本当の姉妹
〜柚羅宅にて〜
柚『ただいまぁー』
母『おかえり〜あら、どうしたの?元気ないじゃない』
柚『まーねー』
母『どーしたの?失恋でもした?笑』
柚『まぁね笑』
母『どこの男よ!柚羅を振ったのは!』
柚『……』
母『あぁ、ごめんね』
柚『うん( ̄▽ ̄;)じゃあ、部屋こもるから』
母『わかった。お腹すいたら降りてきなさい』
柚『うん、ありがとう』
〜彩莉宅にて〜
彩『ただいまー!』
邑『おかえり〜』
?『おかえりなさい、彩莉ちゃん』
彩『え?』
邑『あぁ、昨日言ったでしょ?紹介したい人がいるって』
彩『あ〜、言ってたね…』
邑『あたしの彼氏の琲玖さんよ』
琲『どーも、彩莉ちゃん、よろしくね』
彩『は、はい…』
(男…)
邑『彩は男の人苦手なのよ。ごめんね』
琲『嫌々、何かトラウマがあるのかな』
邑『そうみたい( ̄▽ ̄;)』
彩『……』
琲『無理には聞かないよ、でも、少しでも僕にだけでも慣れてくれると嬉しいな』
彩『は、はい…』
…プルルルルル
邑『あたし?…あ、お母さんだ』
琲『出ていいよ』
邑『はい、もしもし?』
母『もしもし?邑架?今1人?』
邑『嫌、あたしの彼氏と彩もいるよ?どーしたの?』
母『そろそろ、話そうと思ってね。1人になれるかな?』
邑『わかった。少し待ってね』
琲『どーした?』
邑『少し離れるね』
琲『わかった』
彩『お母さん、なんて?』
邑『少し待ってて、彩』
彩『うん』
琲『彩莉ちゃんは、好きな人とかいないの?』
彩『え、あ、います』
琲『そーなんだね。でも、男の人苦手なんじゃないの?』
彩『好きな人、女の人…』
琲『そっか。そーなんだね。邑架は知ってるの?』
彩『うぅん、知らない』
琲『そっか、じゃあ、秘密だね』
彩『はい』
〜邑架部屋〜
邑『もしもし?1人になったけど、どうしたの?お母さん』
母『言い難い話なんだけどね、、、』
邑『なんなのよ笑』
母『あなた達、姉妹は、本当の姉妹じゃないの』
邑『え!?』
母『彩莉はね、施設から引き取った子なのよ。』
邑『そ、そーなんだ』
母『邑架はまだ、2歳だったから覚えてないわよね』
邑『う、うん…覚えてない』
母『そうよね、その時、彩莉がゼロ歳だったのよ』
邑『それで引き取ったんだ』
母『そうね、2人目欲しかったけど邑架を産んでから子宮がね、ダメになっちゃってね』
邑『そっか…』
母『まぁ、今までとは変わらないけどね。後は彩莉に伝えるかは邑架に任せるわ』
邑『え!?待ってよ!あたしだって…動揺してるのに…』
母『今は無理よね、落ち着いたら考えてみて。私は仕事戻るからね!』
邑『う、うん。わかった。頑張ってね』
母『うん!またね。』
邑『あたしと彩莉が…本当の姉妹じゃ…な…い?』
つづく