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変な思い付きで世界が変わるのはいたって普通

作品の前に、ひと言ご挨拶を申し上げます。

二〇二五年も、本日で幕を下ろします。この年の十一月と終わりの方に、「小説家になろう」という舞台で物語を書き始め、想像以上に多くの方々に作品を見届けていただけたこと、深く感謝いたします。まだ拙い文ではありますが、皆様の閲覧や評価、そして応援の一つ一つが、この物語を“前へ進ませる力”となりました。きたる二〇二六年も、言葉を紡ぎ、謎を重ね、この譚を最後まで書き切る覚悟で執筆を続けてまいります。どうか来年も、この物語を引き続き見届けていただければ幸いです。

それでは皆様、ぜひ大切な存在とともに、良き新年をお迎えください。

―――一時間後

「ふうー。慣れてきたー。」

「うん、いい感じだね。魔力出力も安定してきたし、体の調子もよさそうだね。」

きつかったぁー。最初の五分は生きた心地しなかったって。

そのあとも手とか足とか頭とか、とにかく、体を動かすたびに、インフルにかかったときのあの悪寒とか倦怠感とか吐き気が襲ってきて、死にそうだったー。

今は、ゆっくり動いて集中を途切れさせなければ、なんとか体を動かせる状態になった。

いやー、それにしても久々に僕って感じがしてきたわ。まあ、ちょっとだけ変な感じはするけど、この視野と言い、肌の感覚と言い、なつい感じがしますわ。ガハハ。

「いったん水飲んでいいか?」

「もちろんだとも。」

キッチンに向かっている途中で、改めて霊体の花のことを見たけど・・・なんか、かっこよくね?

顔も整っているし、鼻も高いし、色白だし、かっこいいというより、かわいい系?猫系?それで、髪型のウルフカットがいい味出しているし、(ちなみに僕はラウンドマッシュ)・・・かこかわ?って感じで、普通の顔である僕と同じ魂とは思えんのだが。

いやね、僕の顔に関しては事実というか、謙遜ですからね!

自分の心の奥では、僕の顔はイケメンだと思っているけど、客観的に視たらまあ普通であるという意見があるだけですよ。まあ性格が優しい扶郎のクラスからの僕に対しての印象調べよりだが・・・

ちなみに、扶郎の顔は、僕調べだけどイケメンという意見が“まあまあ”多かったかな。うん、まあまあ。

ちな、栄花からはいつもブスと言われているけどこれはツンデレかな?

そういえば、栄花からもらった例の手紙っていったいどこに行ったんだろう?

「ねね、思い出したから言うんだけどさ。あの手紙ってどこいったの?」

僕が水の入ったコップを手に取りながら質問すると、花もあっ!という顔をした。

こいつもわすれていたな。まあ、他愛もないことだから別にいいんですけどね。

「あー。俺もそれについて話すことを思い出したわ。」

案の定忘れていたわ。

「あれ、消えたよ。」

「へ?消えたってどういうことや。」

「君がすやすやと眠っているときに無くなっていることに気づいてさ。それで、この家全体を探したけど見つかんなかったんだよ。」

「でも、あれって、魔力で作られた奴じゃないでしょ。」

「そうだよ。だから、奇怪なんよな。」

「まあ、いつ見つかるっしょ。」

おっと、コップに手を付けただけでまだ、水の飲んでなかったわ。

水飲むときって、この飲むときに生じる水面を注視するよね。

それか、水面に映った自分の顔とかにさ。これ共感できる人いるかな?

ビリビリッ!

脳裏に、雷のような閃光が走った。今とんでもないことを思いついちまったかもしれん!

いや、とんでもないことなんだよ!

僕が思いついたのは、魔力をレンズの様なものにして、遠くのものを見るという物だ。

がちで天才じゃね?

「花!魔力をさ、望遠鏡みたいにすれば遠く見れるんじゃね!」

「おー、急にどうした。」

花の方を見ると・・・なんか魔力を一点に集中させている?というか、圧縮しているのはなに?

