私はお姉ちゃんを愛してる

従姉妹

〜翌日〜

ピンポーン！

邑『はーい』

ガチャッ

？『邑架〜！！』

ギュッ

邑『お、おお〜』

？『久しぶり〜』

彩『誰〜？』

？『あ！彩莉だ！久しぶり！』

ギュッ！

彩『楓(ふう)ちゃん！』

楓『2人とも元気だった！？』

彩・邑『元気だったよ！』

この子は、従姉妹の楓(ふう)ちゃん

あたしより1つ下の高校1年生

楓『そっか！良かった！あ、今日はね、邑架に話があって来たんだよね』

邑『ん？あたしに？』

楓『うん、少しだけいいかな？』

邑『うん、いいけど。2人じゃないと話せないの？』

楓『うん、二人がいい』

邑『わかった。ごめん、彩』

彩『うぅん、大丈夫だよ！じゃあ、お茶入れて持ってくね！』

邑『うん、ありがとう！』

〜邑架の部屋にて〜

邑『話ってなに？』

楓『あの…ね…』

邑『うん。何かあった？』

楓『そうじゃないんだけどね…』

邑『じゃあ、どうしたの？』

楓『あの…ね、私、邑架の事…好きなの』

邑『え？』

楓『恋愛対象として…』

邑『ごめん…その気持ちには答えられない』

楓『…だよね。女同士なんて、ダメだよね』

邑『違うの。あたしも女の子が好きだけど、好きな人がいるの』

楓『え！？誰なの！？ねねね！！』

邑『それは、言えない…かな』

楓『なんで！？どうして！？』

邑『そ、それは…』

楓『言わないなら、こうしてやる！！』

邑『ふう！？』

〜その頃、彩莉は〜

彩『さて、お茶入れたし、持っていこう！…零さないように…』

トコトコ

彩『お姉ちゃーん！楓ちゃーん！お茶持ってき……え…？』

部屋を見ると、邑架と楓がキスしていた。

彩『…え？…え？ど、どういう事…？』

違う。私は知っていた

楓ちゃんが、邑架の事を想っている事を。

だって、私を見る時と邑架を見る時の目が違っていたから

でも、私は知らないフリ、気づいてないフリをしてたんだ。

つづく