表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/26

Interlude-omowaku

あけましておめでとうございます!

今年も執筆活動に励んでいきますので、よろしくお願いします!

「・・・まったく、サルビアは何をしているのだ。」

灰色と白色の島縞模様のシャツと、黒いスーツとズボン.

それらを覆うように、もさもさとした紺色の毛で作られたマントを羽織った、大柄の男は、眉間にしわを寄せ、こめかみに青筋を立てながら、不機嫌そうに足音を大きくたてながら廊下を渡る。

今の男の心情のように吹雪が窓をたたきつけている。

「報告の一つもないとはな。―――実に不愉快だ。」

「まったく、そのとおりでございます。

大柄の男の左後ろから、いかにも、ハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校を彷彿とさせるような古風なローブ。そして、自分の二倍の長さはある杖を身につけた小柄で老いた男が、歩きながら男の話に相槌を打つ。

「せっかく、高い金をはたいて、ニドイの転移魔術師を呼び寄せたというのに。」

「向こうでてこずっているのか。それとも―――」

大柄な男は鼻で笑った。

「いや。あやつのことだ。どうせ怠けているのだろう」

「そうですな。“高級魔獣”であるサルビアが、まさかてこずるなど・・・」

老臣が大柄な男にまた便乗する。

すると、高笑いにしては低音気味な笑い声が、窓を揺らしながら廊下に響いた。

老いた男が驚いたように大柄な男を見ると、立ち止まって腹を抱えていた。

しばらく笑い、大柄な男が落ち着いてきたころに、わけを聞こうと老いた男が口を開こうとしたが、その男の方が先にしゃべりかけてきた。

「はぁー。笑い疲れたわい。」

刹那、大柄の男から、ただならぬ威圧感が発せられた。

老臣の背筋が凍り、全身に緊張が走った。

「センよ、お主のステータスによれば王級ではないか。さほどの違いで、そのように抜かすのは滑稽だな。」

老臣は即座に頭を垂れた。

それは、男の意思にかかわらず、本能が恐れ、自然に頭が下がってしまったのだ。

「言葉の選択を間違えたこと、深くお詫び申し上げます。」

「・・・よい。頭を上げよ。」

「御意。」

大柄な男は、老いた男の頭が上がるのを確認すると、再び歩き始めた。

しばらく、吹雪の音だけが、沈黙を埋めていた。

そして、二人が文様が彫られた大きな扉の前に立つと、大柄な男が口を開く。

「奴が失敗したとて、今後発部隊が確認しに行ったはずだ。我々の計画が頓挫することはなかろう。」

大柄な男の顔は、自信に満ちた表情であふれていた。

老いた男も、口元に薄い笑みを貼り付けるようにして、静かに続けた。

「そうですな。我ら、魔界に滅亡の二文字はありえません。ですよね、“魔王様”。」

「うむ。」

短い返答。

それだけで、すべてを支配する者の重みがあった。

――どうやら、この大柄な男こそが、魔界を統べる魔王であるらしい。

少し、エピソードを改稿することを、お詫び申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