「いや、忙しそうだからいいわ。」

「忙しくないが。というか、それはそうだな。手軽に倍率も変えることができるから、かなりいいアイデアなんじゃない?」

なんか、花に純粋に褒められるとむずむずするな。これが“照れる”ってことなんか。ガハハ!

ほんで、相変わらず、魔力を圧縮し続けているけど、それは何をやっているんだ?

「そちらは何をやっているのですか?」

僕がそう質問すると、花はその圧縮された魔力をこちらに見せてきた。

「これかい?これはね、魔力弾の練習だよ。より早く、高密度の魔力の玉を作るんよ。」

まあ、そうだよな。いやー、僕もそういう基礎トレ?やっていかないと、いけないよな~。

「じゃ、お互い修行ということで。」

「うん。」

では、魔力を望遠鏡のようにするのだが・・・たしか望遠鏡って、ちょっとだけ厚みのある凸の接眼レンズと、接眼と同じような、光を集めるための凸の対物レンズがあるんだよな。

ほんで、筒にそいつらを入れて対物レンズを動かして、見たい地点に、焦点を合わせるんだったよな。

中学生の時の記憶だから、あまり定かではないけどね。

じゃあ、とりあえず二つのレンズを作るか。ってことで、凸レンズ―――眼鏡みたいな感じで光が屈折するように魔力を加工して、固めて、ガラスみたいに透き通るようにして・・・おっできた!

あとは筒だけど、まあ別に魔力でレンズを動かしたり、この凸具合を変えながら、焦点を合わせていけばいいか。

この完成した、望遠鏡・・・いや♰魔眼♰でちょっくらベランダの方見ようかな~。

焦点を合わせるの難しいな。あと、魔力は暗さとか関係なく見えるけど、さすがに暗いのと、この体ごしだと遠くが見ずらいなあ。

そうだ!魔力感知を練習しながらやろ!ってことで、スキル発動!魔力感知!

この有効範囲をできるだけ広めてやろう。

「いっつ!」

霊体の奥内側から重たい塊を押し込まれたような痛みが走る。

さっきの地獄の一時間に比べればそんなだけど、まあまあ痛いわ。いや、めっちゃ痛いわ。

これはなんなんだ?スキル発動の有効範囲が限界になると、こういうことになるんか?

まあたしかに、スキルのレベルが低いから、そういうのはありえなくもない・・・というか、十中八九そういうことだろ。

となってくると半径一九〇メートルぐらいが限界ってことになるんか?

「フフフ、魔力感知を最大までやったか?」

「な、なんで?」

急に図星をつかれたけど、なんでわかるねん。

「俺も魔力感知最大までやってったとき、同じような反応したもん。」

「まじか。」

つまり、これは誰もが通る道なんか。めっちゃ気になるんだけど、花って今半径何メートルまで、魔力感知できんのかな?・・・いや、人と比べるのは良くない!自己ベストを常に目指すまでなんよ。

「ふっ!」

いってぇけど魔力感知の有効範囲をどんどん広げていくぞ!

そして、それと同時並行で外を見ーよぉっと。これがマルチタスクってことなんだよね。

ってあれ?

なんか今一瞬、めちゃめちゃ遠くのビルの屋上から光が見えたような・・・気のせいか。

「俺も魔力感知の練習やろー。」

圧縮された魔力の玉を天吸で回収した花が♰スキル発動!魔力感知!♰と、“わざわざ”口に出して言った。

なんか、ほんとに、花って僕よりも・・・あれだね。あれ。羞恥というか、心が痛くなる奴よな。

ほんで文字通り僕は、現在進行形で魔力感知の範囲を広げているから、ばちくそ痛いんですけどね。鈍痛みたいな感じで。

てか、さっきの光みてみるか。気のせいかもしれんけど、えーっと、接眼と対物のレンズってこれくらいの距離だったけ。

あ、あったあった。えーっとこの光は・・・

「―――!鳳!魔獣の反応が!」

プシュ―――

ちなみに花の魔力感知の有効範囲は四九〇〇メートルです。

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