに青筋を立てながら、不機嫌そうに足音を大きくたてながら廊下を渡る。
今の男の心情のように吹雪が窓をたたきつけている。
「報告の一つもないとはな。―――実に不愉快だ。」
「まったく、そのとおりでございます。
大柄の男の左後ろから、いかにも、ハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校を彷彿とさせるような古風なローブ。そして、自分の二倍の長さはある杖を身につけた小柄で老いた男が、歩きながら男の話に相槌を打つ。
「せっかく、高い金をはたいて、ニドイの転移魔術師を呼び寄せたというのに。」
「向こうでてこずっているのか。それとも―――」
大柄な男は鼻で笑った。
「いや。あやつのことだ。どうせ怠けているのだろう」
「そうですな。“高級魔獣”であるサルビアが、まさかてこずるなど・・・」
老臣が大柄な男にまた便乗する。
すると、高笑いにしては低音気味な笑い声が、窓を揺らしながら廊下に響いた。
老いた男が驚いたように大柄な男を見ると、立ち止まって腹を抱えていた。
しばらく笑い、大柄な男が落ち着いてきたころに、わけを聞こうと老いた男が口を開こうとしたが、その男の方が先にしゃべりかけてきた。
「はぁー。笑い疲れたわい。」
刹那、大柄の男から、ただならぬ威圧感が発せられた。
老臣の背筋が凍り、全身に緊張が走った。
「センよ、お主のステータスによれば王級ではないか。さほどの違いで、そのように抜かすのは滑稽だな。」
老臣は即座に頭を垂れた。
それは、男の意思にかかわらず、本能が恐れ、自然に頭が下がってしまったのだ。
「言葉の選択を間違えたこと、深くお詫び申し上げます。」
「・・・よい。頭を上げよ。」
「御意。」
大柄な男は、老いた男の頭が上がるのを確認すると、再び歩き始めた。
しばらく、吹雪の音だけが、沈黙を埋めていた。
そして、二人が文様が彫られた大きな扉の前に立つと、大柄な男が口を開く。
「奴が失敗したとて、今後発部隊が確認しに行ったはずだ。我々の計画が頓挫することはなかろう。」
大柄な男の顔は、自信に満ちた表情であふれていた。
老いた男も、口元に薄い笑みを貼り付けるようにして、静かに続けた。
「そうですな。我ら、魔界に滅亡の二文字はありえません。ですよね、“魔王様”。」
「うむ。」
短い返答。
それだけで、すべてを支配する者の重みがあった。
――どうやら、この大柄な男こそが、魔界を統べる魔王であるらしい。
少し、エピソードを改稿することを、お詫び申し上げます。




